旺盛王子のお気に召すまま

優那

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癒しの力

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「どうやら乗客の女性が怪我をしたようです。船医が手当てをしたようですが
新米医のようで・・・・」
 「なるほど、そう言う事か」
ミルドが王子に説明すると
「ケイト、どうする?気になってるんだろう」
 「はい」
 「よし、様子を見に行こう、ケイト」
 「はい!」

 船医室に行くと、腕に包帯をした女性と小さな男の子、青年が一人おり
船医が青白い顔で説明していた。
どうやら腕を骨折しているようで、痛みで顔が歪んでいる。

 「まずは痛みを取りましょうね」
ケイトは骨折している腕に手を置き、静かに目を閉じる。
 「まあ、痛くなくなったわ」
 女性はびっくりした様子でケイトを見る。
 「お母さん、もう痛くないの?」
 男の子が心配そうに母親を見て、ケイトに目を向ける。
 「おねえちゃん、ありがとう」
かわいい笑顔でケイトに抱きつく。
 「後、もう少しで終わるからね」
 酷い骨折ではない、少しヒビが入っているだけなのですぐ直る。ケイトはほっとした。酷い骨折ではさすがにすぐには直らない。
 「はい、もう大丈夫」
 「本当にありがとうございました」
 傍にいた青年がケイトに頭を下げる。
 女性はある侯爵の奥方で、子供と一緒に帰郷の途中であること、このご恩は
必ず侯爵に伝えることを約束した。
 「そんなのいいんですよ、お役に立てて良かったです」
 青年はとびきりの笑顔でケイトの手を握り
「あの、よかったら、僕と夕食でもいかがでしょうか?」
 「えっ?」
 私が驚いていると
「これで失礼する」
 「結構です」
 「断る」
 三人が同時に返事をした。
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