罪の劇場 〜SMクラブWhich Trials〜

翔田美琴

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第3クール ユウキに見る愚かさの系譜

軽率な女性

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煌びやかな光が洪水のように降り注ぐクラブ・セレスティア。重低音が腹に響き、踊り狂う人々の熱気が渦巻いている。ユウキはアッシュブロンドの髪を揺らし、店の奥、ひときわ異彩を放つ一団に目を奪われた。漆黒のジャケットにラベンダーグレイの髪。まるで絵画から抜け出してきたような美貌の男たち…Phantom Rouge隊だ。

ユウキ: (目を輝かせて)ねぇ、アンタたち!マジかっこいいんだけど!何者?有名人?

レンブラント: (微笑を浮かべ)Phantom Rouge隊、レンブラントと申します。ただの…道楽者ですよ。

ユウキ: 道楽者ぁ?もしかして、めっちゃ金持ち?あたし、そういうの大好き!ねぇ、ちょっとお茶しない?

エリオット: (静かに)レンブラント中佐、彼女は…少し軽率な女性のようですね。

レンブラント: (エリオットを見ずに、ユウキに)エリオット隊長。ご忠告痛み入ります。君、名前は?

ユウキ: ユウキ!ユウキ・ナガサトだよ!レンブラント…いい名前!ねぇ、この後どう?もっと色々話したいな。

レンブラント: (グラスを傾け)残念ながら、今夜は任務があります。しかし…もし興味があるなら、私たちの『仕事』を少し見学していきませんか?ただし…生半可な気持ちでは耐えられないかもしれませんよ。

ユウキ: 任務?何それ、面白そう!あたし、スリル大好き!それに…アンタたちと一緒なら、どんな場所でもパラダイスになりそうだし!

エリオット: (冷たい視線をユウキに向ける)愚か者は、自ら地獄への扉を開けるのですね。

ユウキはレンブラントの甘い誘いに乗り、Phantom Rouge隊の漆黒の車に乗り込んだ。彼女が向かう先は、煌びやかなクラブとは正反対の、セレスティア政府が影で操る秘密施設。そこで行われているのは、美辞麗句に彩られた、人体実験にも等しい「人材再生」だった。

レンブラント: (施設に到着し)ここは、セレスティア中央政府の人材再生施設です。簡単に言うと…不要になった人間を再利用するための場所ですね。

ユウキ: え…?再利用って…何をするの?もしかして、あたしを実験台にするつもり!?

エリオット: (冷酷に)あなたは利用価値があります。美貌、若さ…そして、驚くほど空っぽな頭。洗脳には最適でしょう。

レンブラント: (エリオットを制止し)エリオット隊長。彼女にはまだ可能性があります。ユウキ…あなたはホストに入れあげ、借金までしているそうですね?なぜ、そんなことを?

ユウキ: だ、だって…彼ら、あたしを必要としてくれるんだもん!あたしを見てくれるんだもん!

レンブラント: それは愛ではありません。ただの依存です。あなたは、彼らの欲を満たすための道具にすぎない。セレスティアの人材再生は効率が悪いと考えているらしいが、今のあなたではどうしようもない。

エリオット: この施設では、記憶を操作し、人格を再構築することができます。あなたも…『緋色の処理部隊』の一員として、セレスティアのために貢献してもらうことになります。

ユウキ: ちょ、ちょっと待ってよ!あたし、そんなことしたくない!あたしを返して!

レンブラント: (ユウキに近づき、優しく囁く)怖いですか?でも、大丈夫。すべて私たちが導きます。新しいあなたなら、もっと素晴らしい人生を送れるかもしれませんよ。

ユウキの叫びは、冷たい機械音にかき消された。Phantom Rouge隊の美貌に隠された真実。それは、絶望と欺瞞に満ちた地獄への招待状だったのだ。

ユウキ: (消え入りそうな声で) わかんない…もう、なにも…

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