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番外編
可愛いから※
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※ルイ視点のご褒美回。
甘くて熱い夜の翌朝の、ちょっと短いお話です。
◆
「はぁ…………幸せだ…………」
寝台の上でもぞもぞと、ハルが隣にいるのを確認してから息をつく。
ハルが僕を選んでくれて、こうして隣にいてくれる。
穏やかな表情で微睡んでいるハルを起こさないよう注意して、誘惑に負けた指先で僕が付けたしるしにそっと触れると自然に口元が緩みだす。
ハルはいつだってかっこいい。
僕のぐちゃぐちゃな感情も全部受け止めて、それ以上の言葉を返してくれる。
だけど、昨日のハルは可愛いかったなぁ…………
本当に、夢みたいな夜だった。
けれど、お互いの身体じゅうに付けられたしるしを見れば、それが現実だったと教えてくれる。
絞り出すような掠れた声は全身に響いてゾクゾクするし、もっと欲しいと強請りながら腰を揺らしてどろどろに乱れる姿はものすごく淫らでエロくて、くらくらする。
ただでさえいい匂いを纏っているのだから、あんなの五感の暴力でおかしくなりそうだ。
………………うん。
…………そうだ、あれは暴力だ。
あんなの思い出したらムラムラするに決まってるじゃないか!僕の馬鹿!
「おはよ、起きてたのか」
「はっ、ハル!? お、おはよ、」
ああ~~、もう起きちゃった!?
ダメだ、身につけているのは下着一枚、どう見ても誤魔化せそうにない。
「ふはっ、元気だな」
「あっ、これは、うん、大丈夫だから」
「ああ、元気なら、何か飲み物取ってくれるか?」
「はっ、はい!!」
いそいそと飲み物を取りに立ち上がる。
そうだよな、昨日はあんなにえっちな声を出してたんだから……ああっ、思い出したら余計に元気になってきた…………!
なんだかすごく間抜けな姿でハルには呆れられるかと思ったけれど、楽しそうに笑っているからまあいいか。
「はい、水でいいよね?」
起き上がって寝台に腰掛けていたハルに声をかける。
「ああ、ありがと……あ、そのまま待って」
「え?……うん」
ごくりと喉を鳴らして水を飲む姿でさえも、今の僕には目の毒なくらいに重症だ。
それを見せ付けられて待たされるのは、ちょっと気まずくて居たたまれない……なんて考えていたけれど。
「あ」
何も隠し切れていない下着をずり落とされて、熱を持ったまま行き場をなくした僕のペニスがくちゅりと温かいもので包まれた。
「んぁっ、ハル……ちょっ…………」
口が塞がっているハルは答えずに、目だけでニヤリと笑って根元を掴まれ逃げられない。
いや、もったいないから逃げないけれど……いやそういう話でもないけれど。
とにかく僕の先端は、ちゅぷちゅぷとわざとらしい音を響かせ責め立てられている。
あれ? やっぱりまだ夢なのか……??
「はふぁひい」
「ッ、ぅうん……?」
僕を咥えたままなにか言っているけれど、不規則な舌の動きと漏れる空気の振動が思考力を奪っていく。
「ああ、なんかお前、すげえ可愛くてさ」
そんなこと言って、上目遣いで僕の先端をちゅっと啄むハルのほうが可愛いんだけど……??
よくわからないけれどなんだかハルはご機嫌で、目を細めながら僕自身を弄ぶ。
「はぁ……それにしても、よくこんなのが……ケツの中に入ってるんだよなあ」
あぁ~~!!またそういうこと言う!!
「ぅう、ハル……わざと言ってない?」
「さあ、な?…………ふ、やっぱり可愛い」
「あぁっ、んっ、もう、ハルがあざとい…………!」
絶対わざとだ……!
いやらしい動きでいろんな角度から舌を這わされて、力が抜けていきそろそろ立っていられそうにない。
「んっ、もう、いいから、」
ハルに見つからなければ適当に処理するつもりだったのに、ここまで焚きつけられたら堪らない。
本当は少しだけ名残惜しいけど、はやくハルに触りたい。
決死の思いで顔を上げさせて、齧り付くようにその舌ごと奪い取る。
「ん…………あのままイってよかったのに」
「いやだ、僕だけ気持ちいいなんて」
「そっか、気持ちよかったなら嬉しいよ」
「うぅ……うん、すごく気持ちよかった」
すごく気持ちよかったし、とにかく何もかもがエロ過ぎる光景は目に焼き付いて消えそうにない。
きっとまた、ハルの姿を思い出しては欲情するに決まってる。
僕はハルがいる限り、一生発情期かもしれないな…………
「ハルも一緒に、気持ちよくなって」
「ああ、ルイも一緒に、な」
楽しそうに笑うハルと視線がぶつかって、我先にと唇を奪い合いながら寝台に倒れ込んで思いきり抱きしめた。
◆
ありがとうございました。
次回更新分より、Ωくんのスピンオフを2話挟みます。
初夜と発情期編のリバなので、苦手な方は読み飛ばしていただければと思います。
<蛇足>
たぶん彼らは元々性欲自体が強いわけではなくて、α同士という性質上、執着や独占欲由来の絡みが多くなりがちでした。
だからといって気持ちいいことを知る前には戻れないし、知れば知るほど雪だるま式にエロい思い出の情報量が増えていく永久機関…………
一生発情期とかサラッと言ってるけど、要するにときどきヤンデレな割りには一生離さないことは無意識で確定してます。
甘くて熱い夜の翌朝の、ちょっと短いお話です。
◆
「はぁ…………幸せだ…………」
寝台の上でもぞもぞと、ハルが隣にいるのを確認してから息をつく。
ハルが僕を選んでくれて、こうして隣にいてくれる。
穏やかな表情で微睡んでいるハルを起こさないよう注意して、誘惑に負けた指先で僕が付けたしるしにそっと触れると自然に口元が緩みだす。
ハルはいつだってかっこいい。
僕のぐちゃぐちゃな感情も全部受け止めて、それ以上の言葉を返してくれる。
だけど、昨日のハルは可愛いかったなぁ…………
本当に、夢みたいな夜だった。
けれど、お互いの身体じゅうに付けられたしるしを見れば、それが現実だったと教えてくれる。
絞り出すような掠れた声は全身に響いてゾクゾクするし、もっと欲しいと強請りながら腰を揺らしてどろどろに乱れる姿はものすごく淫らでエロくて、くらくらする。
ただでさえいい匂いを纏っているのだから、あんなの五感の暴力でおかしくなりそうだ。
………………うん。
…………そうだ、あれは暴力だ。
あんなの思い出したらムラムラするに決まってるじゃないか!僕の馬鹿!
「おはよ、起きてたのか」
「はっ、ハル!? お、おはよ、」
ああ~~、もう起きちゃった!?
ダメだ、身につけているのは下着一枚、どう見ても誤魔化せそうにない。
「ふはっ、元気だな」
「あっ、これは、うん、大丈夫だから」
「ああ、元気なら、何か飲み物取ってくれるか?」
「はっ、はい!!」
いそいそと飲み物を取りに立ち上がる。
そうだよな、昨日はあんなにえっちな声を出してたんだから……ああっ、思い出したら余計に元気になってきた…………!
なんだかすごく間抜けな姿でハルには呆れられるかと思ったけれど、楽しそうに笑っているからまあいいか。
「はい、水でいいよね?」
起き上がって寝台に腰掛けていたハルに声をかける。
「ああ、ありがと……あ、そのまま待って」
「え?……うん」
ごくりと喉を鳴らして水を飲む姿でさえも、今の僕には目の毒なくらいに重症だ。
それを見せ付けられて待たされるのは、ちょっと気まずくて居たたまれない……なんて考えていたけれど。
「あ」
何も隠し切れていない下着をずり落とされて、熱を持ったまま行き場をなくした僕のペニスがくちゅりと温かいもので包まれた。
「んぁっ、ハル……ちょっ…………」
口が塞がっているハルは答えずに、目だけでニヤリと笑って根元を掴まれ逃げられない。
いや、もったいないから逃げないけれど……いやそういう話でもないけれど。
とにかく僕の先端は、ちゅぷちゅぷとわざとらしい音を響かせ責め立てられている。
あれ? やっぱりまだ夢なのか……??
「はふぁひい」
「ッ、ぅうん……?」
僕を咥えたままなにか言っているけれど、不規則な舌の動きと漏れる空気の振動が思考力を奪っていく。
「ああ、なんかお前、すげえ可愛くてさ」
そんなこと言って、上目遣いで僕の先端をちゅっと啄むハルのほうが可愛いんだけど……??
よくわからないけれどなんだかハルはご機嫌で、目を細めながら僕自身を弄ぶ。
「はぁ……それにしても、よくこんなのが……ケツの中に入ってるんだよなあ」
あぁ~~!!またそういうこと言う!!
「ぅう、ハル……わざと言ってない?」
「さあ、な?…………ふ、やっぱり可愛い」
「あぁっ、んっ、もう、ハルがあざとい…………!」
絶対わざとだ……!
いやらしい動きでいろんな角度から舌を這わされて、力が抜けていきそろそろ立っていられそうにない。
「んっ、もう、いいから、」
ハルに見つからなければ適当に処理するつもりだったのに、ここまで焚きつけられたら堪らない。
本当は少しだけ名残惜しいけど、はやくハルに触りたい。
決死の思いで顔を上げさせて、齧り付くようにその舌ごと奪い取る。
「ん…………あのままイってよかったのに」
「いやだ、僕だけ気持ちいいなんて」
「そっか、気持ちよかったなら嬉しいよ」
「うぅ……うん、すごく気持ちよかった」
すごく気持ちよかったし、とにかく何もかもがエロ過ぎる光景は目に焼き付いて消えそうにない。
きっとまた、ハルの姿を思い出しては欲情するに決まってる。
僕はハルがいる限り、一生発情期かもしれないな…………
「ハルも一緒に、気持ちよくなって」
「ああ、ルイも一緒に、な」
楽しそうに笑うハルと視線がぶつかって、我先にと唇を奪い合いながら寝台に倒れ込んで思いきり抱きしめた。
◆
ありがとうございました。
次回更新分より、Ωくんのスピンオフを2話挟みます。
初夜と発情期編のリバなので、苦手な方は読み飛ばしていただければと思います。
<蛇足>
たぶん彼らは元々性欲自体が強いわけではなくて、α同士という性質上、執着や独占欲由来の絡みが多くなりがちでした。
だからといって気持ちいいことを知る前には戻れないし、知れば知るほど雪だるま式にエロい思い出の情報量が増えていく永久機関…………
一生発情期とかサラッと言ってるけど、要するにときどきヤンデレな割りには一生離さないことは無意識で確定してます。
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