インフィニート！！

十三話目！

見るぞー！
推しが尊いけど見るよー！
尊いから見るよー！
頑張るよー！
さー、無酸素地獄の始まりだぁ！
と、冗談はここまでにして、見よう。
ポンっと再生ボタンをタップすると、先ほどと同様推し達の声が流れ始めた。

「じゃ、次は俺たちの部屋だな」
と言う桜介の言葉に、メンバー達がうなずく。
なんか心なしかChikaくんの顔が嬉しそうなんだけど。
こんな顔してるChikaくん初めて見た。
みんなぞろぞろと隣の部屋に移動していく。
「ここが俺とSakuの部屋だ」
ジャーン！と言うセルフ効果音と共に、Sakuくんが扉を開く。
なるほどね。ChikaくんはSakuくんと同じ部屋だからちょっと嬉しそうだったんだね。
可愛いかよ！普段クールキャラ気取ってるくせに！最年少らしいけど！
「「「「おおー！」」」」
シンプルですね、てかなんだこのモノトーンな部屋、ゲームと漫画の嵐じゃねぇか、なんでここだけテレビあんの？！
などなど、メンバーとちが次々に感想を述べていった。
部屋に入っていく映像を見る限り、部屋の構造としては同じみたいだった。
それでこんなに、印象が違うのか。
SakuくんとChikaくんの2人が同じ部屋とかって喧嘩とかないのかな？
ほら、Sakuくん俺様ツンデレだから。しかも、Chikaくんもめんどくさがりだし。
それはメンバー達も気になったみたいで、
「そういやさ、そこ喧嘩したりしないの？」
Keiくん。ズバッといくね。
「「え？なんなら昨日もしたけど？」」
あ、そこはハモるんだ。仲良いねぇ～。
「「「「っえ？」」」」
「いや、しないわけないだろ」
「てか、してなかったらこの世の終わりレベルでびっくり案件でしょ」
そんなに？！そんなになの？！
「昨日の朝とかめっちゃ仲良かったから、喧嘩してないのかと…」
リーダー。これだけ息が合ってたら思うよね。私もそう思う。
「それとこれとは別」
「仲直りしてからゲームして仲良くなった」
な、なるほど。ケンカはした後に仲良くなったのね。
なんかメンバー達も、やっぱりこいつらわかんねーって顔してるし。
激しく同意するよ。

ちょっと、待ってね。めっちゃ供給過多な感じ。やば。酸素足りない。
すっごく楽しいけど、疲労感半端ない。ヤバい。
本当に最後まで体力持つかなあ…