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第45【子育て日記初日】(2)
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【屋敷内調理場】
燃やしては、溶けを数十回と繰り返すが今だに燃えカスも残らない程綺麗に無くなり、徐々に火力を落としながら挑戦するがそれも虚しく、時間だけが刻一刻と過ぎてゆく。
まだ何百枚とあるが終わりが見えず、外の景色が食器棚で隠れており、景色と体内時計で過ごしてきたニッシャにとって少量の「イライラ」が募る。
地べたに座り込み、山積みの皿を眺めながら愚痴をこぼす。
「くそっ......また失敗かよ。皿に炎を纏わせれば上手く行くと思ったんだけどな」
いっその事、皿全部燃やしてやろうかと考えたが火事どころの騒ぎじゃなくなるのでそこは、思い止まり心を落ち着かせるため煙草を吸いながらミフィレンを見てると相変わらずクレヨンで「グリグリ」と絵を描いていた。
褒められるのが好きなのか何十枚も皿に書いた絵を見してくれた。
「ニッシャ見てー!!お絵描きしたんだ!!」
元気なその声になにも考えず反射的に答えてしまった。
「あっ、この前より上手くなったね!どんどん上達して嬉しいよ」
日々の成長に何だか嬉しくなり、頭を撫でるとお互い笑いながら幸せな時間を過ごし、小さな癒しが今、「皿」に絵を描いて応援してくれている気がした。
たったそれだけで幸せを感じれるなんて私も変わったな......
気を取り直してやる気になると、まだまだ山積みの皿に向かって一喝する。
「さ~て汚れた皿の処理でもするか!!」
【数秒の沈黙が訪れる】
立ち上がろうと重い腰を上げようとしたが、ある事にふと気づいた、いや......舞い上がりすぎて忘れていたのかも知れない。
「汚れ」た皿を「綺麗」に?
(私に可愛らしい絵を見してくれたその顔は、まん丸笑顔で幸せに満ち溢れていたのだが、よーく考えて?それ人の家の皿ー!!
確かに可愛いよ?キュートだよ?愛しいのだけれども人の家のお皿を「グリグリ」しないでー!?)
ミフィレンの方へ振り返ると私は、思わず声を出してしまった。
「お絵描きは、良いけどそんなに強く描いたら荒っぽくなっちゃうよ?」
果たしてこの言葉があっているのか分からないが小さな手は、その一言で止まった。
「だってニッシャお皿に夢中で構ってくれないもん......」
(1つの事に集中し過ぎてほったらかしで、同じ空間に居るのにお互い別の事をしてたらそれは、寂しいもんな。)
うつ向いてる頭を撫で、頬をつまみ目線を合わすと顔は、原形が少しあるくらい引きつってるがそこも可愛いポイントだと思う。
明らかに機嫌が悪そうに目を細めているが、感情が豊かなのは、良いことじゃないかな?
少しだけ考えた後、お互いのやりたいことをまとめて話を進める。
「わかった。じゃあこうしようか?一緒に絵を描こう!!んで、終わったらあのお皿を綺麗にしようか!」
気が付けば、手を離すのを忘れミフィレンの顔がつきたてのお餅のように「ビヨーン」と伸びており、少し可愛そうになったので手を離すと指の形に赤くなっていて「ププッ」と含み笑いをしながら後ろへ回り、小さな体を抱き寄せ、手を添えて一緒に絵を描くことにした。錦糸卵《きんしたまご》の様になっていた髪の毛は、1つに束ねて小さな肩に顎を乗せる。
枚数を重ねる事に綺麗になり、先に描いた絵の倍を別の皿へ写し描いていき、手は優しく添え力がかかりそうになると上手く微調整を行いサポートをすることによって、クレヨンに余分な力がかからず、絵も綺麗になり二人の作品になった。
時間も忘れるほど夢中になって描いていき、いつの間にか眠ってしまったミフィレンを寝かすと調理台に向き直り続きを始める。
「さ~て、コツも掴めたし「パパッ」とやっちゃいますか!!」
燃やしては、溶けを数十回と繰り返すが今だに燃えカスも残らない程綺麗に無くなり、徐々に火力を落としながら挑戦するがそれも虚しく、時間だけが刻一刻と過ぎてゆく。
まだ何百枚とあるが終わりが見えず、外の景色が食器棚で隠れており、景色と体内時計で過ごしてきたニッシャにとって少量の「イライラ」が募る。
地べたに座り込み、山積みの皿を眺めながら愚痴をこぼす。
「くそっ......また失敗かよ。皿に炎を纏わせれば上手く行くと思ったんだけどな」
いっその事、皿全部燃やしてやろうかと考えたが火事どころの騒ぎじゃなくなるのでそこは、思い止まり心を落ち着かせるため煙草を吸いながらミフィレンを見てると相変わらずクレヨンで「グリグリ」と絵を描いていた。
褒められるのが好きなのか何十枚も皿に書いた絵を見してくれた。
「ニッシャ見てー!!お絵描きしたんだ!!」
元気なその声になにも考えず反射的に答えてしまった。
「あっ、この前より上手くなったね!どんどん上達して嬉しいよ」
日々の成長に何だか嬉しくなり、頭を撫でるとお互い笑いながら幸せな時間を過ごし、小さな癒しが今、「皿」に絵を描いて応援してくれている気がした。
たったそれだけで幸せを感じれるなんて私も変わったな......
気を取り直してやる気になると、まだまだ山積みの皿に向かって一喝する。
「さ~て汚れた皿の処理でもするか!!」
【数秒の沈黙が訪れる】
立ち上がろうと重い腰を上げようとしたが、ある事にふと気づいた、いや......舞い上がりすぎて忘れていたのかも知れない。
「汚れ」た皿を「綺麗」に?
(私に可愛らしい絵を見してくれたその顔は、まん丸笑顔で幸せに満ち溢れていたのだが、よーく考えて?それ人の家の皿ー!!
確かに可愛いよ?キュートだよ?愛しいのだけれども人の家のお皿を「グリグリ」しないでー!?)
ミフィレンの方へ振り返ると私は、思わず声を出してしまった。
「お絵描きは、良いけどそんなに強く描いたら荒っぽくなっちゃうよ?」
果たしてこの言葉があっているのか分からないが小さな手は、その一言で止まった。
「だってニッシャお皿に夢中で構ってくれないもん......」
(1つの事に集中し過ぎてほったらかしで、同じ空間に居るのにお互い別の事をしてたらそれは、寂しいもんな。)
うつ向いてる頭を撫で、頬をつまみ目線を合わすと顔は、原形が少しあるくらい引きつってるがそこも可愛いポイントだと思う。
明らかに機嫌が悪そうに目を細めているが、感情が豊かなのは、良いことじゃないかな?
少しだけ考えた後、お互いのやりたいことをまとめて話を進める。
「わかった。じゃあこうしようか?一緒に絵を描こう!!んで、終わったらあのお皿を綺麗にしようか!」
気が付けば、手を離すのを忘れミフィレンの顔がつきたてのお餅のように「ビヨーン」と伸びており、少し可愛そうになったので手を離すと指の形に赤くなっていて「ププッ」と含み笑いをしながら後ろへ回り、小さな体を抱き寄せ、手を添えて一緒に絵を描くことにした。錦糸卵《きんしたまご》の様になっていた髪の毛は、1つに束ねて小さな肩に顎を乗せる。
枚数を重ねる事に綺麗になり、先に描いた絵の倍を別の皿へ写し描いていき、手は優しく添え力がかかりそうになると上手く微調整を行いサポートをすることによって、クレヨンに余分な力がかからず、絵も綺麗になり二人の作品になった。
時間も忘れるほど夢中になって描いていき、いつの間にか眠ってしまったミフィレンを寝かすと調理台に向き直り続きを始める。
「さ~て、コツも掴めたし「パパッ」とやっちゃいますか!!」
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