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第20話 魔人襲来!
しおりを挟む魔人か……そういえばあそこにもいたな。
もしやあいつタマキが元々目当てで来ていたのか。
だとしたらタマキまだ危なくね?
「いいですかオルクス殿、魔人族はこの世において最も恐ろしい力をーー」
「悪い!タマキのところに行くからまたあとでな」
「へ?」
ごめんなエイドリアン、でもまた戻ってくるからちょっと待っててくれ。
アビリティ発動ー瞬間移動。
「うわっ」
「よぉティアナ」
俺は一旦ティアナとアンの元へと戻った。
「あ、あんた毎回どうしていきなり現れるのよ」
「び、ビックリしたよお兄ちゃん」
「悪い悪い、それより今から魔人と戦うから覚悟しておいてくれ」
「は?」
アビリティ発動ー集団転送。
タマキの居場所は広域知覚センサーで把握できている。
故に簡単に移動できる。
『ガタン』
「え、だ、誰?」
「い、いきなり瞬間移動なんて使わないでよ!」
「こ、ここどこお兄ちゃん」
「あっはは、ごめんごめん」
俺は2人を連れてエイドリアンの屋敷のとある部屋に転送した。
そうここにはタマキがいる。
「お、オルクスさん!」
「タマキさん!」
そう言ってタマキは俺に抱きついてきた。
ちょ、ちょっと待てタマキ、そんなに親しい関係だったか俺達って。
心なしか後ろにいるティアナとアンから冷たい視線を感じた。
「どうしたのいきなり現れて」
「ちょっと様子が気になってね」
良かったまだ来てないみたいだな。
というかガルムがいないな。
ガルムとは俺がタマキにプレゼントした魔獣である。
「おい!ガルムどこだ!」
俺がそう言うと窓からガルムが飛んできた。
「なんでタマキさんについてないんだ?」
「あ、私がね、お外に髪飾りを落としちゃってねそれを探してくれてたの」
「そ、そうなんだ」
な、なんかごめんね。
ていうかちゃんとタマキのお世話してて偉いなガルム。
ん?なんだ、広域知覚センサーで何か良くないものを複数体確認したぞ。
これはもしや……。
「お、オルクスさん何かここにくるかも」
「え?」
タマキは俺にそう言って心配そうに窓から外を見た。
な、なんでわかったんだ?
確かにここに魔人らしきものが複数体迫ってる、でもタマキは特にアビリティもギフトスキルも使っている様子はない。
一体なんでわかったんだ。
「ね、ねぇ私達もいるんだけど……」
勝手に連れてきて置物状態になりつつあったティアナは俺の服を少し引っ張ってそう言った。
「お、そうだった、タマキさん紹介するよ仲間のティアナとその妹のアンだ」
「べ、別に仲間ではないけど、私はティアナ・ランドロー、こっちは妹のアンよろしくね」
「よろしくティアナさん、アンちゃんも!」
なんだか不満そうなティアナだが、タマキは二人のことをどうやら歓迎している様子だった。
というか別に仲間でももうよくないか?
つかまずいな魔人の奴ら、どんどん近づいてる。
しかも数が結構、というかだいぶ多いな。
俺一人だと対処は厳しいかもな。
「挨拶のすぐ後で申し訳ないんだけど、ティアナ、君は今から俺と外へ出て魔人の撃退にいこう」
「へ?」
「ガルム!お前はここに残って2人を守れ」
俺がそういうとガルムは2人に寄り添い、任せてくれと言わんばかりに力強い視線を俺に送った。
アンとタマキはガルムに任せるとして。
問題は外だな。
「ねぇ、ちょっと魔人ってどう言う事なの?」
「え、ああすまん説明するの忘れてたな」
俺が無視していたため痺れを切らしたティアナが詰め寄ってきた。
「今ここに魔人が向かってきててな、それを止めるため俺とお前で外に行くんだ」
「え、なにそれ無理、無理なんだけど」
そう言ってティアナは俺から距離をとった。
今更無理と言われてもなぁ、まぁとりあえずここはガルムに任せて外へでるか。
ってなんだ、何かが高速でこっちに向かってきてる。
この感じまさかーー。
『バリン』
「む、貴様は確か……ジョンか?久しいな!」
「げっ、この前の……」
窓ガラスを突き破り、一人の魔人がこの部屋に入ってきた。
こ、こいつまた来たのかよ。
見るとその魔人は前回タマキ達を襲った奴だった。
「ふふ、前回の私とは違うことを見せつけてやるわー」
そう言って魔人は俺に飛びかかってきた。
なるほどな、解析で確認してみたけどレベルが260になってる。
確かに強くはなってるみたいだな。
でも正直、敵ではないな。
「アビリティ発動ー雷砲!」
「なっ」
俺は向かってきた魔人を雷の砲弾で外へと吹き飛ばした。
まったく、室内で暴れるのはやめろよな。
一応ここはエイドリアンの家なんだし……あ、まずい今ので壁吹き飛んじゃった……。
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