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序
しおりを挟む「お、お先に失礼します・・・」
すると、いつものように会社の上司にこう言われる。
「はあ?お前さ、まだみんなが居残りして仕事してるのに、お前だけ先に上がってもいいと思ってるのか?お前は、まだ新人なんだから、その分残業してちょっとでも成果を出して、みんなに追いつこうとか思わないのか?」
それに対し「でも、もうこんな時間ですし、それに早く帰らないとお母さんが心配しますので・・今日はこのあたりで帰らせて下さい。」
というと上司が「だめだ、今まで溜まりに溜まった仕事を片付けてもらうからな!」
そうして、いつも終電まで残らされるのだ。
終電の時間が近づいてくるとみんなが同時に「お先に失礼します・・・」と一斉に帰り始める。
帰る支度をしていると上司がやってきて「ほんと、居残りさせてしまってごめんな、俺も居残りはさせたくないんだけどな・・・でも、こうでもしないと会社の業績が危うい状況だからさ、また明日も仕事頑張ろうぜ」と言ってきた。
で、「はい…でも、先輩たちも頑張ってますし…私はまだ新人ですし、それに成果も先輩たちとは比べ物にならないぐらい少ないですし、先輩たちに早く追いつかなきゃとは思ってるんですけどね…何はともかく明日も仕事頑張りましょうね、お疲れさまでした…」
と、いい急いで駅まで向かい、終電の電車に乗る。
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