いつだってあなたが私を強くする

泥んことかげ

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第27話【燃ゆる思い】(3)

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炎武二えんぶにだん灼火瞬炎しゃっかしゅんえん

「ぐるぐる」と円上に周りを疾走しっそうする。
やがて地面には、炎でできたリング状の陣が出来上がる。
灼熱の渦は天地を脅かしやがて地面が溶解しマグマのように活動を始める。
燃え盛る炎には、あらゆる音は消え、ただそこに残る天上の火柱かちゅうにその身は呑まれていった。

「お前のごうは強さによる自身へのおごりだ。消えてなくなれ」
劫火ごうかは顔を照らしだし、流れ出る血は蒸発と流動を繰り返す。
後方へ飛び下がり、消えゆく様を見る。
熱で床が溶け、「ゴゴゴッ」と爆発音を鳴らしながら、徐々にその身が地へ埋まり出す。
一歩ずつだが、此方こちらへ向かってくるがその重さウェイト故にまるで流砂のように体が抜けなくなる。
もがく素振りはなく、ただひたすらに前進するその姿に敵ながら勝利への執着心しゅうちゃくしんを感じたが這い出ようと挙げた腕が埋まるのを見終えた所で私は勝利を確信した。

燃ゆる髪は、通常の朱い髪に戻ったがドレスは高級品もあってか多少のダメージ加工で済み、お気に入りだった、+10cmのヒールはいつの間にか炭になっていたみたいだ。

(こんな無理な闘いかたをすればいずれ肉体が保てなくなるのはニッシャ自身よくわかっていた)

体を巡る魔力マナは欠損を修復する段階に入る。
ファッション性を重視し過ぎたせいで露出箇所肩、足、へそは傷だらけになっちまったな。
通常に比べ、治癒力ちゆりょくの速度は、低下しており、癒えぬ体は柱にもたれ掛かる。 
「ふぅっ......」とため息をらし腕は上がらなくなり、「ダラリ」と力なく宙ぶらりん状態だ。
傷は再生されながらも出血をし続け、流れ出る血の感覚すらなく、魔力マナの限界を向かえようとした。

「煙草がねぇのが辛いが、今はそれどころじゃないな......かなりいい一撃をもらっちまったな。早く処置しないと身がもたねぇ......」
塞がっていた傷は開き、流れ出る血液はドレス内を通り、「ポタポタ」と滴り落ちる。

場所へ目をやり、「コポコポ」と溶鉱炉ようこうろのように、泡が弾ける様を見る。
顔が火照っているのがわかる、どうやら少し無理をしたようだ。
最小限の被害で、最大のパフォーマンスなんてもんは不器用な私じゃ無理があるがまぁこんなもんだろう。
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