罪の劇場 〜SMクラブWhich Trials〜

翔田美琴

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第3クール ユウキに見る愚かさの系譜

黒い司祭と地雷女 続編

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レムに連れられ、ユウキはVIPルームへと足を踏み入れた。豪華な内装とは裏腹に、空気がどこか重苦しい。

ユウキ: わあ、すごい。まるで映画のセットみたい!ねえ、ここは何するところ?

レム: ここは、真実を語る場所です。あなたも、隠していることを全て話してもらいましょう。

ユウキ: 隠してること?何のこと?あたし、アンタたちに全部話してるつもりだけど。

レムは、不敵な笑みを浮かべながら、ユウキに近づいた。その瞳には、獲物を狩る獣のような光が宿っている。

レム: 例えば、あなたの後ろにいる組織のこと。セレスティア中央政府と、Phantom Rougeの関係について。

ユウキ: え…?何、それ?あたし、ただのホスト狂いの女だよ?そんな難しいこと、知らないもん。

ユウキは、明らかに動揺していた。しかし、レムは容赦なく追求の手を緩めない。

レム: あなたは、私たちを『緋色の処理部隊』と呼んでいるのでしょう?頭の悪い女を利用して、情報を引き出す。それが、あなたたちのやり方だ。

ユウキ: 違う!違うよ!あたしは、ただ…アンタたちが綺麗だから、近づきたかっただけ。嘘じゃない!

ユウキは、必死に弁解しようとしたが、レムの冷たい視線がそれを阻む。

レンブラント: (部屋に入ってくる) レム、尋問は進んでいますか?

レム: ええ、副隊長。彼女はまだ、真実を語ろうとしません。少し、手荒な真似が必要かもしれませんね。

ユウキ: 手荒な真似って…?やめて!お願い!あたし、何も知らないんだって!

レンブラントは、ユウキを一瞥し、静かにレムに指示を出した。

レンブラント: やり過ぎないように。彼女は、あくまで情報源です。壊してしまっては意味がない。

レム: 承知しました。では、彼女の最も大切にしているものから奪ってみましょうか。

レムは、ユウキの携帯電話を取り上げ、地面に叩きつけた。粉々に砕け散ったスマートフォンを見て、ユウキは悲鳴を上げた。

ユウキ: やめて!それだけは!あたしの命よりも大事なものなんだから!

レム: 命よりも大事、ですか。では、あなたにとっての『愛』とは、一体何なのでしょうね?ホストに貢ぐ金ですか?それとも、自分の美貌に酔いしれることですか?

レンブラント: レム、言葉で責めるのは無意味です。彼女は、心が空っぽなのですから。

レム: それもそうですね。では、彼女の心を覗いてみましょうか。

レムは、ユウキの額に手をかざした。その瞬間、ユウキの瞳から光が失われ、意識を失った。

ユウキ: (うわ言) あ…金…もっと…ホスト…愛して…

レムは、ユウキの記憶を読み取り始めた。その顔は、次第に歪んでいく。

レム: 何という…浅はかで、愚かで、救いようのない…。彼女の脳内は、欲望と虚栄心で埋め尽くされている。

レンブラント: やはり、時間の無駄でしたか。彼女から得られる情報は、ほとんどないでしょう。

レム: いえ、まだ分かりません。彼女の記憶の奥底に、かすかながら、セレスティア中央政府の陰謀の痕跡が残っています。

レムは、さらに深く、ユウキの記憶を辿っていく。その瞳には、狂気にも似た光が宿り始めていた。

レム: 見つけました。セレスティアは、Phantom Rougeを『汚れ仕事』に利用している。非人道的な実験の隠蔽、邪魔者の暗殺…。全て、我々に押し付けている。

レンブラント: 予想通りだ。中央政府は、我々を駒としか思っていない。利用できるものは、何でも利用する。それが、彼らのやり方だ。

レンブラントは、深い溜息をついた。彼は、セレスティア中央政府の腐敗を、心底憎んでいた。

レム: しかし、これで確信が持てました。我々は、セレスティアと袂を分かつべきです。彼らに利用されるだけの存在でいるべきではない。

レンブラント: 分かりました。レム、あなたの決意に従いましょう。しかし、そのためには、準備が必要です。中央政府との全面戦争も、覚悟しなければならない。

レム: 覚悟はできています。私は、Phantom Rougeを、セレスティアの操り人形にはさせません。

レムは、ユウキから手を離した。意識を取り戻したユウキは、何が起こったのか分からず、混乱していた。

ユウキ: あ…あたし、一体…どうなってるの…?

レム: あなたは、利用されただけです。そして、もう用済みです。

レムは、冷たい視線をユウキに向けた。その瞳には、一切の同情の色はなかった。

レンブラント: 彼女をどうしますか?

レム: 生かしておいても、害はありません。彼女は、ただの哀れなピエロです。しかし…

レムは、ユウキの耳元で、囁いた。

レム: (囁き) あなたの記憶は、全て消去します。そして、二度と私たちの前に現れないように。

ユウキ: え…?やめて…!

レムは、再びユウキの額に手をかざした。ユウキの瞳から光が完全に消え去り、人形のように虚ろな表情を浮かべた。

レム: これで、彼女は全てを忘れました。明日には、今日の出来事を一切思い出せないでしょう。

レンブラント: ご苦労様でした。さあ、行きましょう。我々には、やるべきことが山ほどあります。

レンブラントとレムは、無言で部屋を後にした。後に残されたのは、記憶を消去され、抜け殻のようになったユウキだけだった。彼女は、自分が奈落の淵に突き落とされたことさえ、知らずに…。

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