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第12話【目的と生命】(4)
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【応接室内部】
老年の男は一睨みすると、若い男は黙って出ていった。
外が騒がしいが、扉が閉まると内部は閑散としていた。
「なんで、こう次から次へと問題が起こるんだよ...!!」
苛立ちを隠せず、ミフィレンが心配になり立ち上がろうとする。
男は依然冷静であり淡々と話をする。
「まぁ、そう慌てるな。たかだかlevel-Ⅱが数体とそれを統率するⅢがたったの一体、この都の軍事力には到底及ばんよ。珈琲でも飲んで落ち着きたまえ」
外は緊急事態宣言が宣告されていたが、異様な落ち着きぶりに私は釈然としなかった。
今すぐにでも、出て「あの子」だけでも連れて帰りたかったがそうもいかなかった。
この都にいる限り私の行動は制限され、下手な問題を起こせば即刻牢獄行き何てこともありえる。
ここに足を運んだ時点で、私の答えは「YES」以外の選択肢何てなかったのかもな。
【協会魔法壁前】
協会の精鋭隊延べ200人、対危険生物討伐部隊300人計500人で迎え撃つ。
「くそ!!何故いきなり、危険生物が押し寄せたんだ!」
そんなことを言うのも無理はない。
この都市は危険地区から、十数㎞も離れており安全を確保された設備、優秀な部隊がおり襲来してくるのは初なのである。
「大丈夫だ問題ない。我々は通常通り任務をこなそう」
〔死蠍〕=【危険度level-Ⅱ】
(完全迷彩のその体長は5Mであり、猛毒を含む尾と針は6M程ありここまで大型なのは稀である)
〔軍隊蜂〕=【危険度level-Ⅱ】
(数万匹の手の平サイズが塊で群れをなす。その中に1匹いるとされる女王が軍を統率している。)
〔劇毒蜘蛛〕=【危険度level-Ⅱ】
(主食は主に虎やその他猛獣である。劇毒酸性の液体を吐き、耐熱耐冷性の糸はどんな炎でも燃えず、どんなに冷えようと凍らない。その耐久度およそ10tと超強高度である。)
〔超筋力兜虫〕=【危険度level-Ⅲ】
(環境の変化により突然変異したとされる。全長4Mと大柄であり、完全肉食で強者の血肉を吸収したことにより、文字通り鋼の肉体を手に入れた)
【協会内部広場】
ノーメンにとって非常事態でも、態度は依然変わらず只、与えられた任務をこなすのみ。
【ミフィレンを任せたぞ。】
だが、今のところ「犬」の方が役に立っているな......
(やはり、己が可愛い人間ばかりだ。自身の保身の事しか考えられない愚かなものしかいない)
人混みに巻き込まれ足を怪我したらしい女の子が、赤ん坊を抱いたまま動けないようだ。
そんな中、自身も怖い筈なのに同じ目線に合わせたのが、ミフィレンだった。
「大丈夫?私ミフィレン!あなたは?」
肩に犬が乗った状態で座り込む女の子に手をさしのべる。
手を握り立ち上がると同時に「犬」がミフィレンとアイナを行き来する。
不思議な事に、小さな擦り傷などが治ってゆく。
「私、アイナ。お母さんと一緒に来たの。
あなた優しいんだね......この魔法のお陰で不安が和らいだわ。ありがとう。」
持ち前の明るさと魔法の温かさもあいまってか、落ち着きを取り戻す。
外部では、危険生物襲来で協会内部に常駐する、部隊が出払っている。内部に先程の喧騒はなく荒れた広場は静寂だった。
ノーメンは腕を解き小さな3人へ歩きだす。
(ミフィレンは任されたが、あの小さいのは誰だ。任務に支障がなければいいが)
その時だった、広場上空の吹き抜けの魔法壁が数秒であるが消滅したのだ。
老年の男は一睨みすると、若い男は黙って出ていった。
外が騒がしいが、扉が閉まると内部は閑散としていた。
「なんで、こう次から次へと問題が起こるんだよ...!!」
苛立ちを隠せず、ミフィレンが心配になり立ち上がろうとする。
男は依然冷静であり淡々と話をする。
「まぁ、そう慌てるな。たかだかlevel-Ⅱが数体とそれを統率するⅢがたったの一体、この都の軍事力には到底及ばんよ。珈琲でも飲んで落ち着きたまえ」
外は緊急事態宣言が宣告されていたが、異様な落ち着きぶりに私は釈然としなかった。
今すぐにでも、出て「あの子」だけでも連れて帰りたかったがそうもいかなかった。
この都にいる限り私の行動は制限され、下手な問題を起こせば即刻牢獄行き何てこともありえる。
ここに足を運んだ時点で、私の答えは「YES」以外の選択肢何てなかったのかもな。
【協会魔法壁前】
協会の精鋭隊延べ200人、対危険生物討伐部隊300人計500人で迎え撃つ。
「くそ!!何故いきなり、危険生物が押し寄せたんだ!」
そんなことを言うのも無理はない。
この都市は危険地区から、十数㎞も離れており安全を確保された設備、優秀な部隊がおり襲来してくるのは初なのである。
「大丈夫だ問題ない。我々は通常通り任務をこなそう」
〔死蠍〕=【危険度level-Ⅱ】
(完全迷彩のその体長は5Mであり、猛毒を含む尾と針は6M程ありここまで大型なのは稀である)
〔軍隊蜂〕=【危険度level-Ⅱ】
(数万匹の手の平サイズが塊で群れをなす。その中に1匹いるとされる女王が軍を統率している。)
〔劇毒蜘蛛〕=【危険度level-Ⅱ】
(主食は主に虎やその他猛獣である。劇毒酸性の液体を吐き、耐熱耐冷性の糸はどんな炎でも燃えず、どんなに冷えようと凍らない。その耐久度およそ10tと超強高度である。)
〔超筋力兜虫〕=【危険度level-Ⅲ】
(環境の変化により突然変異したとされる。全長4Mと大柄であり、完全肉食で強者の血肉を吸収したことにより、文字通り鋼の肉体を手に入れた)
【協会内部広場】
ノーメンにとって非常事態でも、態度は依然変わらず只、与えられた任務をこなすのみ。
【ミフィレンを任せたぞ。】
だが、今のところ「犬」の方が役に立っているな......
(やはり、己が可愛い人間ばかりだ。自身の保身の事しか考えられない愚かなものしかいない)
人混みに巻き込まれ足を怪我したらしい女の子が、赤ん坊を抱いたまま動けないようだ。
そんな中、自身も怖い筈なのに同じ目線に合わせたのが、ミフィレンだった。
「大丈夫?私ミフィレン!あなたは?」
肩に犬が乗った状態で座り込む女の子に手をさしのべる。
手を握り立ち上がると同時に「犬」がミフィレンとアイナを行き来する。
不思議な事に、小さな擦り傷などが治ってゆく。
「私、アイナ。お母さんと一緒に来たの。
あなた優しいんだね......この魔法のお陰で不安が和らいだわ。ありがとう。」
持ち前の明るさと魔法の温かさもあいまってか、落ち着きを取り戻す。
外部では、危険生物襲来で協会内部に常駐する、部隊が出払っている。内部に先程の喧騒はなく荒れた広場は静寂だった。
ノーメンは腕を解き小さな3人へ歩きだす。
(ミフィレンは任されたが、あの小さいのは誰だ。任務に支障がなければいいが)
その時だった、広場上空の吹き抜けの魔法壁が数秒であるが消滅したのだ。
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