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第三章 平和のための戦い
第五十五話 交渉と昇格
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Szene-01 スクリアニア公国、ヘルムート海賊アジト
スクリアニア公が直接出向いて、ヘルムート海賊に傭兵の依頼をするという異例の事態の中、交渉は続いていた。
ヘルムートは二杯目の酒を飲み干すと、一味に樽を受け取るように突き出す。一味の一人が受け取って大剣と差し替えた。
大剣を杖代わりにして席を立ったヘルムートは、スクリアニア公に言う。
「うっし、そのまま待ってろ。こっちも暇じゃねえからよ、お願いされて何でも引き受けるわけにはいかねえ。相手が誰であろうとな」
ヘルムートは鼻息をもらすと、踵を返してテントを出て行った。数人の一味がスクリアニア公一行を素早く囲む。テントの外にも数名いるようだ。
「まるで敵国と交渉しているようだな」
スクリアニア公は自分の思い通りに事が運ばず、手持無沙汰を誤魔化すように酒に口を付けた。
「ふむ――美味いな。いっそ海賊に転身でもするか」
Szene-02 レアルプドルフ、謁見部屋
アムレットの仲間が運んだ手紙をきっかけに、ようやく話を始めたダン一行と町長。
ザラについての情報共有を済ませ、今後の動きを決めるところだ。
エールタインはダンと町長の会話へ積極的に加わり、共に聞くティベルダも主人のやりとりを眺めることで町の運営について学んでゆく。
「彼女は今すぐ救助を求めているわけではない、よってこちらから動く必要もない。しかし、ザラとの足並みは常に揃えておく必要がある――これでよいですかな?」
町長がまとめた内容に、部屋にいる者それぞれがうなずいた。
「うむ。まだこの町の剣士が弓の特訓中であることも考慮すると、なおさら動く時ではない。おまけにここにいるデュオに至っては、弓をまともに触ってすらいない」
「そうだった――旅の疲れを取り次第、猛特訓だね」
エールタインは両手で頬を覆い、忘れていたことを恥ずかしそうにする。そんな主人を見逃すはずのないティベルダは、エールタインの正面に顔を持っていき、じっと見つめた。
両手越しに目線を感じたのか、エールタインが指の間から外を見る。
「何だよお、じっと見てえ」
「んふふふ、エール様の可愛い所を逃しはしません!」
「顔を隠しているのに可愛いとか無いでしょ」
「仕草が可愛いのです!」
「――やめて」
ティベルダが主人への愛が溢れ出したのを止めることも含めて、ダンが言う。
「あーっと町長、エールの言う通り俺たちは急いで弓の修練を始める。スクリアニアが動く前に、他の剣士に追いつかねえとな」
町長は、ダンの言葉にうなずいてから何かを思い出し、両手をパチンと合わせた。
「最後に大事なことをお話しないといけません」
町長から大事なことと言われると、全員が振り向かずにはいられない。町長は受付係を含めた八人の視線を同時に浴びた。
「これまでエールタイン様とルイーサ様には、ブーズに関わっていただいて、町にとって長年の問題解決に尽力していただいています。今後もスクリアニアの動きによってはブーズが危険にさらされる可能性は拭いきれず、引き続きお二人にはぜひとも関わっていただきたいと考えています。そこでですが――」
エールタインとルイーサが同時に振り向き目を合わせた。どちらも目を見開いてしばし見つめ合っていたが、ルイーサはエールタインを間近でじっと見ていることを実感して、頬を赤く染めた。
「ご、ごめんなさい」
「ん? なんで謝るのさ。ルイーサは何もしていないでしょ」
「そ、そうね――私、なんで謝ったのかしら」
ヒルデガルドはアムレットを見て、気付いていないフリをしている。ティベルダはエールタインとルイーサの間に割って入り、ルイーサと目を合わせてニヤリとした。
「ルイーサ様、エール様と偶然目が合っただけですよね?」
「そうよ、そんなことあなたが確かめないでよ。町を歩いていればエールタインと目の合う人はいくらでもいるでしょうに」
「偶然ですよね?」
「そうだってば!」
「それならいいんです、それなら」
エールタインはティベルダの頭に片手を乗せて、頭を動かないようにしてから、ルイーサに向けて「ごめん」と口の動きで伝える。
ルイーサは軽くうなずいて答え、小さくつぶやいた。
「もう、あなたのそういう仕草がドキドキさせるのよ」
「ええ、続けてもよいですかな?」
町長は苦笑いをしながら話が盛り上がっている二組のデュオを止めに入った。
「すみません」
エールタインとルイーサが同時に謝り、町長の苦笑いが微笑みに変わった。
「では、続きを。えー、どこまで話しましたかな――あ、そうそう。今後もお二人にはブーズを中心に町の運営を手伝っていただくので、上級剣士に昇格していただきます」
「へ?」「え?」
町長はにこやかなままだが、エールタインとルイーサは再び驚いた顔になった。
「ダン様、いかかです?」
「案件の数を稼げていないことが気掛かりだったのだが、町長が問題ないというのならば良いと思う。指揮を執る者の立場が相応でないと厳しいことも多いからな。エール、それにルイーサ。今日から上級剣士としてしっかり頼んだぞ」
ダンは二人、特にエールタインを見てニヤリとして見せた。エールタインは驚いた表情を呆れ顔に変えてダンに言う。
「そんな決め方で町の人たちは納得するの? ボクは心配だよ」
「私もエールタインのそばで真似事をしていただけですし、なんだか申し訳ない気がしてしまいます」
エールタインとルイーサは、どちらも困ってしまったようだ。いきなり昇格の話を出されたのだから、当然であろう。
「ふむ、それなら町の連中に聞いてみるか? お前たちの昇格を認めるか否かを」
「いっそそうしてくれた方がボクは納得しやすいなあ。ルイーサはどう?」
「私も町が認めてくれるのであれば受け入れますが、上級剣士ですと言って白い目で見られたらと思うと怖いです」
町長は一つ頷いて、話をまとめた。
「では意見を聞いておきましょう。まず上級剣士に話を通して、のちに全ての町民へと伝えるとします。結果は追って伝令を向かわせますので、決まり次第昇格手続きをしましょう」
ティベルダがエールタインに体をぴたっと付けてつぶやいた」
「私も頑張らないと」
「なんかさ、話は昇格前提で進んでいるよね、これ」
「素敵なお話ですよ。また一歩アウフ様に近づけるのですから」
「――そっか。そう考えると頑張ろうかなって気になるね」
エールタインたちの話を聞きながら、ルイーサはヒルデガルドに尋ねた。
「ねえ、今の私に上級剣士の資格があると思う?」
ヒルデガルドは手のひらに乗せたままのアムレットと共に、ルイーサへ振り向いた。
「ルイーサ様が目指していたことですし、機会があるのなら掴むべきかと。むしろルイーサ様に付いて行く私がその資格があるのか心配になってしまいます」
「私の従者なのだから、あなたは私と同等よ。いまさら自信を失くさないで。どこまでも付いてきてくれないと一緒に寝てあげないから!」
ルイーサは顔をぷいっとそらしつつも、ヒルデガルドの袖をつまんだ。
「――それはつらいので、付いて行きます」
ルイーサがそらした顔に笑みを浮かべると、再び町長が割って入った。
「えー、この様子だとお二人は承諾していただいているように思うのですが、ダン様のご意見を」
「お? こいつらは引き受けるに決まっているさ。町長、町の民には事後報告でも問題無いだろう。二人が上級剣士であることに本人はもちろん、町民にも早く慣れてもらったほうがやりやすい。ここで手続きを済ませよう」
ダンは受付係に昇格手続きの準備をするよう目くばせをすると、受付係は軽く会釈をして謁見部屋を出て行った。
「あ――ダンが動いちゃった、いっつもこれだ。ヨハナあ、ボクが上級剣士で大丈夫?」
「あら、私にお聞きになるということは、随分とご心配なようですね。余程のことでない限り私が止めなければエール様は大丈夫ですよ。エール様にとって良からぬことがあれば、私が動くより先にヘルマが止めるはずですしね」
まだ眠そうにしているヘルマはゆっくり二度うなずいた。
「ボクの守りって、堅いね。段々と大丈夫な気がしてきちゃった」
ダン、ヘルマ、ヨハナ、それに町長はお互いをちらりと見て笑みを浮かべた。
スクリアニア公が直接出向いて、ヘルムート海賊に傭兵の依頼をするという異例の事態の中、交渉は続いていた。
ヘルムートは二杯目の酒を飲み干すと、一味に樽を受け取るように突き出す。一味の一人が受け取って大剣と差し替えた。
大剣を杖代わりにして席を立ったヘルムートは、スクリアニア公に言う。
「うっし、そのまま待ってろ。こっちも暇じゃねえからよ、お願いされて何でも引き受けるわけにはいかねえ。相手が誰であろうとな」
ヘルムートは鼻息をもらすと、踵を返してテントを出て行った。数人の一味がスクリアニア公一行を素早く囲む。テントの外にも数名いるようだ。
「まるで敵国と交渉しているようだな」
スクリアニア公は自分の思い通りに事が運ばず、手持無沙汰を誤魔化すように酒に口を付けた。
「ふむ――美味いな。いっそ海賊に転身でもするか」
Szene-02 レアルプドルフ、謁見部屋
アムレットの仲間が運んだ手紙をきっかけに、ようやく話を始めたダン一行と町長。
ザラについての情報共有を済ませ、今後の動きを決めるところだ。
エールタインはダンと町長の会話へ積極的に加わり、共に聞くティベルダも主人のやりとりを眺めることで町の運営について学んでゆく。
「彼女は今すぐ救助を求めているわけではない、よってこちらから動く必要もない。しかし、ザラとの足並みは常に揃えておく必要がある――これでよいですかな?」
町長がまとめた内容に、部屋にいる者それぞれがうなずいた。
「うむ。まだこの町の剣士が弓の特訓中であることも考慮すると、なおさら動く時ではない。おまけにここにいるデュオに至っては、弓をまともに触ってすらいない」
「そうだった――旅の疲れを取り次第、猛特訓だね」
エールタインは両手で頬を覆い、忘れていたことを恥ずかしそうにする。そんな主人を見逃すはずのないティベルダは、エールタインの正面に顔を持っていき、じっと見つめた。
両手越しに目線を感じたのか、エールタインが指の間から外を見る。
「何だよお、じっと見てえ」
「んふふふ、エール様の可愛い所を逃しはしません!」
「顔を隠しているのに可愛いとか無いでしょ」
「仕草が可愛いのです!」
「――やめて」
ティベルダが主人への愛が溢れ出したのを止めることも含めて、ダンが言う。
「あーっと町長、エールの言う通り俺たちは急いで弓の修練を始める。スクリアニアが動く前に、他の剣士に追いつかねえとな」
町長は、ダンの言葉にうなずいてから何かを思い出し、両手をパチンと合わせた。
「最後に大事なことをお話しないといけません」
町長から大事なことと言われると、全員が振り向かずにはいられない。町長は受付係を含めた八人の視線を同時に浴びた。
「これまでエールタイン様とルイーサ様には、ブーズに関わっていただいて、町にとって長年の問題解決に尽力していただいています。今後もスクリアニアの動きによってはブーズが危険にさらされる可能性は拭いきれず、引き続きお二人にはぜひとも関わっていただきたいと考えています。そこでですが――」
エールタインとルイーサが同時に振り向き目を合わせた。どちらも目を見開いてしばし見つめ合っていたが、ルイーサはエールタインを間近でじっと見ていることを実感して、頬を赤く染めた。
「ご、ごめんなさい」
「ん? なんで謝るのさ。ルイーサは何もしていないでしょ」
「そ、そうね――私、なんで謝ったのかしら」
ヒルデガルドはアムレットを見て、気付いていないフリをしている。ティベルダはエールタインとルイーサの間に割って入り、ルイーサと目を合わせてニヤリとした。
「ルイーサ様、エール様と偶然目が合っただけですよね?」
「そうよ、そんなことあなたが確かめないでよ。町を歩いていればエールタインと目の合う人はいくらでもいるでしょうに」
「偶然ですよね?」
「そうだってば!」
「それならいいんです、それなら」
エールタインはティベルダの頭に片手を乗せて、頭を動かないようにしてから、ルイーサに向けて「ごめん」と口の動きで伝える。
ルイーサは軽くうなずいて答え、小さくつぶやいた。
「もう、あなたのそういう仕草がドキドキさせるのよ」
「ええ、続けてもよいですかな?」
町長は苦笑いをしながら話が盛り上がっている二組のデュオを止めに入った。
「すみません」
エールタインとルイーサが同時に謝り、町長の苦笑いが微笑みに変わった。
「では、続きを。えー、どこまで話しましたかな――あ、そうそう。今後もお二人にはブーズを中心に町の運営を手伝っていただくので、上級剣士に昇格していただきます」
「へ?」「え?」
町長はにこやかなままだが、エールタインとルイーサは再び驚いた顔になった。
「ダン様、いかかです?」
「案件の数を稼げていないことが気掛かりだったのだが、町長が問題ないというのならば良いと思う。指揮を執る者の立場が相応でないと厳しいことも多いからな。エール、それにルイーサ。今日から上級剣士としてしっかり頼んだぞ」
ダンは二人、特にエールタインを見てニヤリとして見せた。エールタインは驚いた表情を呆れ顔に変えてダンに言う。
「そんな決め方で町の人たちは納得するの? ボクは心配だよ」
「私もエールタインのそばで真似事をしていただけですし、なんだか申し訳ない気がしてしまいます」
エールタインとルイーサは、どちらも困ってしまったようだ。いきなり昇格の話を出されたのだから、当然であろう。
「ふむ、それなら町の連中に聞いてみるか? お前たちの昇格を認めるか否かを」
「いっそそうしてくれた方がボクは納得しやすいなあ。ルイーサはどう?」
「私も町が認めてくれるのであれば受け入れますが、上級剣士ですと言って白い目で見られたらと思うと怖いです」
町長は一つ頷いて、話をまとめた。
「では意見を聞いておきましょう。まず上級剣士に話を通して、のちに全ての町民へと伝えるとします。結果は追って伝令を向かわせますので、決まり次第昇格手続きをしましょう」
ティベルダがエールタインに体をぴたっと付けてつぶやいた」
「私も頑張らないと」
「なんかさ、話は昇格前提で進んでいるよね、これ」
「素敵なお話ですよ。また一歩アウフ様に近づけるのですから」
「――そっか。そう考えると頑張ろうかなって気になるね」
エールタインたちの話を聞きながら、ルイーサはヒルデガルドに尋ねた。
「ねえ、今の私に上級剣士の資格があると思う?」
ヒルデガルドは手のひらに乗せたままのアムレットと共に、ルイーサへ振り向いた。
「ルイーサ様が目指していたことですし、機会があるのなら掴むべきかと。むしろルイーサ様に付いて行く私がその資格があるのか心配になってしまいます」
「私の従者なのだから、あなたは私と同等よ。いまさら自信を失くさないで。どこまでも付いてきてくれないと一緒に寝てあげないから!」
ルイーサは顔をぷいっとそらしつつも、ヒルデガルドの袖をつまんだ。
「――それはつらいので、付いて行きます」
ルイーサがそらした顔に笑みを浮かべると、再び町長が割って入った。
「えー、この様子だとお二人は承諾していただいているように思うのですが、ダン様のご意見を」
「お? こいつらは引き受けるに決まっているさ。町長、町の民には事後報告でも問題無いだろう。二人が上級剣士であることに本人はもちろん、町民にも早く慣れてもらったほうがやりやすい。ここで手続きを済ませよう」
ダンは受付係に昇格手続きの準備をするよう目くばせをすると、受付係は軽く会釈をして謁見部屋を出て行った。
「あ――ダンが動いちゃった、いっつもこれだ。ヨハナあ、ボクが上級剣士で大丈夫?」
「あら、私にお聞きになるということは、随分とご心配なようですね。余程のことでない限り私が止めなければエール様は大丈夫ですよ。エール様にとって良からぬことがあれば、私が動くより先にヘルマが止めるはずですしね」
まだ眠そうにしているヘルマはゆっくり二度うなずいた。
「ボクの守りって、堅いね。段々と大丈夫な気がしてきちゃった」
ダン、ヘルマ、ヨハナ、それに町長はお互いをちらりと見て笑みを浮かべた。
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