罪の劇場 〜SMクラブWhich Trials〜

翔田美琴

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第3クール ユウキに見る愚かさの系譜

問答無用

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きらびやかなクラブ・セレスティア。ネオンが明滅し、重低音が腹に響く。ユウキはアッシュブロンドの髪を揺らし、獲物を探すように視線を彷徨わせていた。

ユウキ: ねぇ、アンタたち。めちゃくちゃイケメンじゃん! 一緒に飲まない?

レンブラントはグラスのウイスキーを傾け、エリオットは静かに煙草を燻らせる。二人はユウキを一瞥したが、特に興味を示す様子はない。

レンブラント: お誘いありがとうございます。しかし、私たちは連れがいますので。

ユウキ: えー、つまんないの! 金ならいくらでもあるよ?アンタ達みたいな綺麗なの、初めて見た。

エリオット: (静かに煙を吐き出し)…綺麗、ですか。それはどうも。

ユウキ: もしかして、有名な人? アタシ、あんまりそういうの詳しくないんだよね。でも、顔はめちゃくちゃタイプ!

ユウキはレンブラントの腕に絡みつこうとする。レンブラントは眉をひそめ、わずかに身を引いた。

レンブラント: 失礼ですが、お手を触れないで頂けますか。…あなたは一体、何を知ってここに?

ユウキ: え? なに? なに言ってんの? 綺麗だから、声かけただけじゃん! わかんない…あ、もしかして、金持ちでしょ? アタシを見て! 愛している! なんでもする!

エリオット: (冷たい視線をユウキに向ける)…『わかんない』、ですか。それは、阿呆の証ですよ。

その言葉に、ユウキは明らかに動揺した。普段から「何それ美味しいの?」という口癖を隠そうともしないユウキにとって、その言葉はまさしく禁句だったからだ。レンブラントは僅かに視線を落とし、エリオットの冷たい目に気づかないふりをしている。

ユウキ: な、なに? なんなの、アンタら! 偉そうに! 金持ちのくせに!

レンブラント: (静かに)金ですか。私たちにとって、それはさほど重要なものではありません。…あなたの目的は一体何ですか? スカーレットローズ隊に、何の用がある?

ユウキ: ス、スカーレットローズ…? 知らないよ、そんなの! 勘違いしないでよね!

ユウキは必死に否定するが、その顔は明らかに狼狽している。エリオットは静かに立ち上がり、ユウキに近づいた。

エリオット: 嘘をつくのは、お上手ではありませんね。あなたは、我々のことをある程度知っている。あるいは、誰かに吹き込まれたのかもしれない。どちらにせよ、利用価値はある。

エリオットはユウキの顎を掴み、顔を近づけた。その瞳には、底知れない闇が宿っている。

エリオット: 緋色の処理部隊、ですか。悪くない響きです。…さあ、地獄へご案内しましょうか。

ユウキ: ひっ…! な、なにをする気なの! 助けて!

レンブラント: (ユウキを制止するように優しく)抵抗しても無駄ですよ。全ては、セレスティアのためです。あなたの『無知』は、今ここで役に立つのです。

レンブラントはユウキを抱き寄せ、耳元で囁く。その声は優しげだが、ユウキを逃がすつもりはない。

レンブラント: さあ、おいで。あなたの魂は、私たちの手で…再利用される。

ユウキは絶望に染まった表情で、レンブラントとエリオットの顔を見上げる。クラブの喧騒は、彼女の悲鳴を掻き消していく。彼女が求める愛や金は、今はもう、何の意味も持たない。

エリオット: (微笑みながら)問答無用の美学、ですよ。まず混乱を鎮めてから、ゆっくりお話しましょう。

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