次は俺の番

優那

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唯一無二

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「その、霧島先生って言うの、何だか落ち着かないんだけど」
 「じゃあ、麻里子先生?麻里子さん?」
 「う~ん」
 「麻里子さんで、誰かいる時は霧島先生って言いますね」
 誠二君がニコニコした顔で私を見る。
 麻里子さんも落ち着かないいんだけど・・・まあいいか。

 誠二君はどんどん仕事を覚え、今では誰よりも何がどこにあるか解っている。
 本当に出来る人だ。司法試験も一回目で合格するような気がする。楽しみ。

 「お疲れ~これからも宜しくね~乾杯~」
 大山先生の乾杯でみんなが飲み始める。
 今日は俺の歓迎会が開かれている。
 「ほんとに助かってるよ、誠二君が来てくれてから、何もかもがスムーズにいってる」
 大山先生がすでに赤くなった顔で上機嫌に言う。
 「誠二君もてるでしょう?」
アラサ―の松本香先生がビール片手に俺に聞いてくる。
 「そんな事ないですよ」
 「ま~たまた~、ねえ霧島先生?」
 「えっ、あ、そうですね」
 誠二君と目が合う。急に私にふらないでよ~松本先生~
 「松本先生も霧島先生ももてるでしょう?」
 「私はまずまずだけど・・・・霧島先生はねえ、いいもの持ってるのに勿体ない
私なら武器にするのに」
 「武器?」
 「そうそう、いい胸してるでしょう?」
 完璧に酔っている、セクハラですよ先生~
 「そうですね、素敵な胸ですが、霧島先生自身が素敵です」
 誠二君とまた目が合う、恥ずかしい~

 私はトイレに逃げ込んだ。
あ~恥ずかしい、松本先生ってばもう~
でも、霧島先生自身が素敵ですって、すごくうれしい。

トイレから出ると知らない男の人が目の前に。
 「あ~でかい胸、触らせて~」
はあ、酔っ払いは大嫌い、私はこういう経験が多いから護身術を習っていた。
 手を伸ばしてくる酔っ払いに、どうしようかと考えていた。
 「何してんだ」
 酔っ払いの手をつかんだ、怖い顔の誠二君が手を捻る。
 背が高くがっしりした体つきの、怖い顔した誠二君は迫力がある・・・すごく
「大丈夫ですか?」
 「えっあっ、大丈夫、ありがとう」


 本当に危ないな、男だから触れたくなる気持ちはわかる。
おとなしそうな童顔に大きめの胸、そりゃあくるよな、男なら。
でもそれだけじゃない、真面目で優しく努力家で、可愛い
色が白く柔らかそうな肌、サラサラした黒髪にピンクの唇
 何をとっても女らしく可愛い。
 必ず俺のものにする。
やっと見つけた、俺の唯一無二。


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