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そういえば、この間まで半袖で過ごしていたのに、なんだか上着を羽織ることが増えていた。そろそろ衣替えの季節かもしれない。
普段から煩わしいと裸でいることが多い自分には、関係のない話だが。
ふと、姿見のミラーが目についた。
乳首から下がるリング式のピアスが鋭く光っていた。ブルーがかった金髪に、色白の肌。耳元にはシルバーのピアス。
華奢な体つき。パンクファッション好きといえば聞こえがいいが、何処から見ても完璧なチャラ男がそこにいた。
スーツを着こなす貴遠の隣に、本当に自分が並んでいてもいいのかと何度も思ったし、尋ねた。
貴遠は決まって優しく笑ってキスをした。
「チ…勝てねえ…」
何に、というわけでもないが、勝負をするつもりもなかった。
「…さむ…」
肌寒いくらいが丁度いい自分には珍しく、肌が粟立った。
インターホンが鳴ったのは、その時だった。
普段から煩わしいと裸でいることが多い自分には、関係のない話だが。
ふと、姿見のミラーが目についた。
乳首から下がるリング式のピアスが鋭く光っていた。ブルーがかった金髪に、色白の肌。耳元にはシルバーのピアス。
華奢な体つき。パンクファッション好きといえば聞こえがいいが、何処から見ても完璧なチャラ男がそこにいた。
スーツを着こなす貴遠の隣に、本当に自分が並んでいてもいいのかと何度も思ったし、尋ねた。
貴遠は決まって優しく笑ってキスをした。
「チ…勝てねえ…」
何に、というわけでもないが、勝負をするつもりもなかった。
「…さむ…」
肌寒いくらいが丁度いい自分には珍しく、肌が粟立った。
インターホンが鳴ったのは、その時だった。
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