12 / 19
何か変
しおりを挟む
私が追いつくと逃げていた人が捕まっていた。
三人の内の二人に抑えられ、もう一人の大男が恐ろしい顔で睨んでいた。
「大変、助けないと・・・」
「な~んだ、悪者に追われていたんじゃないんだ」
王子が落胆したように肩を落とすと
「追いかけている方が悪者と決まってはいませんよ」
ミルドさんがシュンとした王子に声をかけている。
「何なんですか?」
聞くとあの大男、ソルジュさんは食堂兼民宿をしているらしく
前金で半額、残りは次の日に支払う決まりで・・・・まあ、払わずに逃げた、という事らしい。
「最近はこういうのが多くて困る、全額先払いにするかな~、あんたらは旅の人かい?」
「そうですが」
「俺の店にどうだい?」
そう言うと、王子の耳に何か呟く。
「よし、そうしよう」
何!何を呟かれた~
「わあ~立派じゃないですか~」
ソルジュさんの風貌で勝手に想像していた、小汚い?感じではなく、
見た目も立派、三階建の建物で一階が食堂、夜はお酒も出すらしい。
二階三階が宿泊部屋になっている。
食堂は清潔で広く、美味しそうなメニューが沢山あり、部屋もシンプルで掃除も行き届いている。
何だか本当にすみません、見かけで判断した私が悪る~ございました。
私がキョロキョロしている間に三人はコソコソ話をしていた。
「え~っ、今日は僕とミルド、ケイトとカリムが同室ということで」
「?・・・はい、わかりました」
何か様子がおかしいような?
夕方までドト―ロの街をみんなで見て回る事になった。
港町なので色々な食品や品物が豊富で、街ゆく人も裕福そうな人が多い為、治安もそれほど悪くない様子。
夕食は宿泊先で食べる事にし戻ってくると、なぜか?早く夕食を済ませようとする王子。
いつもは私のお腹が鳴る音で、やっと食事になるという事が多いのに・・・
「何か変ですね?」
「何が・・・・」
王子は私となかなか目を合わせない。
ミルドさんも変?
カリムさんは?いつもと変わらない。
夕食を食べ終わりコーヒーを飲んでいると、落ち着きのない王子が
「ケイト、今日は結構歩いたし・・・船でない初めての宿泊だから・・・え~、早めに寝た方が
良いんじゃないかな~」
「・・・そうですね」
「皆さんは?」
「あ~僕とミルドは少しお酒でも飲もうかな~」
「・・・そうですか」
お酒が飲みたいから様子がおかしいの?船でも飲んでたじゃない?
「じゃ~部屋に戻ります」
「そうだね、それかいいね」
明らかに、ほっとした様子。
んん~?まあいいか~
部屋に戻る為に階段に向かい、王子とミルドさんが見えなくなる。
やはり気になり、後ろに下がる。
「あっ!なるほど、そう言う事か!」
王子とミルドさんの周りには、綺麗に着飾った女性達が・・・
ソルジュさんの呟きが何だったのかようやく解った。お酒を出す夜半にはそういう女性がいるのだ。
「そう言う事だ」
横を向くとカリムさんが私を見ている。
「私だって、子供じゃないんですから隠さなくたって」
「あぁ」
「ん・・・・ミルドさんは彼女はいないって言ってましたけど、王子って・・・婚約者いましたよね?」
「あぁ、いたな」
「良いんですか?この旅行から帰ったら結婚ですよね?」
「決められた婚約者で、結婚までは手が出せないらしいから、仕方ないんじゃないか」
「・・・・・」
部屋に戻り休む準備をしていると、ふと、
「カリムさんはいいんですか?」
「何が?」
「私に付き合ってくれなくても良いんですよ」
「俺は・・・・好きでもない女は抱かない」
「そ、そうですか」
恥ずかしくて目をそらした私は、カリムさんの熱い視線に気づかずにいた。
三人の内の二人に抑えられ、もう一人の大男が恐ろしい顔で睨んでいた。
「大変、助けないと・・・」
「な~んだ、悪者に追われていたんじゃないんだ」
王子が落胆したように肩を落とすと
「追いかけている方が悪者と決まってはいませんよ」
ミルドさんがシュンとした王子に声をかけている。
「何なんですか?」
聞くとあの大男、ソルジュさんは食堂兼民宿をしているらしく
前金で半額、残りは次の日に支払う決まりで・・・・まあ、払わずに逃げた、という事らしい。
「最近はこういうのが多くて困る、全額先払いにするかな~、あんたらは旅の人かい?」
「そうですが」
「俺の店にどうだい?」
そう言うと、王子の耳に何か呟く。
「よし、そうしよう」
何!何を呟かれた~
「わあ~立派じゃないですか~」
ソルジュさんの風貌で勝手に想像していた、小汚い?感じではなく、
見た目も立派、三階建の建物で一階が食堂、夜はお酒も出すらしい。
二階三階が宿泊部屋になっている。
食堂は清潔で広く、美味しそうなメニューが沢山あり、部屋もシンプルで掃除も行き届いている。
何だか本当にすみません、見かけで判断した私が悪る~ございました。
私がキョロキョロしている間に三人はコソコソ話をしていた。
「え~っ、今日は僕とミルド、ケイトとカリムが同室ということで」
「?・・・はい、わかりました」
何か様子がおかしいような?
夕方までドト―ロの街をみんなで見て回る事になった。
港町なので色々な食品や品物が豊富で、街ゆく人も裕福そうな人が多い為、治安もそれほど悪くない様子。
夕食は宿泊先で食べる事にし戻ってくると、なぜか?早く夕食を済ませようとする王子。
いつもは私のお腹が鳴る音で、やっと食事になるという事が多いのに・・・
「何か変ですね?」
「何が・・・・」
王子は私となかなか目を合わせない。
ミルドさんも変?
カリムさんは?いつもと変わらない。
夕食を食べ終わりコーヒーを飲んでいると、落ち着きのない王子が
「ケイト、今日は結構歩いたし・・・船でない初めての宿泊だから・・・え~、早めに寝た方が
良いんじゃないかな~」
「・・・そうですね」
「皆さんは?」
「あ~僕とミルドは少しお酒でも飲もうかな~」
「・・・そうですか」
お酒が飲みたいから様子がおかしいの?船でも飲んでたじゃない?
「じゃ~部屋に戻ります」
「そうだね、それかいいね」
明らかに、ほっとした様子。
んん~?まあいいか~
部屋に戻る為に階段に向かい、王子とミルドさんが見えなくなる。
やはり気になり、後ろに下がる。
「あっ!なるほど、そう言う事か!」
王子とミルドさんの周りには、綺麗に着飾った女性達が・・・
ソルジュさんの呟きが何だったのかようやく解った。お酒を出す夜半にはそういう女性がいるのだ。
「そう言う事だ」
横を向くとカリムさんが私を見ている。
「私だって、子供じゃないんですから隠さなくたって」
「あぁ」
「ん・・・・ミルドさんは彼女はいないって言ってましたけど、王子って・・・婚約者いましたよね?」
「あぁ、いたな」
「良いんですか?この旅行から帰ったら結婚ですよね?」
「決められた婚約者で、結婚までは手が出せないらしいから、仕方ないんじゃないか」
「・・・・・」
部屋に戻り休む準備をしていると、ふと、
「カリムさんはいいんですか?」
「何が?」
「私に付き合ってくれなくても良いんですよ」
「俺は・・・・好きでもない女は抱かない」
「そ、そうですか」
恥ずかしくて目をそらした私は、カリムさんの熱い視線に気づかずにいた。
0
あなたにおすすめの小説
豚公子の逆襲蘇生
ヤネコ
ファンタジー
肥満体の公爵令息ポルコは婚約者の裏切りを目撃し、憤死で生涯を終えるはずだった。だが、憤怒の中に燃え尽きたはずのポルコの魂は、社内政争に敗れ命を落とした男武藤の魂と混じり合う。
アニメ化も決定した超人気ロマンスファンタジー『婚約者の豚公子に虐げられていましたが隣国皇子様から溺愛されています』を舞台に、『舞台装置』と『負け犬』落伍者達の魂は、徹底した自己管理と泥塗れの知略で再点火する。
※主人公の『原作知識』は断片的(広告バナーで見た一部分のみ)なものとなります。
己の努力と知略を武器に戦う、ハーレム・チート・聖人化無しの復讐ファンタジーです。
準備を重ねて牙を剥く、じっくり型主人公をお楽しみください。
【お知らせ】
第8話「復讐はロゴマークに寄せて」は2026/02/11 08:00公開予定です。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
うわさの行方
下沢翠花(しもざわすいか)
恋愛
まだ十歳で結婚したセシリア。
すぐに戦場へ行ってしまった夫のニールスは優しい人だった。
戦場から帰るまでは。
三年ぶりにあったニールスは、なぜかセシリアを遠ざける。
ニールスの素っ気ない態度に傷つき疲弊していくセシリアは謂れのない酷い噂に追い詰められて行く。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる