君に恋したあの頃の夏

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    すると、ハヤトが「ゲームのイベント全クリってお前、あのイベント、結構難しいことで有名で、強力なパーティーでも、クリアするのは難しいと言われてるんだって、ちょっと待て、お前、今レベルいくつだ？」と聞かれ、「え？もうカンストしてるけど？」と答えると「その集中力を少しは勉強に当てろよ。そしたら学年トップ間違いないのに。」と言われ、「何よ、嫌みなわけ？よかったね、あんたはずっと学年トップを維持してるんだから」というと「お前も頑張れと言ってんだよ、このままだと、いい高校に入れないぞ、お前、俺と同じ高校に入りたいんじゃなかったのかよ。」と聞かれ、「入りたいけど、私はスポーツ推薦で入るつもりだし。それに私だって、家に帰ったら、塾にいって勉強してるんだから。」と答えると「それでも、成績が上がってないんだから、お前の勉強の仕方が悪いんじゃないのか？」と言われ「勉強しなきゃいけないのは、私だってわかってるよ、でも、やろうと思っても、ゲームのイベント情報が来るたび、そっちに意識が行って集中できなくなるんだもんしょうがないじゃない。」というと「しゃーねーな、俺のパーティーの知り合いの家庭教師を紹介してやるから今週末のテスト期間が終わるまで、ゲームにログインするのは禁止な。」と言われ「はあ？そんなの無理に決まってるじゃない。」というと、「じゃあ、こうしよう、今度のテストで、お前が勝ったら、ジュース一本おごってやるよ、あとはそうだな、おれが乗らなくなった自転車をやるよ。」というと「勝てばいいのね、じゃあ、私も、本気で勉強してあげる。その代わり、約束忘れないでよね。」というと「ようやく、やる気になったか、じゃあ、今週末の期末試験の点数で勝負な。」と言われたので「見てなさい、今週末のテストで吠えずらかかせてやるんだから。」と言って、さっそく勉強に取り掛かる。
　
　勉強開始から、一時間、大体の範囲をやり終わった春香は、太文字のところを重点的にやりこんだ。あとは授業で習ったところを徹底的に復習し、苦手な教科もゲームをやるときみたいに何回も周回し、いやというほど、やりこんだ。