罪の劇場 〜SMクラブWhich Trials〜

翔田美琴

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第3クール ユウキに見る愚かさの系譜

その意気や良し続編

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ユウキは決意を胸に、クラブを後にする。Phantom Rouge隊の言葉は冷酷だったが、彼女の心に火をつけた。容易く利用されるだけの女にはならない。這い上がって、彼らを見返してやる。

ユウキ: (独り言)絶対に…、絶対に強くなってやる!

数日後、ユウキは必死に働き始めた。昼はカフェ、夜はバーで掛け持ち。以前はホストに貢ぐために風俗で稼いでいたが、今は自分のために汗を流す。かつての友人たちは、そんな彼女を嘲笑した。

ユウキ: ねえ、ユウキ。何真面目ぶってるの?どうせ続かないって。

ユウキ: そうよ、ユウキはユウキらしく、楽して生きればいいのよ。ホストでも捕まえて、甘やかしてもらいなさいって。

ユウキ: 無理だよ、あんたには。根っからのパリピでしょ?

ユウキは友人たちの言葉を無視し、ひたすら働き続けた。体は悲鳴を上げていたが、心は充実していた。目標ができたからだ。ある日、いつものようにバーで働いていると、見慣れた顔が現れた。

レンブラント: (カウンター席に座り)こんばんは、ユウキさん。

ユウキ: (驚いて)レンブラント…さん!?どうしてここに…?

レンブラント: 少し、あなたの様子を見に来ました。あれから、どうしているかと。

ユウキ: べ、別に、どうってことないです。普通に働いてますよ。

レンブラント: 以前のあなたとは、まるで別人ですね。驚きました。

ユウキ: そりゃあ、色々ありましたから。あんたたちのおかげで、目が覚めたって言うか。

レンブラント: 目が覚めた、ですか。それは喜ばしいことです。

ユウキ: (少し強気な口調で)で、今日は何の用ですか?偵察?それとも、また何か利用しようとか?

レンブラント: (わずかに笑い)警戒心が強いですね。まあ、当然でしょう。今日は、あなたに提案があります。

ユウキ: 提案…?あたしに?

レンブラント: Phantom Rouge隊には、情報分析部門があります。あなたは、以前ホストクラブに通っていたそうですね。そこで得た知識や経験は、意外と役に立つかもしれません。

ユウキ: まさか、あたしをスパイにでもするつもり?

レンブラント: スパイ、とまでは言いません。情報提供者、といったところでしょうか。もちろん、相応の報酬は支払います。

ユウキ: 報酬…ね。それって、あたしを試してるんですか?結局、金で釣ろうって魂胆?

レンブラント: (静かに首を横に振る)いいえ、違います。私は、あなたの可能性を見ているのです。そして、あなたを利用するのではなく、力を貸して欲しい。そう思っています。

ユウキ: あたしの…、可能性…?

レンブラント: そうです。あなたは、愚かではありません。ただ、今までそれを活かす場所がなかっただけです。Phantom Rouge隊は、才能ある人間には、その機会を与えます。

レンブラントの言葉は、ユウキの心を揺さぶった。彼は、今まで誰も見ようとしなかった、自分の内なる可能性を見抜いている。利用されるだけの存在ではない。そう言ってくれている。

ユウキ: (戸惑いながら)でも…、あたしに何ができるっていうんですか?

レンブラント: それは、これから学べばいい。Phantom Rouge隊は、教育機関でもありますから。

エリオット: (奥の席から現れて)レンブラント、口説きはそこまでにしておけ。そろそろ時間だ。

ユウキ: エリオットさん…!

エリオット: ユウキさん、決めるのは君だ。だが、チャンスは一度きりだということを覚えておけ。

レンブラント: ゆっくり考えてください。私は、あなたの答えを待っています。

レンブラントとエリオットは、何も言わずにバーを後にした。ユウキは、カウンターに突っ伏し、深く考え込む。地獄に堕ちるか、それとも這い上がるか。今、再び、運命の選択が迫っていた。

ユウキ: (決意を込めて)やるしかない…!

翌日、ユウキはレンブラントに連絡した。Phantom Rouge隊の一員として、生きていくことを決意したのだ。

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