次は俺の番

優那

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長かった

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「お疲れ様」
 「あぁ、レイカか」
 少し離れた所から、おめでとう、お幸せにと祝福の声や拍手が聞こえる。
 今日は兄の本庄大樹と幼馴染の中原由衣の結婚式が行われている。
 大樹は25歳、由衣は20歳、大学生の由衣にとっては少し早い気もするが、大樹が卒業まで待てないと式を速めた。
 要するに、早く由衣を誰から見ても自分のものにしたかったんだろう。

 「長かったな~」
 俺が物心ついた頃から兄貴は、隣に住む幼馴染の由衣をそれは可愛がっていた。
 俺と由衣が小学生になる頃から、由衣を傍で守る事をしつけ?られ、いつの間にか任務になっていた。
 由衣は可愛くモテタので、それは大変だった。
 中学に上がる頃には、兄貴が本気で由衣に惚れている事は解っていたが、由衣の両親との間で
20歳までは手を出さないと約束をしていたらしい。
 由衣も兄貴の事が好きなのは気付いていたから、二人を応援する為に任務に勤しんでいた。
 由衣が20歳になり、解禁になったその日に手を出した兄貴はそのまま突っ走って、今に至る。
まあ、結構モテテいた兄貴が童貞だったと聞いた時はさすがにびっくりしたが、由衣以外の女に
興味がなかったからだと言った兄貴をカッコいいと少し思ってしまった。

 「誠二も彼女作ったら?」
レイカに言われ曖昧に微笑む。
 任務が最優先の俺にとって、彼女は面倒になりそうだったから作らなかった。
こう見えて俺はそこそこモテル。
182cmの身長にキリッとした男らしい顔、体だって鍛えているし声だって良いらしい。
 彼女はいないが、兄貴と違って童貞ではない。それなりに経験もある。
 「そうだな、彼女か・・・」
 俺にも、兄貴が由衣を思うように、唯一無二の人がいるのだろうか。

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