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はじまりの十回目? ドライブ、デート?
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翌週の土曜日、午前中の早い時間に松島の自宅まで迎えに行き、昼に間に合うように目的の温泉宿に向かう。
九月下旬──紅葉シーズンにはまだ少し早いが、暑さは和らいで、あちこち寄り道しながらドライブするにはちょうどいい。
「────タビネさん? 知らない」
「〝旅の音〟って書くんですけど、多分私より少し年上の女性で、正体は明かさずにいろんな温泉宿を利用して、良かったと思う宿だけをピックアップしてレポートに纏めているんですよ。だから口コミサイトとかよりは信憑性があってですね」
「紹介されてる宿には行ったことがあるのか?」
「ありますよ、母親や友人と。あと一人でも。どの温泉もすごく良くて当たりだったので、きっと今日のところもいい感じだ思います、しっとりとした大人の隠れ宿、みたいな雰囲気で。乞うご期待! お楽しみに」
「大人の隠れ宿、へえ……」
そんな場所に、俺とあなたで行くんですか? という言葉は飲み込んだ。
なぜか、課長は前情報無しで当日のお楽しみで、と言われたので、サイト等は一切見ていない。目的地はわかるが詳細は知らない。
泊まりじゃなくていいのか、という提案は、淡々と、正当な理由で却下された。
言ってから、言い方がまずかったと気づいたが、それが俺の希望であるとは受け取られず。
『いえ、泊まりじゃなくていいです。日帰りプランでも十分楽しめそうだし、それに部屋数が少ない旅館なので、宿泊はもう予約でいっぱいですから』
『……そうなのか』
『道の駅とかも寄りたいなあ。あ、すみません、往復で四時間近く運転していただくのに、ドライブ楽しみとかはしゃいじゃって』
『いや、それは全然構わないんだけど』
日帰り旅行だな、そう言うと、
違いますよ、日帰り温泉と目的地のあるドライブです、と、旅行ではないことを強調する。
なぜ。旅行は旅行だろ、たとえ日帰りでも。
まあいい、今回の遠出は松島が楽しみにしていることだから。
十回目までは黙ってつき合うと決めていた。たまたま温泉宿に行くことになったからといって、焦ることはない。
きっかけとなった、記憶を失くした夜の後ろめたさがあって、強く誘えずにいる。
でも今日は、話をしようと思う。状況を見ながら慎重に。時間はたっぷりある。
総務部への異動の件は、組織の利益を考える柔軟な社員二人と話し合った結果、業務内容の見直しも含めてスムーズに決まった。頼もしいばかりである。
猪瀬さんからの要望で来週から引継ぎが始まり、再来週には完全に転籍となる。いいも悪いも、予想通りの展開となった。
*
「課長、課長、5キロ先に道の駅がありますよ!」
「寄る?」
「牧場のソフトクリームとチーズケーキが名物だって。食べたくないですか?」
「チーズケーキ好きだなあ、というか昼、もうすぐだぞ、食べれなくならないのか?」
「まだ一時間以上ありますもん、大丈夫ですよ~。課長にはアイスコーヒー買ってあげます」
「はいはい」
ずっと笑顔で、楽しさがどこからか溢れ出るくらいに満喫している。
傍から見れば、カップルの休日。松島はまた、ドライブに合うような爽やかな恰好をしてきて、全身ブルーのコーディネート。
道の駅でもコンビニでも、すれ違う男たちがいちいち振り返るくらいに、目立つ。少しはぐれても、すぐに見つけられる。
「課長、課長、アイスコーヒー、はい」
「……どうも」
「どうしたんですか、ボーッとして。朝早かったから、眠い? あ、もしかしてホットの方が良かったですか?」
「ふっ」
「?」
思わず、笑みが漏れた。
楽しさが溢れ出して満喫しているのは、俺も同じか。無意識に目を奪われて、緩みまくって、持つかな最後まで。
「嫌なら私が飲みますけど、アイスコーヒー」
「嫌じゃないよ、アイスでいい、ありがとう」
「はい、最初に聞けよって話ですよね、へへ」
会社の中で、これまで一度たりとも隙を見せることの無かった人が。
いつからだろう、何がどうしてこうなったのか。こうもがら空きで無防備に向かってこられると、手に負えない。吸い込まれそうになる。
もっと見ていてもいいか? 今日で終わりではなく。その特権が欲しいと願ってしまう。
◇
洗練されたデザインの、オーベルジュ風の旅館に到着する。風光明媚な場所に、ひっそりと佇むように建っており、そこにいるだけで心身が癒されるような。
「絶景ラウンジ! うわーーロビーの窓が大きくてパノラマビューがすごいって、まさに」
「それもタビネさんが言ってたんだろ?」
「はい、タビネさんが言ってました」
「信者だな」
「課長にも今度サイトのURL教えますね!」
「……はい」
心地よい風が、どこからか入り込んでくる。静かで落ち着く。
日常を忘れさせてくれるような空間に、常日頃から仕事で顔を合わせている、松島といる。
「……海もいいけど山もいいな」
「課長は、海より山が似合いますから」
「は? そうか?」
「はい、多分十人に聞いたら九人はそう答えると思います」
「……どういう意味だ、まあいいけど」
言われてみるとたしかに、オーシャンビューよりもこっちの方が好きかもしれない。
どちらかといえば、海男よりは山男、だろうな、山登りやキャンプは嫌いじゃない。
変なところを見抜かれたようで、妙な気分になる。というか 松島と話していると時々感じる、こういうこと。
食事を楽しむための専用の個室があって、まずはその部屋に案内される。やはりそこからの景色も壮観だった。
「うわ、目の前に滝が……迫力ありますねえ」
「マイナスイオンで癒されそうだな」
「課長、このガラス張りの部屋は窓が開かないから、ここまでは空気中の分子も粒子も入ってきませんよ? マイナスイオンの効果は、残念ながら」
「わかってるわ、見ているだけでリフレッシュできそうって思っただけだ」
楽しいと思える相手とこうして一緒に過ごして、他愛のない話をしたり笑い合ったり。誰とでもそうなれるわけではない、というか、そうならない相手の方が圧倒的に多い。
理屈ではなく、ああこの人ならば大丈夫だと安心して素の自分を晒せるのは、貴重だ。
松島も、俺に対してそうであればいいが。
彼女はどうもそういった感慨よりも、次々と出てくる地元の食材を使った創作料理に夢中な模様だが。
「きれいだし美味しい……なんか課長と一緒にいると、美味しい食事にありつけるなあ」
「毎回食べることが目的だからな。というか、ここは松島が連れてきてくれたんじゃないか」
「お気に召しましたか?」
「ああ、お気に召しましたねえ、すごくいい。でも次に来るときは泊まりだな、帰るのが勿体ない」
「よかったです。でも泊まりは埋まってるんですって、今日もたまたまですもん、この時間が空いてたの。キャンセルが出たのかな」
「……そうかもな」
次回の話は、あっさりと流される。
それなら、予約で一杯でなければ、泊りでも良かったのかよ。
「この数か月で、何回一緒に食事しましたかね、課長と私。二十回くらい? 全部美味しかったですよね」
「そうだな。まだタイ料理は行けてないけど」
「あっ、その節は大変ご迷惑を……でもおかげで、課長が茹でてくれた素麺を食べられた」
「あれは……、特別編だ」
「ふ、特別編なんですか? 私少しだけ、課長の食の好みがわかるようになりましたよ」
「へえ、たとえば?」
「素材そのままのシンプルな味付けが好き、こってりと脂っこいものが苦手で、胃に優しいものが好き、薄味、和食」
「うんまあ、実際そうなんだけど、ものすごく年寄り扱いされてる気分なんですが」
「だって課長、天丼一人前とか食べられないでしょう?」
「下手すると松島より食えないかもな、揚げ物系は」
食事の後は、ゆっくり温泉に浸かる時間もあった。入浴するとシュワシュワと肌に小さな気泡が付着する炭酸泉で、泉質がとてもいい。
松島とプライベートで会うようになって何度目かの時に、「温泉は炭酸泉が好きだ」と、そんな話をしたと言うが……。疲れに効く入浴剤の話をした時だったか、何の気なしに言ったこと、話した俺自身が忘れているような内容を思い返して、今日ここに一緒に行きたいと考えたらしい。
俺のために練られたようなプランじゃないかと言えば、否定するだろう。自分が来たかっただけだと。
マイナスイオンを堪能できる外のデッキで、涼みながらお茶と冷菓をいただいて、後ろ髪を引かれる思いで宿を後にしたのは、夕方に差し掛かる時間だった。
*
「──あ、雨だ」
「降ってきたな」
「えーー……さっきまで青空だったのに」
旅館を出て二十分ほど車を走らせていると、ぽつぽつと雨が降り出した。
予報では今日は、午後の5時過ぎ頃から雨足が強まることになっていた。
山道、一般道を抜けて高速に入ってからも、雨は止みそうにない。大振りの雨が車体を打ちつける。
道の駅や地元の店はもう営業を終える時間帯で、雨も激しいため寄らずに通り過ぎた。車のワイパーが、絶え間なく動き続ける。
「すごい雨……こんなに降るなんて」
「良かったなこの時間で。行きはいろいろ寄れたし、露天風呂も気持ちよく入れたし、ラッキーだったんじゃないか?」
朝からこんな土砂降りの雨なら、出発できなかったかもしれない。夕方頃から、各地で大雨注意報が出始めていた。
「雨だと運転疲れませんか?」
「まあ、晴れてる時よりはそれなりに気を遣うけど、別に大丈夫」
「休み休み行きましょうね、疲れたらパーキングに停めて休憩したり」
「そうだな、ありがとう」
窓の外をボーッと眺めていた助手席が、途端に静かになる。
「どうした、さっきまでの元気がなくなったじゃないか」
「……え、そんなことありませんよ」
「雨ぐらい平気だよ。最近降ってなかったからなあ、恵みの雨だ」
「課長の庭の畑にも降ってるといいですね」
「畑とは呼べないような小規模の畑ですが」
温泉に入り、髪は結んだままだが化粧はほとんど落ちてしまって、しっとりと無防備で少し幼く見える横顔が、視界に入る。
「眠くなったら寝ていいぞ」
「大丈夫です、眠くない」
「満腹で風呂に入って、疲れたんだろう?」
「お腹はいっぱいだけど、だいじょぶです」
でも明らかに大人しい、元気がない。
疲れただけならいいが、具合でも悪いんじゃないかと気になる。
「一日が、終わっちゃいますね……」
「ん? なんて?」
「今日、来れて良かったな、って」
「ああ」
「あの旅館、ほんとに良かった、建物はお洒落だしお風呂も食事も、あれは御夕食も朝食ビュッフェも相当期待できますよ」
「そうだな、今度は泊まりで来ればいい」
「……」
「……」
「それって、誰と行くんでしょうね?」
「──松島、ちょっとパーキングに寄るぞ」
ずっと何を考えているのか、そろそろ教えてくれないか?
ハンドルを切って、高速のパーキングに車を停める。日の入りの時刻で薄暗く、降り続ける雨の中、松島が座る助手席に身体を向けた。
「今日で、最後だな」
「……」
「約束の十回」
「はい」
「次の約束をしよう」
松島が作ってくれた俺自身の懺悔の機会を、俺はいつの間にか、松島が思う以上に楽しみになっていた。
単純でちょろい男で申し訳ないが、二人で会うたびに惹かれた。知らない松島の顔が見える度に嬉しかったし、社内では完璧にロックを掛けて、淡々と仕事をするギャップに魅力を感じた。
「何度か一緒に過ごして、松島のことをもっと知りたくなった」
「そんな、私はただ」
「松島」
「……はい」
「俺たちつき合おう」
「……」
「違うな。俺とつき合ってほしい。これで終わりにしたくない」
松島は、身体が傾いた状態で目を見開いて、両手で顔を覆うようにして俯いた。
喜んでいるようには見えない、土砂降りの雨の中、こんな閉ざされた空間で真面目な口調で上司である男に言われたら、恐怖だろうか?
いや、違うよな、一方通行なだけではない。気持ちは通じ合っていると信じたい。
「──あの、課長」
「ん?」
「……私さっきからずっと、考えていたんですけど、」
「うん」
「雨がもっと強くなって、注意報が警報とかになって、帰れなくなればいいのに って。閉じ込められたら、まだ今日が終わらないから、そうなれば、」
「……」
「まだ一緒にいられるから」
松島の頭上に、思わず左手を伸ばしていた。
一瞬躊躇するが、ポンとそのまま彼女の頭に手を置いた。松島が倒れた日のことは不可抗力だとして、ずっと触れたくても触れられなかった。自分から手を伸ばした、はじめての接触。
「今日、帰らなくてもいい?」
「……はい」
高速道に戻って、ここからだと一時間ちょっと走れば、まずは松島の自宅付近に到着するのだが──。その選択肢はどちらの頭にもなかった。そんなに悠長にはしていられない。
スマホを操作し、近くに宿泊施設がないかを確認すると、スマートインターチェンジから一般道に出た。悩んでいる時間も惜しかった。
どちらからともなく、手を繋いだ。
運転しなければならないが、冷静さは欠けていた。これまで触れてこなかった分まで、一刻も早く彼女を抱きしめたいという衝動を、抑えられない。
先ほどまでいた宿のように洗練された施設は、当然期待できない。でももう、行き先はどこでもいい、二人でいられるなら。
きっかけとなった大雨は、いつの間にか細かやかな雨に変わっていた。
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