37 / 53
第38話【その男危険につき】(5)
しおりを挟む
広場へ出たニッシャは右へ綺麗な曲線を描き回避すると、炎は一直線にノーメンへ襲いかかる。
カッコつけて冷静に右手を前へ出し、その手のひらには、小さな子犬がお利口そうに口を開けて炎を待っていたのだ。
「ズズズッ」とまるで、掃除機にでも吸われた様な音がし、炎はやがてお腹の中へ貯蓄され、満足そうな笑みを浮かべてまた「ぐっすり」と眠りについていた。
「さすが私の魔法、ナイスだぜ!!ノーメン!!」
「ニッコリ」とノーメンに向かい微笑むと少し笑っている気がした。
(しかし、死ぬかと思ったぞ。それは、いいとして......いつの間にか傷が治癒している。この子犬のおかげか?)
「あー。そうそう、何か焦げ臭いと思ったら、お前の右手焦げてないか?」
(またか!!?)
ノーメンは慌てて子犬を消すと、しゃがみこみ、右手を地面へ擦り付け小さな煙が立つ。
「しかし......ちと、派手にやり過ぎたな」
ニッシャは腰に手を当て、周りを見渡すと随分、変わり果てている景色に困惑した。
カッコつけて冷静に右手を前へ出し、その手のひらには、小さな子犬がお利口そうに口を開けて炎を待っていたのだ。
「ズズズッ」とまるで、掃除機にでも吸われた様な音がし、炎はやがてお腹の中へ貯蓄され、満足そうな笑みを浮かべてまた「ぐっすり」と眠りについていた。
「さすが私の魔法、ナイスだぜ!!ノーメン!!」
「ニッコリ」とノーメンに向かい微笑むと少し笑っている気がした。
(しかし、死ぬかと思ったぞ。それは、いいとして......いつの間にか傷が治癒している。この子犬のおかげか?)
「あー。そうそう、何か焦げ臭いと思ったら、お前の右手焦げてないか?」
(またか!!?)
ノーメンは慌てて子犬を消すと、しゃがみこみ、右手を地面へ擦り付け小さな煙が立つ。
「しかし......ちと、派手にやり過ぎたな」
ニッシャは腰に手を当て、周りを見渡すと随分、変わり果てている景色に困惑した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる