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Folge 08 愛の突撃
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「朝――――だな。目を開けたら可愛い寝顔が拝めるなんて、いい朝だ」
重い瞼を開けるとツィスカの寝顔が目の前。
毎日ディープに必要以上見ているはずだ。
だけど、飽きるどころかずっと見ていられるんだよね。
やっぱオレの妹は綺麗だぞ。
ほんとに何なのこの寝顔。
乱れたブロンドの髪がとても良いんだ。
でもちょっと退いてもらって、と。
ああ、やっぱりこれは可愛いです。
オレの妹として生まれてくれてありがとう。
もう一人の妹も見たいな。
まだ起きちゃだめだぞ~。
今からそっち向くからね~。
おお! やっぱりカルラも綺麗だ。
「碧眼も綺麗でいいんだけど、目を瞑ってじっとしているとまた猫のように可愛いなあ。二人を交互に一日中見ていたいな。ツィスカはひたすらキレイで、カルラは色気もあるからなあ。寝ているうちに頭を撫でさせてね。――――あれ? なんか顔が赤くなってきたな。熱いのかな。頬が赤いのもまた可愛いねえ。カルラもオレの妹として生まれてくれてありがとう。ってあれ? オレ声出てる? やべ、知らない間に独りごと言ってたのか。寝てる、よね?」
なんだか自分の前後から熱を感じるようになってきたけど。
うわっ!
二人に掴まれた!
カルラが起きちゃった。
いや、ツィスカもか!
「サダメ、そんなにわたしのこと可愛いと思っててくれたの? 今凄く幸せよ」
「あたしも! ひたすらキレイだなんて、そんな風に思っててくれたのね! 兄ちゃん愛してる!」
二人共起きてたのかーっ!
思ってることそのまま声に出してたの全部聞かれてしまった。
こ、これは、やっぱり――――
目の前のカルラから先制のあっつ~いキス。
肩を掴まれて仰向けにされるや否や、ツィスカからのあっつ~いキス。
続けてカルラが――――
競うようにツィスカが――――
息継ぎする間しか貰えずひたすらキスのマシンガン。
――――な、何もできん!
ああ、このままキスという沼に引きずり込まれて一生を終えるのだろうか。
二人は全く止める気配が無い。
でもこれって最高なのでは!?
マジでこのままあの世へ逝ってしまっても悔いが残る気がしない。
いっか。このままにしていよう。
どっちみち動けないし。
ただ、もし無事だったとしたら――――唇は腫れているな。
「ちょっと姉ちゃんたち! それじゃ兄ちゃんが死んじゃうよ。死んだら愛してもらえないよ! いいの!?」
双子の動きがコンセントから電源プラグを引っこ抜いたようにピタっと止まった。
どうやらオレたちの腫れた唇を見たい男の子がいたようだ。
「タケル、そんな怖いこと言わないでよ!」
「だって、兄ちゃんさっきからピクリとも動かないよ?」
「えっ!」
天国へ行くには三途の川を渡ると聞いていた。
どうもガセネタだったらしい。
唇による口封じをされる。
正に死人に口無し状態にされるのが本当だったようだ。
やっぱり実際に経験をしてみないとわからないものなんだな。
でも、死ぬ直前に知ったところで誰にも教えられないよ。
ああ、そういうことか。
――――死人に口無し。
確かに何も言えないな。
ん?
なんかグラグラ揺れているな。
あの世でも地震は起きるのか。
「兄ちゃん! 死んじゃ嫌っ! 嫌だっ! いやぁぁぁぁっ!」
「ちょっとツィスカ! そんなに揺さぶったら尚更死んじゃうじゃない!」
「だって! 死んじゃうんだよ! やだやだやだぁぁぁ!」
「タケル、ツィスカを止めてて!」
「わかった!」
「脈はあるし、息もしている。ちゃんと生きてる。安静にしていれば気が付くはず。多分、気絶しているんだわ」
「ツィスカはまだ揺さぶるかもしれないから連れて行くね」
「お願いね、タケル。サダメ、ごめんなさい。嬉しくて止められなかったわ」
な~んか妙に気持ちが落ち着いてきたぞ。
いよいよ、かな。
変にワクワクしてくるのはなんだろう。
死ぬってのに楽しんでどうする。
死に際に邪《よこしま》なこと考えてたら天国に行けないかもしれない。
今は天国と地獄、どちらに行くのか決まるときかも。
ここは無心でいよう。
できれば天国に行きたい。
「こんなサダメを見ていたら、とめどなく愛情が湧いてくるわ。ああ、サダメお願いだから戻ってきて」
あ、なんかよく知っている感覚になってきたぞ。
あれ? これってもしかして、戻れたのかな。
目が開けられる。
身体は動かせないな。
心臓の音が微かに聞こえてきた。
カルラに抱えられているのか。
この心臓の音はカルラのだったんだ。
「カルラ」
「良かった……」
若干抱えられる力が増された。
増されつつも優しい抱え方のままで頭を撫でられている。
「ごめんなさい、サダメ。嬉しかったとはいえ、やり過ぎたわ。怒っているでしょ? 取り乱していたツィスカも今頃は落ち着いて反省しているはずよ。ほんとに、良かった……」
心臓の音以外に泣いている息継ぎと鼻をすする音も聞こえてきた。
「泣かないで。二人共オレなんかを本気で好きでいてくれることに対して、怒るわけがないよ」
「もう、なんでそんなに優しいの? これ以上好きにさせてどうする気よ?」
「もっと好きになれるのか。じゃあまだまだ愛されきってなかったんだな。オレたちはさ、多分全員めちゃくちゃ寂しがり屋だ。だからもっと近くてもいいんじゃないかな。もっと愛してちょうだいな」
「……任せて。一番得意な事だわ。もっともっともっと好きになるから、覚悟してよ」
「それは楽しみだな。今はカルラの柔らかいのが当たっていて既に幸せなんだけどな」
カルラの心臓を聞かされているということは、胸に押し付けられているわけで。
さっきからずっと心地よかったりする。
「こんなので良ければいくらでもどうぞ。サダメの方から誘ってくれるのもわたしは好きなのよ。待ってられないから自分から動いちゃうだけ」
いや~、結果天国には来れたようだ。
死ななくても天国があってよかった。
「カルラ~、そろそろツィスカを離しても大丈夫そう? ちょっと腕が限界なんだけど」
「しょうがないわね。サダメ、大丈夫?」
「カルラのおかげで随分楽になったから、大丈夫。ヘロヘロになったらカルラに癒してもらうから」
「ふふふ。遠慮なく言ってちょうだい。それじゃ激しいのと交代するわよ」
カルラと入れ替わりでツィスカが突進してきた。
また容赦ない抱き着き方をしてきたよ。
力の加減ができないんだよね、この娘は。
「兄ちゃん! 生きてる? 生きてるのね? 死んじゃったらすぐに追いかけるつもりだったんだから」
「おいおい。そんな物騒な事言わないでくれよ。オレだってお前たちを残してはいけないよ。まあ、このまま死んでも悔いはないと思ってたけどな」
「嫌だ! もうそんなこと言わないで! もっと愛させてよ」
「ツィスカ、あんたも気絶させた一人なんだからサダメに言うことあるでしょ? また同じこと繰り返す気?」
ツィスカは抱き着いたままで頭を下げた。
見事にオレの鼻に直撃をして激痛が――――
「ご、ごめんなさい。気を付けながら愛します」
オレの鼻から熱いものが流れ出して首から肩へと伝って行った
「ちょっと、ツィスカは何をしているの! 退いて!」
「え、なんで? ひゃっ!?」
オレの左肩周りとツィスカの一部が鼻血で真っ赤に染められた。
「もうあんたは! 謝りながら次の犯行をするなんて、もっとサダメを大事にして!」
「ご、ごめんなさい~。うわぁ」
泣き始めちゃったよ。
ツィスカはほとんど園児のような状態になってるな。
完全にテンパっている。
「今日は遅刻決定だな」
「わたしが学校まで付き添うわ。タケルとツィスカは遅刻しないように準備して」
「大丈夫だよ。鼻血出して遅刻した上に妹に送ってもらうなんてネタにされるだけだし、なるべく高校にはお前たちが来ない方がいいから」
「どうして?」
「いつもお前たちのことを聞かれまくっているぐらい人気があるんだよ。カルラが来たのを知ったら連中に囲まれてどうなるかわかったもんじゃない」
「そうなんだ。でもわたしには近づけないと思うけど」
そういやそうだった。
危ないのはあいつらの方か。
「まあとにかく、わざわざカルラが遅刻する必要はないよ。幸い学校は近いんだし、うまくいけば間に合うかもしれない」
「わかったわ。それじゃ、準備の手伝いはさせて。サダメだって遅刻は避けたいでしょ? 進学に響くから」
「まあね、できれば。じゃ、すぐに行く準備を始めよう」
毎朝激しい朝なのは変わらないってことか。
結局いつも通りっと。
それにしても、鼻が腫れている。
また裕二にからかわれるんだろうなあ。
重い瞼を開けるとツィスカの寝顔が目の前。
毎日ディープに必要以上見ているはずだ。
だけど、飽きるどころかずっと見ていられるんだよね。
やっぱオレの妹は綺麗だぞ。
ほんとに何なのこの寝顔。
乱れたブロンドの髪がとても良いんだ。
でもちょっと退いてもらって、と。
ああ、やっぱりこれは可愛いです。
オレの妹として生まれてくれてありがとう。
もう一人の妹も見たいな。
まだ起きちゃだめだぞ~。
今からそっち向くからね~。
おお! やっぱりカルラも綺麗だ。
「碧眼も綺麗でいいんだけど、目を瞑ってじっとしているとまた猫のように可愛いなあ。二人を交互に一日中見ていたいな。ツィスカはひたすらキレイで、カルラは色気もあるからなあ。寝ているうちに頭を撫でさせてね。――――あれ? なんか顔が赤くなってきたな。熱いのかな。頬が赤いのもまた可愛いねえ。カルラもオレの妹として生まれてくれてありがとう。ってあれ? オレ声出てる? やべ、知らない間に独りごと言ってたのか。寝てる、よね?」
なんだか自分の前後から熱を感じるようになってきたけど。
うわっ!
二人に掴まれた!
カルラが起きちゃった。
いや、ツィスカもか!
「サダメ、そんなにわたしのこと可愛いと思っててくれたの? 今凄く幸せよ」
「あたしも! ひたすらキレイだなんて、そんな風に思っててくれたのね! 兄ちゃん愛してる!」
二人共起きてたのかーっ!
思ってることそのまま声に出してたの全部聞かれてしまった。
こ、これは、やっぱり――――
目の前のカルラから先制のあっつ~いキス。
肩を掴まれて仰向けにされるや否や、ツィスカからのあっつ~いキス。
続けてカルラが――――
競うようにツィスカが――――
息継ぎする間しか貰えずひたすらキスのマシンガン。
――――な、何もできん!
ああ、このままキスという沼に引きずり込まれて一生を終えるのだろうか。
二人は全く止める気配が無い。
でもこれって最高なのでは!?
マジでこのままあの世へ逝ってしまっても悔いが残る気がしない。
いっか。このままにしていよう。
どっちみち動けないし。
ただ、もし無事だったとしたら――――唇は腫れているな。
「ちょっと姉ちゃんたち! それじゃ兄ちゃんが死んじゃうよ。死んだら愛してもらえないよ! いいの!?」
双子の動きがコンセントから電源プラグを引っこ抜いたようにピタっと止まった。
どうやらオレたちの腫れた唇を見たい男の子がいたようだ。
「タケル、そんな怖いこと言わないでよ!」
「だって、兄ちゃんさっきからピクリとも動かないよ?」
「えっ!」
天国へ行くには三途の川を渡ると聞いていた。
どうもガセネタだったらしい。
唇による口封じをされる。
正に死人に口無し状態にされるのが本当だったようだ。
やっぱり実際に経験をしてみないとわからないものなんだな。
でも、死ぬ直前に知ったところで誰にも教えられないよ。
ああ、そういうことか。
――――死人に口無し。
確かに何も言えないな。
ん?
なんかグラグラ揺れているな。
あの世でも地震は起きるのか。
「兄ちゃん! 死んじゃ嫌っ! 嫌だっ! いやぁぁぁぁっ!」
「ちょっとツィスカ! そんなに揺さぶったら尚更死んじゃうじゃない!」
「だって! 死んじゃうんだよ! やだやだやだぁぁぁ!」
「タケル、ツィスカを止めてて!」
「わかった!」
「脈はあるし、息もしている。ちゃんと生きてる。安静にしていれば気が付くはず。多分、気絶しているんだわ」
「ツィスカはまだ揺さぶるかもしれないから連れて行くね」
「お願いね、タケル。サダメ、ごめんなさい。嬉しくて止められなかったわ」
な~んか妙に気持ちが落ち着いてきたぞ。
いよいよ、かな。
変にワクワクしてくるのはなんだろう。
死ぬってのに楽しんでどうする。
死に際に邪《よこしま》なこと考えてたら天国に行けないかもしれない。
今は天国と地獄、どちらに行くのか決まるときかも。
ここは無心でいよう。
できれば天国に行きたい。
「こんなサダメを見ていたら、とめどなく愛情が湧いてくるわ。ああ、サダメお願いだから戻ってきて」
あ、なんかよく知っている感覚になってきたぞ。
あれ? これってもしかして、戻れたのかな。
目が開けられる。
身体は動かせないな。
心臓の音が微かに聞こえてきた。
カルラに抱えられているのか。
この心臓の音はカルラのだったんだ。
「カルラ」
「良かった……」
若干抱えられる力が増された。
増されつつも優しい抱え方のままで頭を撫でられている。
「ごめんなさい、サダメ。嬉しかったとはいえ、やり過ぎたわ。怒っているでしょ? 取り乱していたツィスカも今頃は落ち着いて反省しているはずよ。ほんとに、良かった……」
心臓の音以外に泣いている息継ぎと鼻をすする音も聞こえてきた。
「泣かないで。二人共オレなんかを本気で好きでいてくれることに対して、怒るわけがないよ」
「もう、なんでそんなに優しいの? これ以上好きにさせてどうする気よ?」
「もっと好きになれるのか。じゃあまだまだ愛されきってなかったんだな。オレたちはさ、多分全員めちゃくちゃ寂しがり屋だ。だからもっと近くてもいいんじゃないかな。もっと愛してちょうだいな」
「……任せて。一番得意な事だわ。もっともっともっと好きになるから、覚悟してよ」
「それは楽しみだな。今はカルラの柔らかいのが当たっていて既に幸せなんだけどな」
カルラの心臓を聞かされているということは、胸に押し付けられているわけで。
さっきからずっと心地よかったりする。
「こんなので良ければいくらでもどうぞ。サダメの方から誘ってくれるのもわたしは好きなのよ。待ってられないから自分から動いちゃうだけ」
いや~、結果天国には来れたようだ。
死ななくても天国があってよかった。
「カルラ~、そろそろツィスカを離しても大丈夫そう? ちょっと腕が限界なんだけど」
「しょうがないわね。サダメ、大丈夫?」
「カルラのおかげで随分楽になったから、大丈夫。ヘロヘロになったらカルラに癒してもらうから」
「ふふふ。遠慮なく言ってちょうだい。それじゃ激しいのと交代するわよ」
カルラと入れ替わりでツィスカが突進してきた。
また容赦ない抱き着き方をしてきたよ。
力の加減ができないんだよね、この娘は。
「兄ちゃん! 生きてる? 生きてるのね? 死んじゃったらすぐに追いかけるつもりだったんだから」
「おいおい。そんな物騒な事言わないでくれよ。オレだってお前たちを残してはいけないよ。まあ、このまま死んでも悔いはないと思ってたけどな」
「嫌だ! もうそんなこと言わないで! もっと愛させてよ」
「ツィスカ、あんたも気絶させた一人なんだからサダメに言うことあるでしょ? また同じこと繰り返す気?」
ツィスカは抱き着いたままで頭を下げた。
見事にオレの鼻に直撃をして激痛が――――
「ご、ごめんなさい。気を付けながら愛します」
オレの鼻から熱いものが流れ出して首から肩へと伝って行った
「ちょっと、ツィスカは何をしているの! 退いて!」
「え、なんで? ひゃっ!?」
オレの左肩周りとツィスカの一部が鼻血で真っ赤に染められた。
「もうあんたは! 謝りながら次の犯行をするなんて、もっとサダメを大事にして!」
「ご、ごめんなさい~。うわぁ」
泣き始めちゃったよ。
ツィスカはほとんど園児のような状態になってるな。
完全にテンパっている。
「今日は遅刻決定だな」
「わたしが学校まで付き添うわ。タケルとツィスカは遅刻しないように準備して」
「大丈夫だよ。鼻血出して遅刻した上に妹に送ってもらうなんてネタにされるだけだし、なるべく高校にはお前たちが来ない方がいいから」
「どうして?」
「いつもお前たちのことを聞かれまくっているぐらい人気があるんだよ。カルラが来たのを知ったら連中に囲まれてどうなるかわかったもんじゃない」
「そうなんだ。でもわたしには近づけないと思うけど」
そういやそうだった。
危ないのはあいつらの方か。
「まあとにかく、わざわざカルラが遅刻する必要はないよ。幸い学校は近いんだし、うまくいけば間に合うかもしれない」
「わかったわ。それじゃ、準備の手伝いはさせて。サダメだって遅刻は避けたいでしょ? 進学に響くから」
「まあね、できれば。じゃ、すぐに行く準備を始めよう」
毎朝激しい朝なのは変わらないってことか。
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それにしても、鼻が腫れている。
また裕二にからかわれるんだろうなあ。
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