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2話 冒険者の街
しおりを挟む「ふぅ、こんなもんかな」
今日の成果、犬型10体、スライム20体、熊型2体。
この世界に来て3日、だいぶステータスも強くなってきたし、ここらで近くの街にでも行くか。
余談だが、犬型モンスターはダイアウルフ、熊型モンスターはメガベアーと言う。
「ここからだと冒険者の街ブロンズが近いな、まずはそこに行って装備を整えるか、それとあとダイアウルフの牙とスライムの体液、それとメガベアーの毛皮も売りたいしな」
この世界でお金を稼ぐ方法は基本的に3パターンある。
一つは戦利品を売る事。
これは冒険者がお金を得る最も一般的な方法で、序盤でも終盤でもやる事は変わらない。
二つ目はクエスト報酬。
冒険者はギルドからクエストを受注しそれを遂行する、そうして得た報酬が冒険者の基本的な収入源となる。
三つ目は商売である。
商業をやるにはそれ専用の資格が必要だが、利益を出す事ができれば一番リターンが大きい仕事でもある、そのためお金を多くしたいなら商業を始めるのも手ではある。
まぁ俺の場合、目標は魔王討伐だから最悪お金は最低限あればいいんだけどな。
「何はともあれ、100年振りにブロンズに行くか」
「いらっしゃい!安いよ安いよ!」
「どうだい一晩の宿にうちはいかがな!」
「今日の日替わりメニューはオムライスだよー!」
俺は森から2時間ほど歩いてブロンズの街へ着いた。
八百屋に宿屋、そして定食屋。
相変わらずこの街は活気があるな。
それに初心者冒険者らしき人達も多いし、ここならいい感じの装備が手に入りそうだな。
まぁまずは換金屋にいってアイテムを売りに行くのが先だがな。
「へいらっしゃい」
「アイテムの換金をお願いしたい」
「はいよ」
アイテム換金屋、ここでは主に冒険者の戦利品を買い取りそれを他の業者に売って利益を出している。
ここにくるのは通算で50回以上だが、今回は今日が初めてだ。
「えっと、ダイアウルフの牙が9個にスライムの体液が18個、それにメガベアーの毛皮が1枚か……うーんだいたい10万タリオンかね」
「渋いな、もうちょっといけないかな?」
「お、あんた若いのに一丁前に値段交渉かい、いいだろう12万でどうかな?」
「それで頼む」
まったくおっさん店主め、俺を初心者冒険者だと思って相場より少し安い値段で買い取ろうとしやがって何が一丁前だ、そっちこそ調子乗んなよ俺は100歳超えてんだからな。
「なぁおっさん、最近魔王が復活したとか聞いてたりしない?」
「ん?ああ魔王か、どうやらその話は本当らしいね」
「そうか……」
わかっていた事だけど、やっぱし魔王復活は事実か。
仕方ないやってやるか。
「ほれ12万タリオンだ」
「ありがとう」
「兄ちゃん頑張れよ、あんた見たところ精神的な図太さもあるみたいだし有名になるかもだな」
「ああ頑張るよ、おっさんも元気でな」
そう言って俺は換金屋を後にした。
「次は武具屋だな、っとその前に先ずは宿屋が先か」
この街の宿屋はみんな値段が安めである。
理由としては客層が観光客などのお金を多く持っている人達ではなく、まだお金が少ない若手冒険者であるため、あんまり多くお金を取ろうとすると野宿されてしまうからである。
「いらっしゃいお兄さん、泊まっていくのかい?」
俺は近場にあった宿屋に泊まる事にした。
「ああ、一晩頼む」
「はいよー、部屋は5号室だよ」
「ありがとう」
鍵を受け取り部屋へと移動した。
「ふぅ、疲れたな」
俺は部屋に着くとベッドに腰掛けた。
なんだかんだちゃんとしたベッドを使うのは今回初めてだな。
武具屋は明日にして今日はこのまま休むのもいいかもな。
『バサ』
俺は布団にそのまま倒れ込み仰向けとなった。
「武具屋は明日にするか……」
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