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異世界転生
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「もう~。この子、起きないよ?」
「なら、ぱふぱふして起こしません?」
-ふにゅんっ
「ん…。」
そうだ。俺は死んで異世界召喚されて…。
…ん?なんだか柔らかいものが顔に。
「あっ!起きたぁ!おはよう!君、名前は?」
意識が戻った俺が目を開けると、目の前に肌色の柔らかい物体が押し付けられていた。
「なんだ…?」
「君がいつまでも起きないからぱふぱふして起こしてあげようと思ったの!」
なんだ、この人は。初対面の人が、寝ているところをぱふぱふ?すごい人だな、そう思ったのち、この肌色の柔らかい物体が胸であることを理解した。
「なっ…!ぱふぱふって!…いや、気持ちいいけど、初対面ですよ!?」
「君がかっこよかったから、ついやっちゃったの!それより、名前は?」
ん?俺がかっこいい?それなわけ…。一瞬そう思ったが、天界でのことを思い出した。そうか。俺は異世界転生してイケメンに。忘れていたが、思い出して誇らしくなる。
「そうですか(汗)えっと、名前は細川玲斗です。」
「玲斗くんね!……それより、玲斗くん、君この世界の人じゃないでしょ?」
「なぜ…分かったんですか!?」
「分かるわよ。玲斗くん、魔方陣の中に倒れていたのよ。この世界に転生してくる人はいっぱいいるんだけど、その中でも『日本』という国からくる人たちはみーんなイケメンなんだぁ。玲斗くんも、イケメン。それが証拠だよ!」
どうやら、俺が魔方陣に入り召喚されたのち、意識を失って倒れていたそうだ。それにしても聞き捨てならないな。日本から来た人たちはみんなイケメンだって?冗談じゃない、それだと俺の立場が高くならないじゃないか。
「イケメンって、いっぱい居るんですか?」
俺は少し焦った気持ちで、問いかけた。
「ん~。まあ、少なくはないけど、安心して!玲斗くん、イケメンの中のかなりイケメンな方だから♡」
嘘だろうか。俺がイケメンの中のかなりイケメンな方だと言うのだ。でも、そうなったのであれば、少し納得がいく。生前の俺は、フォロー出来ないほどの顔、つまりすごくかっこよくなかったのだ。もし、生前ブスであればあるほど、この世界でイケメンになるというのであれば、納得出来るだろう。
「そうなんですね!」
「それより、玲斗くんこれからどうしたい?」
「え、どうしたいって、美少女にちやほやされたいですけど…。」
俺の感情が丸出しの答えに、目の前にいた女性は、少し焦った様子だった。
「ははは…。それも良いけど、まずはどう暮らしたいかじゃない?」
確かにそうだ。異世界に来たからには、この世界での暮らしをなんとかしなければいけない。例えば、勇者になって、魔物を倒し、お金を稼ぐだとか、それこそ日本のように働いてお金を稼いだりするのだろう。だが、異世界に来たからには、一度は体験してみたい
。勇者、冒険者。さらに、欲情まみれのハーレム状態。異世界なら、人外、ケモ耳、エルフ、天使。そんなものもあるのだろうか。生前エロゲーをプレイしていた俺は、イケメンとなった今、沢山の美少女とHをしたいのだ。願わくば、この世界で童貞卒業。まずはハーレムを築きたい。そう思った。
「そうですね。あの…俺、ハーレムを築きたいんですけど、それにはどういった生活が合ってますか?」
「ん~…。よく分からないけど、それなら冒険者かなぁ。ギルドとかがあるから、そこで女性が多いギルドに入れば、良いんじゃない?」
なるほど。確かに、女性が多いギルドに入れば、ハーレムを体験することが出来る。ただ、気持ちの良いハーレムを築くためには、俺自身の魅力があり、惚れさせなければならない。ただ、イケメンとなった俺は、もう自信しかない。ギルドに入れば…。そう思った俺の答えは決まっていた。
「じゃあ、ギルドに入りたいので、冒険者になります!」
「冒険者ね~。それじゃあ、案内するから、付いてきてね。」
女性の言われるがままに、付いて歩くと、この国の景色が見えてきた。様々な人が歩いている。今にも魔方陣を作りだしそうな服を着た人や、それこそ俺が求めている、エルフだっている。
「ねぇ!あの人、見て!すごいイケメン!」
周りから『あの人、イケメン。』という声が聞こえてきて、やっぱり俺、なっちゃったんだな。と実感した。でも、目覚めてから、一度も自分の顔を見ていない。そう思うと、居ても立っても居られなくなって、案内してくれている女性のことを呼んだ。
「あの!すいません…!」
「ん?どうしたの?玲斗くん。」
「俺…目覚めてから一度も自分の顔、見てなくて。どこか見れる場所はありませんか?」
女性は、「ああ、あるよ!」と言い、俺の手を引いて少し小走りで案内した。
「ここ、トイレなんだ。中に鏡があるから、そこで見て来てね。」
「ありがとうございます。」と礼を言うと、俺は中へと入った。前方に、大きな鏡が壁に埋め込まれてあった。
「さて…。」
俺は鏡へ近づくと、ドキドキしながら自分の顔を覗き込んだ。
「なっ…!!これが…俺!?」
鏡に映った俺は、信じられないほどの美形男子へと生まれ変わっていた。あまりのイケメンさに、思わず笑いが込み上げる。
「ははは(笑)これなら、可能性あるかもな。」
可能性とは、ハーレムのことだ。これほどの美形であれば、可能性はなくはないだろう、とそう思った。鏡で自分の顔を様々な角度から長々と堪能した俺は、待っている女性の元へと小走りで戻った。
「すいません!お待たせしました!」
「待ってたよ!どうだった?」
「すごい、イケメンでした(笑)まさか、本当にこれが自分…って信じられない気分でしたよ。」
「良かったね。」と女性が微笑むと、「じゃあ、行こっか。」と、案内を再開した。
「あの、あなたの名前って…。」
先程からこの女性の名前を知らずにいたので、聞いてみた。
「私?私は和泉沙耶だよ。」
「沙耶さん、ですね!」
乙女ゲーに出てきそうな、可愛い名前だなぁ、と感心し、小さく頷くと、沙耶さんは少し照れくさそうに笑っていた。
「この世界は、良いところですね。」
歩いている人たちは、みんな笑顔で楽しそうに、手を繋いだりして、歩いていた。街の建物も綺麗で、設備も整っている印象だった。
「そうね。ここは良いところだよ。みんな協力しあって、楽しくやってるわ。」
良い世界に来たみたいで、安心する。
生前の日本がどれだけ俺に合っていなかったか、余計考えさせられた。
「お、着いたよ!玲斗くん。」
沙耶さんが歩くのやめ、「着いたよ。」と俺に知らせてくれた。止まったその前方には、大きな教会のような場所が存在していた。
「ここは…ここで冒険者になれるんですか?」
「ええ。ここで申請して、冒険者登録カードを作れば、簡単になることが出来るわ。」
へぇー。そうなのかと、頭の中で感心をし、これからの生活に期待をしながら、俺はこの建物の中へと入った。
「すいません~。冒険者希望の子がいるんですが、対応をお願い出来ますか~?」
沙耶さんは本当に優しい人なのだろう。この世界へ来た俺のことを思って、色々なことを助けてくれた。出会った時のぱふぱふはなんだったのだろう。そんなことを思っていると、沙耶さんが「こっち!」と指をさして案内してくれた。
「こんにちは~。あなた、冒険者希望の子?」
「はい!そうです!」
「じゃあ、こちらの台に、手を乗せて。」
言われるがままに、俺は台に手を乗せた。
-ピカーッ
台の模様が浮かび上がり、光り始めた。
「はい!これで、完了よ。」
「はい。」と、係の人が俺へカードを差し出した。【冒険者:細川玲斗】と記載してある。台に手を乗せただけなのに、カードには俺の詳細が記載してあった。近代未来のような技術だった。
「これで、完了ね。玲斗くん、これからギルドに行くんでしょ?」
「そうですね。ギルドに入りたいです!」
「なら、ここから近いよ。おいで!」
冒険者となった俺は、次にギルドに入るべく、沙耶さんに付いて行った。
「着いたよ。ここに、ギルドメンバー募集の張り紙が貼られているの。女性が多いギルドなら…こっちの方だね。」
案内されたところには、掲示板のようなものがあり、そこには沢山の張り紙が貼られていた。よく見ると、沢山の情報が書いてある。沙耶さんが指指した方をよく見てみると、【女性多数ギルド】などと書いてある張り紙がいくつかあった。
「えっと…美少女がいっぱい居るギルドはどれですかね?」
そんな恥ずかしい質問を投げかけた。沙耶さんは、「ん~。」と、少し間を置き、「このギルドじゃないかな?」と指を指した。
「このギルド、美人で有名な人が入ってるんだよ。それに、他のメンバーも見たことあるけど、可愛くて綺麗な美少女ばかりだったよ。」
すごく良さそうなギルドである。俺は迷う隙もなく、「それにします。」というと、沙耶さんに申請の仕方を聞いた。
申請の仕方は簡単らしい。
先ほどのように、電子のパネルに手を乗せ、加入申請をタップするだけ。後は結果を待つだけらしい。
「よっと。」
先ほどのようにパネルへ手を乗せると、パネルが光り出し、【加入申請が完了しました!】という文字が浮かび上がった。
「よし!これで良いよ!多分…っていうか、絶対加入OKだから、安心してね。返事が来たら、この先にある…あそこ!あそこの門の下のところに集合してね。玲斗くんが申請したギルドには、もう顔も情報もいってるから、すぐ気付いてくれると思うよ。」
そう言うと、沙耶さんは「じゃあね。」と言い、俺と別れた。
これからの俺の生活、どうなるんだろうな。俺は、「ははっ。」と笑うと、情報更新を待った。
-ピコンッ!
「おっ、来たか!?」
ピコンッと音が鳴り、来たかと期待を寄せてパネルを見ると、【加入を許可します】と文字が書いてあった。
よっしゃああああ!
俺は心の中で叫ぶと、沙耶さんに言われたとうりに、門の下へと向かった。
「なら、ぱふぱふして起こしません?」
-ふにゅんっ
「ん…。」
そうだ。俺は死んで異世界召喚されて…。
…ん?なんだか柔らかいものが顔に。
「あっ!起きたぁ!おはよう!君、名前は?」
意識が戻った俺が目を開けると、目の前に肌色の柔らかい物体が押し付けられていた。
「なんだ…?」
「君がいつまでも起きないからぱふぱふして起こしてあげようと思ったの!」
なんだ、この人は。初対面の人が、寝ているところをぱふぱふ?すごい人だな、そう思ったのち、この肌色の柔らかい物体が胸であることを理解した。
「なっ…!ぱふぱふって!…いや、気持ちいいけど、初対面ですよ!?」
「君がかっこよかったから、ついやっちゃったの!それより、名前は?」
ん?俺がかっこいい?それなわけ…。一瞬そう思ったが、天界でのことを思い出した。そうか。俺は異世界転生してイケメンに。忘れていたが、思い出して誇らしくなる。
「そうですか(汗)えっと、名前は細川玲斗です。」
「玲斗くんね!……それより、玲斗くん、君この世界の人じゃないでしょ?」
「なぜ…分かったんですか!?」
「分かるわよ。玲斗くん、魔方陣の中に倒れていたのよ。この世界に転生してくる人はいっぱいいるんだけど、その中でも『日本』という国からくる人たちはみーんなイケメンなんだぁ。玲斗くんも、イケメン。それが証拠だよ!」
どうやら、俺が魔方陣に入り召喚されたのち、意識を失って倒れていたそうだ。それにしても聞き捨てならないな。日本から来た人たちはみんなイケメンだって?冗談じゃない、それだと俺の立場が高くならないじゃないか。
「イケメンって、いっぱい居るんですか?」
俺は少し焦った気持ちで、問いかけた。
「ん~。まあ、少なくはないけど、安心して!玲斗くん、イケメンの中のかなりイケメンな方だから♡」
嘘だろうか。俺がイケメンの中のかなりイケメンな方だと言うのだ。でも、そうなったのであれば、少し納得がいく。生前の俺は、フォロー出来ないほどの顔、つまりすごくかっこよくなかったのだ。もし、生前ブスであればあるほど、この世界でイケメンになるというのであれば、納得出来るだろう。
「そうなんですね!」
「それより、玲斗くんこれからどうしたい?」
「え、どうしたいって、美少女にちやほやされたいですけど…。」
俺の感情が丸出しの答えに、目の前にいた女性は、少し焦った様子だった。
「ははは…。それも良いけど、まずはどう暮らしたいかじゃない?」
確かにそうだ。異世界に来たからには、この世界での暮らしをなんとかしなければいけない。例えば、勇者になって、魔物を倒し、お金を稼ぐだとか、それこそ日本のように働いてお金を稼いだりするのだろう。だが、異世界に来たからには、一度は体験してみたい
。勇者、冒険者。さらに、欲情まみれのハーレム状態。異世界なら、人外、ケモ耳、エルフ、天使。そんなものもあるのだろうか。生前エロゲーをプレイしていた俺は、イケメンとなった今、沢山の美少女とHをしたいのだ。願わくば、この世界で童貞卒業。まずはハーレムを築きたい。そう思った。
「そうですね。あの…俺、ハーレムを築きたいんですけど、それにはどういった生活が合ってますか?」
「ん~…。よく分からないけど、それなら冒険者かなぁ。ギルドとかがあるから、そこで女性が多いギルドに入れば、良いんじゃない?」
なるほど。確かに、女性が多いギルドに入れば、ハーレムを体験することが出来る。ただ、気持ちの良いハーレムを築くためには、俺自身の魅力があり、惚れさせなければならない。ただ、イケメンとなった俺は、もう自信しかない。ギルドに入れば…。そう思った俺の答えは決まっていた。
「じゃあ、ギルドに入りたいので、冒険者になります!」
「冒険者ね~。それじゃあ、案内するから、付いてきてね。」
女性の言われるがままに、付いて歩くと、この国の景色が見えてきた。様々な人が歩いている。今にも魔方陣を作りだしそうな服を着た人や、それこそ俺が求めている、エルフだっている。
「ねぇ!あの人、見て!すごいイケメン!」
周りから『あの人、イケメン。』という声が聞こえてきて、やっぱり俺、なっちゃったんだな。と実感した。でも、目覚めてから、一度も自分の顔を見ていない。そう思うと、居ても立っても居られなくなって、案内してくれている女性のことを呼んだ。
「あの!すいません…!」
「ん?どうしたの?玲斗くん。」
「俺…目覚めてから一度も自分の顔、見てなくて。どこか見れる場所はありませんか?」
女性は、「ああ、あるよ!」と言い、俺の手を引いて少し小走りで案内した。
「ここ、トイレなんだ。中に鏡があるから、そこで見て来てね。」
「ありがとうございます。」と礼を言うと、俺は中へと入った。前方に、大きな鏡が壁に埋め込まれてあった。
「さて…。」
俺は鏡へ近づくと、ドキドキしながら自分の顔を覗き込んだ。
「なっ…!!これが…俺!?」
鏡に映った俺は、信じられないほどの美形男子へと生まれ変わっていた。あまりのイケメンさに、思わず笑いが込み上げる。
「ははは(笑)これなら、可能性あるかもな。」
可能性とは、ハーレムのことだ。これほどの美形であれば、可能性はなくはないだろう、とそう思った。鏡で自分の顔を様々な角度から長々と堪能した俺は、待っている女性の元へと小走りで戻った。
「すいません!お待たせしました!」
「待ってたよ!どうだった?」
「すごい、イケメンでした(笑)まさか、本当にこれが自分…って信じられない気分でしたよ。」
「良かったね。」と女性が微笑むと、「じゃあ、行こっか。」と、案内を再開した。
「あの、あなたの名前って…。」
先程からこの女性の名前を知らずにいたので、聞いてみた。
「私?私は和泉沙耶だよ。」
「沙耶さん、ですね!」
乙女ゲーに出てきそうな、可愛い名前だなぁ、と感心し、小さく頷くと、沙耶さんは少し照れくさそうに笑っていた。
「この世界は、良いところですね。」
歩いている人たちは、みんな笑顔で楽しそうに、手を繋いだりして、歩いていた。街の建物も綺麗で、設備も整っている印象だった。
「そうね。ここは良いところだよ。みんな協力しあって、楽しくやってるわ。」
良い世界に来たみたいで、安心する。
生前の日本がどれだけ俺に合っていなかったか、余計考えさせられた。
「お、着いたよ!玲斗くん。」
沙耶さんが歩くのやめ、「着いたよ。」と俺に知らせてくれた。止まったその前方には、大きな教会のような場所が存在していた。
「ここは…ここで冒険者になれるんですか?」
「ええ。ここで申請して、冒険者登録カードを作れば、簡単になることが出来るわ。」
へぇー。そうなのかと、頭の中で感心をし、これからの生活に期待をしながら、俺はこの建物の中へと入った。
「すいません~。冒険者希望の子がいるんですが、対応をお願い出来ますか~?」
沙耶さんは本当に優しい人なのだろう。この世界へ来た俺のことを思って、色々なことを助けてくれた。出会った時のぱふぱふはなんだったのだろう。そんなことを思っていると、沙耶さんが「こっち!」と指をさして案内してくれた。
「こんにちは~。あなた、冒険者希望の子?」
「はい!そうです!」
「じゃあ、こちらの台に、手を乗せて。」
言われるがままに、俺は台に手を乗せた。
-ピカーッ
台の模様が浮かび上がり、光り始めた。
「はい!これで、完了よ。」
「はい。」と、係の人が俺へカードを差し出した。【冒険者:細川玲斗】と記載してある。台に手を乗せただけなのに、カードには俺の詳細が記載してあった。近代未来のような技術だった。
「これで、完了ね。玲斗くん、これからギルドに行くんでしょ?」
「そうですね。ギルドに入りたいです!」
「なら、ここから近いよ。おいで!」
冒険者となった俺は、次にギルドに入るべく、沙耶さんに付いて行った。
「着いたよ。ここに、ギルドメンバー募集の張り紙が貼られているの。女性が多いギルドなら…こっちの方だね。」
案内されたところには、掲示板のようなものがあり、そこには沢山の張り紙が貼られていた。よく見ると、沢山の情報が書いてある。沙耶さんが指指した方をよく見てみると、【女性多数ギルド】などと書いてある張り紙がいくつかあった。
「えっと…美少女がいっぱい居るギルドはどれですかね?」
そんな恥ずかしい質問を投げかけた。沙耶さんは、「ん~。」と、少し間を置き、「このギルドじゃないかな?」と指を指した。
「このギルド、美人で有名な人が入ってるんだよ。それに、他のメンバーも見たことあるけど、可愛くて綺麗な美少女ばかりだったよ。」
すごく良さそうなギルドである。俺は迷う隙もなく、「それにします。」というと、沙耶さんに申請の仕方を聞いた。
申請の仕方は簡単らしい。
先ほどのように、電子のパネルに手を乗せ、加入申請をタップするだけ。後は結果を待つだけらしい。
「よっと。」
先ほどのようにパネルへ手を乗せると、パネルが光り出し、【加入申請が完了しました!】という文字が浮かび上がった。
「よし!これで良いよ!多分…っていうか、絶対加入OKだから、安心してね。返事が来たら、この先にある…あそこ!あそこの門の下のところに集合してね。玲斗くんが申請したギルドには、もう顔も情報もいってるから、すぐ気付いてくれると思うよ。」
そう言うと、沙耶さんは「じゃあね。」と言い、俺と別れた。
これからの俺の生活、どうなるんだろうな。俺は、「ははっ。」と笑うと、情報更新を待った。
-ピコンッ!
「おっ、来たか!?」
ピコンッと音が鳴り、来たかと期待を寄せてパネルを見ると、【加入を許可します】と文字が書いてあった。
よっしゃああああ!
俺は心の中で叫ぶと、沙耶さんに言われたとうりに、門の下へと向かった。
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