17 / 60
第2クール 家系削除、断罪編
Case16 ジョニーの会計監査 〜神の電卓〜
しおりを挟む
快楽尋問がされ続ける中でジョニーの会計監査がきた。
「よーし、これからお前んちの会計監査をしてやるよ! ちょっと混乱するかも知れないが、まぁ聞けや!」
懐から手乗りサイズの電卓を取り出す。その電卓は【神の電卓】とも呼ばれ魂の会計が丸わかりという恐ろしい電卓である。
ジョニーは快楽尋問を受けるアンナに向けて電卓を入力すると
「あっちゃー! 本当に赤字塗れだよ」
「数字がもうマイナスを叩き出してら」
「どんな数字です」
「-99999」
「究極のマイナスだ……」
「それ、前世レベルのマイナスでは?」
「何その、マイナスってどういう意味?」
「つまりねぇ、アンナさん。アンタはもう前世レベルで魂が穢れているんだよねぇ」
「救いのない」
レム判事は思わず腕を組み、苛立つ。
彼にとってはマイナスの計上は計算できん魂として最悪の評価の対象である。
氷の神の凍てついた視線がアンナを射抜く。
エリオット判事は断続的に快楽を与えて可能性の計上をジョニーに頼む。
「本当にどうしようもないのか? この快楽の反応はプラス計上だろう」
「エリオット判事、その快楽の計上を持ってしても赤字確定なんだわ」
「マジか……」
「ちょっと……あんっ……どういう意味」
「簡単に言うとだな、あんたの人間として価値は無し!っことだな。ひでぇ言い方すると」
ジョニー判事の会計監査は彼の口調の乱暴さに比例する。
レンブラント判事は薄く嘲笑うと
「まぁそんなものでしょう」
と、冷淡に答えた。
そして、アンナに向けて冷たい菫色の瞳を向ける。
黒剣を引き抜いて、黒子の差し出すハンカチで銀の鞘を拭き取りながら一言。
「これでわかりましたね。君の一家は家系削除審問に相応しい。さて、何処から削除するかですが……」
「削除ってまさか殺すの!?」
「そうですね。考えられます。我々はセレスティア中央政府の依頼を受けておりますから」
「ヒィッ!」
「奥様……覚悟してくださいね」
エリオット判事は冷淡に顎を掴むと自分自身へ向けさせる。
「実行部隊は私ですから」
「ええ、エリオット判事が法の削除部隊。実行部隊は彼ですよ」
「奥様を見納めにするのもここだけかもですね」
「うわー今ので更にマイナスを示した。ビビらせるとマイナスになる奴ってやっぱり初期設定が間違っているのよぉ」
ジョニー判事の無遠慮な言葉という名の愚痴が響く。
「解決方法聴きたいか? 駄目かも知れんが間に合うかも知れねえ方法」
「嫌な予感ですね」
「レンブラント判事はわかってらっしゃる。まぁ再構築なんだわ」
「──再構築は、マイナスの数字には効かん」
レム判事の匙投げたが炸裂した。
この冷徹さが氷の神の由縁なのだ。
永遠の性奴隷コースのジェシカがまさにそのアップデートの例だが、結果は悲惨。
つまり彼的には【無駄な魂にかける経費がマイナスで拒否反応】である。
レンブラント判事は煙草を吸いつつ、皆で協議を始める。
「うむ、再構築不可なら、やはり削除ですね」
「削除ならもうフローベル一家全体……つまり祖父も、そのまた祖父の代から削除でしょう」
「レム判事の判断は冷徹過ぎる!」
「削除ならそこからやった方が宜しい」
アンナは何がなんだかわからないが、一家が世にも恐ろしい事に巻き込まれたのはわかった。
これは自分という存在の消滅なのだ。
この世の生存を拒否された冷徹なる判決──!
「待って! 待ってよ! 努力するから! 良い人になるから殺さないでぇ!」
「遅すぎます。既に我々は2人もの犠牲者を出した。しかも我々にコスト高すぎるプレイをさせた。これが罪でなくてなんなのですか?」
「そんな……っ! ねぇ! お願い! 殺さないで! 殺さないで!」
ジョニー判事は呆れた感じでボヤく。
「そんなの嘘だな。【神の電卓】の数字は動いてねーよ。つまり嘘」
「そんな! その電卓、壊れて……」
「ああ……これは壊れる事はねーよ。魔女の魂が込められているからさ」
「結論が出ましたね」
「あなたに出来る事は一つです。自らの存在が消滅する前に手続きでも取って置いてください」
「あなたの戸籍諸共、消滅します」
ジョニー判事は崩れ落ちるアンナに向けて溜め息をついた──。
「金の心配はしなくて良いぜ」
「消滅しちまえば金の心配は綺麗サッパリ無くなるからよ」
四つん這いに崩れ落ちるアンナは、泣き叫ぶ。死にたくない。死にたくない! まだ生きたい!
SSR判事には無駄な足掻きにしか見えない。
【神の電卓】は無常にもマイナスのまま彼女の空虚な魂の計上をしていた。
「哀れだねぇ……」
ジョニー判事のこの言葉はまさにその通りであった。
「よーし、これからお前んちの会計監査をしてやるよ! ちょっと混乱するかも知れないが、まぁ聞けや!」
懐から手乗りサイズの電卓を取り出す。その電卓は【神の電卓】とも呼ばれ魂の会計が丸わかりという恐ろしい電卓である。
ジョニーは快楽尋問を受けるアンナに向けて電卓を入力すると
「あっちゃー! 本当に赤字塗れだよ」
「数字がもうマイナスを叩き出してら」
「どんな数字です」
「-99999」
「究極のマイナスだ……」
「それ、前世レベルのマイナスでは?」
「何その、マイナスってどういう意味?」
「つまりねぇ、アンナさん。アンタはもう前世レベルで魂が穢れているんだよねぇ」
「救いのない」
レム判事は思わず腕を組み、苛立つ。
彼にとってはマイナスの計上は計算できん魂として最悪の評価の対象である。
氷の神の凍てついた視線がアンナを射抜く。
エリオット判事は断続的に快楽を与えて可能性の計上をジョニーに頼む。
「本当にどうしようもないのか? この快楽の反応はプラス計上だろう」
「エリオット判事、その快楽の計上を持ってしても赤字確定なんだわ」
「マジか……」
「ちょっと……あんっ……どういう意味」
「簡単に言うとだな、あんたの人間として価値は無し!っことだな。ひでぇ言い方すると」
ジョニー判事の会計監査は彼の口調の乱暴さに比例する。
レンブラント判事は薄く嘲笑うと
「まぁそんなものでしょう」
と、冷淡に答えた。
そして、アンナに向けて冷たい菫色の瞳を向ける。
黒剣を引き抜いて、黒子の差し出すハンカチで銀の鞘を拭き取りながら一言。
「これでわかりましたね。君の一家は家系削除審問に相応しい。さて、何処から削除するかですが……」
「削除ってまさか殺すの!?」
「そうですね。考えられます。我々はセレスティア中央政府の依頼を受けておりますから」
「ヒィッ!」
「奥様……覚悟してくださいね」
エリオット判事は冷淡に顎を掴むと自分自身へ向けさせる。
「実行部隊は私ですから」
「ええ、エリオット判事が法の削除部隊。実行部隊は彼ですよ」
「奥様を見納めにするのもここだけかもですね」
「うわー今ので更にマイナスを示した。ビビらせるとマイナスになる奴ってやっぱり初期設定が間違っているのよぉ」
ジョニー判事の無遠慮な言葉という名の愚痴が響く。
「解決方法聴きたいか? 駄目かも知れんが間に合うかも知れねえ方法」
「嫌な予感ですね」
「レンブラント判事はわかってらっしゃる。まぁ再構築なんだわ」
「──再構築は、マイナスの数字には効かん」
レム判事の匙投げたが炸裂した。
この冷徹さが氷の神の由縁なのだ。
永遠の性奴隷コースのジェシカがまさにそのアップデートの例だが、結果は悲惨。
つまり彼的には【無駄な魂にかける経費がマイナスで拒否反応】である。
レンブラント判事は煙草を吸いつつ、皆で協議を始める。
「うむ、再構築不可なら、やはり削除ですね」
「削除ならもうフローベル一家全体……つまり祖父も、そのまた祖父の代から削除でしょう」
「レム判事の判断は冷徹過ぎる!」
「削除ならそこからやった方が宜しい」
アンナは何がなんだかわからないが、一家が世にも恐ろしい事に巻き込まれたのはわかった。
これは自分という存在の消滅なのだ。
この世の生存を拒否された冷徹なる判決──!
「待って! 待ってよ! 努力するから! 良い人になるから殺さないでぇ!」
「遅すぎます。既に我々は2人もの犠牲者を出した。しかも我々にコスト高すぎるプレイをさせた。これが罪でなくてなんなのですか?」
「そんな……っ! ねぇ! お願い! 殺さないで! 殺さないで!」
ジョニー判事は呆れた感じでボヤく。
「そんなの嘘だな。【神の電卓】の数字は動いてねーよ。つまり嘘」
「そんな! その電卓、壊れて……」
「ああ……これは壊れる事はねーよ。魔女の魂が込められているからさ」
「結論が出ましたね」
「あなたに出来る事は一つです。自らの存在が消滅する前に手続きでも取って置いてください」
「あなたの戸籍諸共、消滅します」
ジョニー判事は崩れ落ちるアンナに向けて溜め息をついた──。
「金の心配はしなくて良いぜ」
「消滅しちまえば金の心配は綺麗サッパリ無くなるからよ」
四つん這いに崩れ落ちるアンナは、泣き叫ぶ。死にたくない。死にたくない! まだ生きたい!
SSR判事には無駄な足掻きにしか見えない。
【神の電卓】は無常にもマイナスのまま彼女の空虚な魂の計上をしていた。
「哀れだねぇ……」
ジョニー判事のこの言葉はまさにその通りであった。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
会社員の青年と清掃員の老婆の超越した愛
MisakiNonagase
恋愛
二十六歳のレンが働くオフィスビルには、清掃員として七十歳のカズコも従事している。カズコは愛嬌のある笑顔と真面目な仕事ぶりで誰からも好かれていた。ある日の仕事帰りにレンがよく行く立ち飲み屋に入ると、カズコもいた。清掃員の青い作業服姿しか見たことのなかったレンは、ごく普通の装いだったがカズコの姿が輝いて見えた。それから少しづつ話すようになり、二人は年の差を越えて恋を育んでいくストーリーです。不倫は情事かもしれないが、この二人には情状という言葉がふさわしい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる