151 / 218
第三章 平和のための戦い
第五十四話 傭兵召喚と健気な大仕事
しおりを挟む
Szene-01 スクリアニア公国、港町プリアポレウス
海賊に傭兵依頼をしようと自ら出向いたスクリアニア公は、海賊の長からアジトへ招かれた。
のっけから金を絡ませた話を振られた海賊の長は、満面の笑みを浮かべながら大剣を担いで歩く。
馬から下りたスクリアニア公と護衛は、長の後に続いていた。
「閣下さんよ、この国の兵力は俺らに頼るほど足りねえのか?」
海賊の長は一味が整えた自身の椅子に座りながら話し始めた。
スクリアニア公も目に入る粗末な物とは違い、客人用と思われる椅子に座る。
「人数ではなく、兵力が足りないことに気づくとは。話が早くて良いな」
「はっはっは、舐めてんじゃねえよ。この国を動かしているのは俺らだ。あんたより国の事情は隅々まで把握している。俺らにしてみりゃあんたはこの国の顔としか思っちゃいねえ」
一味の一人が長に樽をそっと渡した。通常使われている樽よりも一回り大きな樽型のカップは、長が持つと通常の物と錯覚する。
スクリアニア公にも樽が渡されるが通常の物だ。長に渡す時とは違い、雑に突き出されたため飲み物が零れて膝上を汚した。
「ふっ、ここではどうあってもお前が頭のようだな。俺にこのような扱いをするヤツはいなかった」
「だからよお、この国の長は俺なんだよ。その俺がアジトに入れてやったんだ、特別扱いしてやってるってことを分かれよ」
「所詮は賊。国の頭を気取るのには無理があるぞ。実際、領土を広げたのはこの俺だ。国を治めているのはこの俺であるということをお前こそ肝に銘じておけ」
海賊の長はぐいっと樽を傾け、一飲みしてから言った。
「かぁ! あんたはほんとにおもしれえやつだな、気に入った。俺の名はヘルムート。まあ名乗る必要もないだろうが、使者ではなく自身の足で来たことへのもてなしだ。ありがたく受け取れ」
スクリアニア公は、再び樽を傾けるヘルムートから視線を外さない。ヘルムートはその視線に気づき、樽から口を離した。
「お前も飲め。南で仕入れた果実酒だ、美味いぞ。この国じゃ簡単には有り付けねえよ」
「酒か――久しく飲んでいなかったな」
ヘルムートは片手で膝を叩いて笑う。一味もヘルムートの機嫌を良くするように、大笑いをして場を盛り上げた。
「閣下さんが酒も飲めていなかったとはお笑いだ。スクリアニアは俺が思っている以上に腐っているのかも知れんな。田舎で平和に過ごしている連中を、いきなり戦いに引きずり込んだところで兵力になんかならねえ。んなことはお前さんも分かっているんだろ? それを目の当たりにして夢では無いと知ったから慌ててここに来た、そんなところか――で、一度きりか当分雇うのか、どっちだ?」
完全に話の主導権を握られているスクリアニア公は、何も言えないまま言いたことが伝わってしまい、困惑を隠しきれないでいる。
「――事情をわかっているのなら話が早い。出向いている以上、恥は承知の上だ。差し当たり一度だけ頼む。レアルプドルフを落としたいのだ」
「あそこかよ! あんたが落とせなかったところじゃねえか。おまけに魔獣も付いてきやがる。うちの連中の多くは魔獣の餌食になっていてな、あまりいい話じゃねえな」
ヘルムートは苦虫をかんだような表情になり、酒を飲み干して一味に二杯目を要求した。
Szene-02 レアルプドルフ、謁見部屋
勢いよく出て行ったアムレットが気掛かりなヒルデガルドに、ルイーサが声を掛ける。
「あんなに慌てるアムレットは珍しかったわね。でも、可愛かった」
「ふふふ。ルイーサ様はあの子のことがすっかりお気に入りになりましたね」
「何よ、私はヒルデと同じあの子の主人でしょ? 可愛がるのは当然じゃない」
ルイーサがヒルデガルドに反論をしていると、外からアムレットの鳴き声が聞こえた。
「キキキキッ!」
「え!?」
驚いて思わずビクッと体を跳ねさせたヒルデガルドの背中に、ルイーサが手を当てて言った。
「あの子、怒ってない?」
「はい、随分と。行ってみます」
「私も行くわ」
ルイーサとヒルデガルドは言うなり席を立って、アムレットの声がする方へ向かった。
寝ていたヘルマも起きて、部屋に残っている全員が二人の背中を見送った。
エールタインは背もたれに背中を預けて、頭を後ろへ傾けた格好で言う。
「アムレットが怒るなんてなんだろうね――ゴホッゴホッ、ああ、この格好で話したら声が出ないや」
「エール様、もう少し頑張ってください」
「なんで?」
「首がきれいなので、眺めていたいから」
エールタインはティベルダの要求を飲まずに姿勢を戻して言った。
「苦しいからやめる。首ぐらいずっと見ているでしょ」
「いつでも見ていたいんです――知っているくせに」
エールタインはティベルダの脳天に軽く拳を当てて言う。
「調子に乗らないの」
ヨハナとヘルマがニヤニヤとした表情でエールタインたちを見ていると、ルイーサとヒルデガルドが部屋に戻って来た。
エールタインは普通に振り返ってルイーサに聞く。
「どうだった?」
手紙を持ったルイーサに続いて、アムレットを手のひらに乗せたヒルデガルドが椅子に戻った。
ヒルデガルドは手のひらを顔の高さまで持ち上げて、アムレットを見ながらエールタインに答える。
「この子、お友達に注意をしていたんです。お友達は、町長からのお手紙をルイーサ様に届けられなくて戻って来たみたいで。アムレットったら遅れたことを怒ってしまったんです」
アムレットはヒルデガルドに体を横からじっと見られているが、ずっと目を合わせないようにしている。
ヒルデガルドはその姿が面白くなって、笑みを浮かべている。
「私がお友達に悪くないよって言ったら、自分が悪いことをしたと思ったらしくて。それから目を合わせてくれないんです」
エールタインとティベルダも、アムレットをじっと見に近づいた。
「アムレットは可愛いね。ヒルデガルドにいいとこ見せようと思ったら、逆に失敗しちゃったと思ったんだね。ヒルデガルドはアムレットに怒っていないから安心しなよ」
エールタインがアムレットの背中を撫でてあげると、鼻の動きをいつも通り元気よく動かした。
黙って様子を見ていた町長が口を開いた。
「人と同じ様にやりとりできるんですねえ。いやあ、とても愉快なものを見せてもらえましたなあ」
「ちゃんと届きましたって内容だから、大丈夫よアムレット。ありがとね」
受付係もアムレットに声を掛けると、ようやくヒルデガルドの手のひらから腕を渡って肩へと乗った。
「リスは山越えが出来ないから回り込んでいるのよね。それでも私たちに情報を教えてくれた上に町長に手紙も渡してくれた。驚くばかりだわ」
ルイーサは頭を軽く撫でてアムレットの目を覗き込んでいる。
主人に尽くそうと必死なリスの気持ちが、謁見部屋を温かく包み込んでいた。
海賊に傭兵依頼をしようと自ら出向いたスクリアニア公は、海賊の長からアジトへ招かれた。
のっけから金を絡ませた話を振られた海賊の長は、満面の笑みを浮かべながら大剣を担いで歩く。
馬から下りたスクリアニア公と護衛は、長の後に続いていた。
「閣下さんよ、この国の兵力は俺らに頼るほど足りねえのか?」
海賊の長は一味が整えた自身の椅子に座りながら話し始めた。
スクリアニア公も目に入る粗末な物とは違い、客人用と思われる椅子に座る。
「人数ではなく、兵力が足りないことに気づくとは。話が早くて良いな」
「はっはっは、舐めてんじゃねえよ。この国を動かしているのは俺らだ。あんたより国の事情は隅々まで把握している。俺らにしてみりゃあんたはこの国の顔としか思っちゃいねえ」
一味の一人が長に樽をそっと渡した。通常使われている樽よりも一回り大きな樽型のカップは、長が持つと通常の物と錯覚する。
スクリアニア公にも樽が渡されるが通常の物だ。長に渡す時とは違い、雑に突き出されたため飲み物が零れて膝上を汚した。
「ふっ、ここではどうあってもお前が頭のようだな。俺にこのような扱いをするヤツはいなかった」
「だからよお、この国の長は俺なんだよ。その俺がアジトに入れてやったんだ、特別扱いしてやってるってことを分かれよ」
「所詮は賊。国の頭を気取るのには無理があるぞ。実際、領土を広げたのはこの俺だ。国を治めているのはこの俺であるということをお前こそ肝に銘じておけ」
海賊の長はぐいっと樽を傾け、一飲みしてから言った。
「かぁ! あんたはほんとにおもしれえやつだな、気に入った。俺の名はヘルムート。まあ名乗る必要もないだろうが、使者ではなく自身の足で来たことへのもてなしだ。ありがたく受け取れ」
スクリアニア公は、再び樽を傾けるヘルムートから視線を外さない。ヘルムートはその視線に気づき、樽から口を離した。
「お前も飲め。南で仕入れた果実酒だ、美味いぞ。この国じゃ簡単には有り付けねえよ」
「酒か――久しく飲んでいなかったな」
ヘルムートは片手で膝を叩いて笑う。一味もヘルムートの機嫌を良くするように、大笑いをして場を盛り上げた。
「閣下さんが酒も飲めていなかったとはお笑いだ。スクリアニアは俺が思っている以上に腐っているのかも知れんな。田舎で平和に過ごしている連中を、いきなり戦いに引きずり込んだところで兵力になんかならねえ。んなことはお前さんも分かっているんだろ? それを目の当たりにして夢では無いと知ったから慌ててここに来た、そんなところか――で、一度きりか当分雇うのか、どっちだ?」
完全に話の主導権を握られているスクリアニア公は、何も言えないまま言いたことが伝わってしまい、困惑を隠しきれないでいる。
「――事情をわかっているのなら話が早い。出向いている以上、恥は承知の上だ。差し当たり一度だけ頼む。レアルプドルフを落としたいのだ」
「あそこかよ! あんたが落とせなかったところじゃねえか。おまけに魔獣も付いてきやがる。うちの連中の多くは魔獣の餌食になっていてな、あまりいい話じゃねえな」
ヘルムートは苦虫をかんだような表情になり、酒を飲み干して一味に二杯目を要求した。
Szene-02 レアルプドルフ、謁見部屋
勢いよく出て行ったアムレットが気掛かりなヒルデガルドに、ルイーサが声を掛ける。
「あんなに慌てるアムレットは珍しかったわね。でも、可愛かった」
「ふふふ。ルイーサ様はあの子のことがすっかりお気に入りになりましたね」
「何よ、私はヒルデと同じあの子の主人でしょ? 可愛がるのは当然じゃない」
ルイーサがヒルデガルドに反論をしていると、外からアムレットの鳴き声が聞こえた。
「キキキキッ!」
「え!?」
驚いて思わずビクッと体を跳ねさせたヒルデガルドの背中に、ルイーサが手を当てて言った。
「あの子、怒ってない?」
「はい、随分と。行ってみます」
「私も行くわ」
ルイーサとヒルデガルドは言うなり席を立って、アムレットの声がする方へ向かった。
寝ていたヘルマも起きて、部屋に残っている全員が二人の背中を見送った。
エールタインは背もたれに背中を預けて、頭を後ろへ傾けた格好で言う。
「アムレットが怒るなんてなんだろうね――ゴホッゴホッ、ああ、この格好で話したら声が出ないや」
「エール様、もう少し頑張ってください」
「なんで?」
「首がきれいなので、眺めていたいから」
エールタインはティベルダの要求を飲まずに姿勢を戻して言った。
「苦しいからやめる。首ぐらいずっと見ているでしょ」
「いつでも見ていたいんです――知っているくせに」
エールタインはティベルダの脳天に軽く拳を当てて言う。
「調子に乗らないの」
ヨハナとヘルマがニヤニヤとした表情でエールタインたちを見ていると、ルイーサとヒルデガルドが部屋に戻って来た。
エールタインは普通に振り返ってルイーサに聞く。
「どうだった?」
手紙を持ったルイーサに続いて、アムレットを手のひらに乗せたヒルデガルドが椅子に戻った。
ヒルデガルドは手のひらを顔の高さまで持ち上げて、アムレットを見ながらエールタインに答える。
「この子、お友達に注意をしていたんです。お友達は、町長からのお手紙をルイーサ様に届けられなくて戻って来たみたいで。アムレットったら遅れたことを怒ってしまったんです」
アムレットはヒルデガルドに体を横からじっと見られているが、ずっと目を合わせないようにしている。
ヒルデガルドはその姿が面白くなって、笑みを浮かべている。
「私がお友達に悪くないよって言ったら、自分が悪いことをしたと思ったらしくて。それから目を合わせてくれないんです」
エールタインとティベルダも、アムレットをじっと見に近づいた。
「アムレットは可愛いね。ヒルデガルドにいいとこ見せようと思ったら、逆に失敗しちゃったと思ったんだね。ヒルデガルドはアムレットに怒っていないから安心しなよ」
エールタインがアムレットの背中を撫でてあげると、鼻の動きをいつも通り元気よく動かした。
黙って様子を見ていた町長が口を開いた。
「人と同じ様にやりとりできるんですねえ。いやあ、とても愉快なものを見せてもらえましたなあ」
「ちゃんと届きましたって内容だから、大丈夫よアムレット。ありがとね」
受付係もアムレットに声を掛けると、ようやくヒルデガルドの手のひらから腕を渡って肩へと乗った。
「リスは山越えが出来ないから回り込んでいるのよね。それでも私たちに情報を教えてくれた上に町長に手紙も渡してくれた。驚くばかりだわ」
ルイーサは頭を軽く撫でてアムレットの目を覗き込んでいる。
主人に尽くそうと必死なリスの気持ちが、謁見部屋を温かく包み込んでいた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?
藍沢咲良
恋愛
一色唯(Ishiki Yui )、最近ちょっと苛々しがちの27歳。
結婚適齢期だなんて言葉、誰が作った?彼氏がいなきゃ寂しい女確定なの?
もう、みんな、うるさい!
私は私。好きに生きさせてよね。
この世のしがらみというものは、20代後半女子であっても放っておいてはくれないものだ。
彼氏なんていなくても。結婚なんてしてなくても。楽しければいいじゃない。仕事が楽しくて趣味も充実してればそれで私の人生は満足だった。
私の人生に彩りをくれる、その人。
その人に、私はどうやら巡り合わないといけないらしい。
⭐︎素敵な表紙は仲良しの漫画家さんに描いて頂きました。著作権保護の為、無断転載はご遠慮ください。
⭐︎この作品はエブリスタでも投稿しています。
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる