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第26【燃ゆる思い】(2)
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空中に立ち昇る朱き魔力は徐々に周りを侵食し始める。
協会内部は、広場のような通路がいくつもあり避難所から離れていたお陰で被害が少なくすみそうだ。
(こりゃぁ、勿体ぶるのはやめた方がいいな。)
「まさかこんな所で出会うたぁ、今のところlevel-Ⅲって所か......寿命がどうとか言ってらんねぇなぁ......!!」
【火速炎迅-Ⅱ速】
朱き髪は、燃ゆる火の如く「ユラユラ」と揺らめき、熱く燃えたぎるその魔力は自らを包み込む闘気のように、その身を循環していた。
(魔力機関が身体能力を高め私自身を強化させるが......ここまでの連続使用はまずいが仕方ないな)
「さっきは油断したが......もう1ラウンドだ。かかってきな!!」
「チョイチョイ」と指先を折り曲げ、自らの何倍もの身長差でありながら臆せず挑発を繰り返す。
それに呼応するように、「ヴォォォォオオオ!!」と轟き地響きのような雄叫びをあげる。
その巨体からは想像が出来ないほどの俊敏な動きで突進され、正面からぶつかり、左手で止めたニッシャであったが、「ジリジリ」と後方へ押し出される。
花弁の様に火花が散り、口元から流れ出る血が、痛みを現実化させ唇を強く噛み締め耐え抜く。
お互いの怒号が飛び交う中、いまだその巨体は歩みを止めずニッシャは後方にある壁際まで押される形になる。
左腕は、「ミシミシ」と悲鳴をあげながら、勢いを殺してゆく。
「生憎こっちが利腕なんでね......!!」
右腕を、大きく振りかぶり腕全体から放出される魔力による加速で威力が増した一撃を放つ。
奴の腹部に直撃し、「フワリ」と宙に浮き、後方へ転げ回る。
地面に叩きつけられ、頑強な肉体に「ミシミシッ」と拳程のヒビが入る。
今まで、この体を傷付けた者は誰一人いなかった。
未知の感覚に再び雄叫びを上げると、支柱を力任せに掴み取り、槍投げの如く投擲を開始し、数本の柱が私目掛けて飛んでくる。
あんな大物、目視せずとも回避など容易い。
だが、後方への被害軽減のためニッシャは、次々と投げられる支柱に飛び乗りながら柱を溶解させ、奴まで詰め寄る。
徐々にその距離を縮め、両手に小さな炎を作り上げ2つを合わし小さな爆発を起こす。
目眩ましのように眼前に広がり、一瞬の隙を作り足元へ降り立つ。
魔力を足元へ集中させ、兜虫を台風の目とする。
協会内部は、広場のような通路がいくつもあり避難所から離れていたお陰で被害が少なくすみそうだ。
(こりゃぁ、勿体ぶるのはやめた方がいいな。)
「まさかこんな所で出会うたぁ、今のところlevel-Ⅲって所か......寿命がどうとか言ってらんねぇなぁ......!!」
【火速炎迅-Ⅱ速】
朱き髪は、燃ゆる火の如く「ユラユラ」と揺らめき、熱く燃えたぎるその魔力は自らを包み込む闘気のように、その身を循環していた。
(魔力機関が身体能力を高め私自身を強化させるが......ここまでの連続使用はまずいが仕方ないな)
「さっきは油断したが......もう1ラウンドだ。かかってきな!!」
「チョイチョイ」と指先を折り曲げ、自らの何倍もの身長差でありながら臆せず挑発を繰り返す。
それに呼応するように、「ヴォォォォオオオ!!」と轟き地響きのような雄叫びをあげる。
その巨体からは想像が出来ないほどの俊敏な動きで突進され、正面からぶつかり、左手で止めたニッシャであったが、「ジリジリ」と後方へ押し出される。
花弁の様に火花が散り、口元から流れ出る血が、痛みを現実化させ唇を強く噛み締め耐え抜く。
お互いの怒号が飛び交う中、いまだその巨体は歩みを止めずニッシャは後方にある壁際まで押される形になる。
左腕は、「ミシミシ」と悲鳴をあげながら、勢いを殺してゆく。
「生憎こっちが利腕なんでね......!!」
右腕を、大きく振りかぶり腕全体から放出される魔力による加速で威力が増した一撃を放つ。
奴の腹部に直撃し、「フワリ」と宙に浮き、後方へ転げ回る。
地面に叩きつけられ、頑強な肉体に「ミシミシッ」と拳程のヒビが入る。
今まで、この体を傷付けた者は誰一人いなかった。
未知の感覚に再び雄叫びを上げると、支柱を力任せに掴み取り、槍投げの如く投擲を開始し、数本の柱が私目掛けて飛んでくる。
あんな大物、目視せずとも回避など容易い。
だが、後方への被害軽減のためニッシャは、次々と投げられる支柱に飛び乗りながら柱を溶解させ、奴まで詰め寄る。
徐々にその距離を縮め、両手に小さな炎を作り上げ2つを合わし小さな爆発を起こす。
目眩ましのように眼前に広がり、一瞬の隙を作り足元へ降り立つ。
魔力を足元へ集中させ、兜虫を台風の目とする。
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