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絶世
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夕方になり、街を点々と照らしていくガス灯。その大通りを車と路面電車が駆け巡る。仕事帰りであろう、そうでなかろう人々は、年季の入った劇場へと足を踏み入れていく。
今の時代は上位文化の全盛期で、人々はその類の娯楽に足を運ぶことが多かった。その中でも芸術面に趣を向け、歌や芝居、舞踏などにのめり込む者も少なくなかった。
ただ、それ以外の者は傍観者としてそれに熱中することがある種の嗜好となっていた。
そして今、劇場には数百を超える客が押し寄せ、舞台上の存在に釘付けになっている。
女のように華奢で引き締まった体、真珠のように滑らかな純白の肌、夕焼けに照らされた荒波を彷彿とさせる艶やかにうねった長い赤髪、あどけなさを残すも大人の色気を漂わせる艶美な顔立ち、世界中に存在するどの赤色よりも紅く深い瞳。
照明に照らされた舞台、その上に佇む男は、観客に向けて高らかに声を上げた。声は女のように清廉で、しかし、男らしく強かに歌い上げる。
その声に観客は我を忘れて悲鳴をげたが、それは恐ろしいなど悲しいなどという類の悲鳴ではなく、熱意の対象であるものに向ける黄色の悲鳴だった。観客は男の姿から目を離さず、半狂乱になって手を伸ばす。届くわけもないのだが、それが欲しいと言わんばかりに、観客達は男の魅力に惹かれていた。
男が歌を歌い終えると、歓声はより一層増幅し、劇場内で反響を巡った。
理由を知らぬ誰しもが異質だと思う劇場で、ただ一人、舞台の男はにこやかに観客へと手を振り、立ち去っていった。
「雅様、今日もお疲れ様です」
舞台裏へ帰ってきた男……雅を出迎えたのは、青いスーツを着た男だった。
「今後の予定ですが、18時に劇場での夕食会、21時に湯浅ホールディングス社長との会談がございます」
出会って早々淡々と話していく男は、雅のマネージャー兼芸能会社『雪花』の幹部である朝茂康太であった。朝茂が予定の書かれた手帖をめくり上げる中、雅はそそくさと楽屋に戻り、机に置かれていた茶菓子を一口頬張っている。その姿さえ妖艶で見惚れるほどに美しいのだが、何年間も共にいた朝茂は慣れたようで見向きもしなかった。
しかし、それを無礼にも覗き見るものがいた。それは暫しの間雅を見つめていたが、遂に楽屋の扉を開けると、何事も無かったかのように楽屋へと入ってきた。
「雅さん、お疲れ様です。今日も素晴らしい舞台でしたね」
それは、雅よりも先の公演に出ていた役者であった。
まだこの業界に入って間も無い彼は、雅の容姿に恋慕と憧憬を抱いていたが、今の今までそれを隠し、遂に今日露わにしたのだ。ただ、露わといっても、曝け出したわけではない。あくまで後輩として、先輩に挨拶するのが当たり前のように、平然を装って雅へと近付いた。
「……………」
役者は返答を期待したが、雅は彼を一瞥することもなく、ましてや声もかけようとはせず、目の前の菓子をもう一つ、また一つと頬張っている。名も無い役者は声がかけられることを期待して暫く待っていたが、雅は不意に此方へ振り返ると、役者ではなく朝茂の方に目を向けた。
「朝茂、今の時刻は」
「次の予定まで残り半刻です」
「だったら急いで化粧係を呼べ。さっきの客の熱気で化粧が寄れた」
「はい」
朝茂が化粧係を呼びに楽屋を出ると、部屋には静寂が訪れた。何をするでもなく、雅は椅子に腰掛けて扇子を仰いでいる。
「……あ、あの、雅さん」
役者が勇気を出してもう一度声をかけると、雅は間を置いて重苦しそうに溜息を吐き、椅子に腰掛けたままゆっくりとその役者の方を振り向いた。その目は人を見るような目ではない、冷たい目をしていた。
「何か?」
鈴のような麗しい声とは裏腹に、その真意は役者の左心房に冷たく触れた。しかし、役者も憧れの大御所の前で恥をかかぬようにと、雅の目を見てはっきりと喋り出した。
「あの、今日の舞台、とても素敵でした!憧れの貴方の舞台が観られて光栄です!役者になる前から貴方のことをずっと見ていましたが、こうして今目の前にいることも夢のようで……」
「…………」
興奮で顔を赤くした彼の懸命な言葉を、雅は鼻で笑った。
「それだけ?」
「え……」
「褒め言葉にしては及第点だけど、口説き文句としては落第点だね。これが演技だとしたら君は役者失格だよ」
低く言い放った言葉に、部屋の空気が一瞬で凍り付いた。雅は堰を切ったように、喋り始めた。
「君の公演を見ても思ったけど、君ってかなり大根だよね。まだ僕のファンの方が上手く口説くよ」
「み、雅さん」
「あと、さっき其処から覗いてたよね?気味が悪くて仕方無かったよ。君は変質者の素質のがあるんじゃないのか?今すぐにでもこんな仕事辞めちまいなよ」
まるで掌で転がされるような声色に、役者は背筋の汗が滲むのを感じた。
「雅さん、僕は……」
「あ、来たみたいだね。もう出ていってくれないか?化粧直しを見られるのは癪でね」
雅が一瞥した所を見やると、丁度化粧係が部屋に入ってきていた。
「雅様、御化粧直しに参りました」
「ああ、待ちくたびれた。早くしてくれ」
部屋の鏡へと顔を向けた雅は、もう役者の方に視線を向けることはなかった。あまりに一瞬で長かった時間に、役者はその場を動けずにいたが、雅の一声によって再び時が動き出すこととなる。
「まだいるのか?さっさと出て行かないと名も無い役者でも警備員を呼ぶからね」
「!……し、失礼しました!」
我に帰った役者は、逃げるように楽屋から飛び出し走り去ってしまった。
それを廊下にいた朝茂は見ていたが、あらかた見えなくなると興味を無くしたのか、楽屋の方に目を向けた。
楽屋では、雅が化粧係に対して嫌味を愚痴っている最中だった。
『葯天楽雅様!今宵も素晴らしい御公演、有難う御座いました!』
司会者の音声と共に、劇場内から拍手喝采が巻き起こる。その中心にいる雅は、微笑んで周りに会釈をした。先程の冷たい顔は何処へやら、艶やかな笑みを浮かべて愛嬌を振りまいていた。
雅は、葯天楽財閥の一人息子で、絶世の美丈夫としてこの業界に降り立った。その業績は光の速さで知れ渡り、忽ちに世界中の人々を魅了した。しかし、その裏は悲しきかな、傲慢かつ横暴で自尊心に塗れた人間であった。
雅は先の役者のように、目下に対して辛辣な態度を取り、目上に対しても自分の美しさを自負するような男だった。それを良く思う者は業界内にいる筈も無く、しかしながら、その美しさが完璧なのも事実で、誰も口を出そうとはしなかった。
そして雅はかなりの世渡り上手で、裏があれば表があるのも当然で、愛嬌も良く礼儀正しい振る舞いから騙される者が多かった。
実際、劇場の関係者達は雅の愛想笑いに機嫌が良くなる者、顔を赤く染める者など、それぞれ違う反応ではあるが、雅に食ってかかろうとする者はいなかった。
「雅さん、初めてお目にかかりしましたが、実物の方がうんと美しいですね」
「そんなこと言ってくださるなんて、お世辞が上手い人なんですね」
「いえいえ、お世辞なんかじゃありませんよ。貴方は本当に綺麗だ」
「ふふふ、有難く受け取りますね。その言葉」
そう言って少し笑うと、握手していた手が強く握られる。目の前の人は顔を赤らめて恥ずかしがっているようだった。
雅は、汗ばんだ手に心の裏で舌打ちをした。
「雅様、湯浅様との会談ですが、少し遅れると連絡しておきます」
「ああ」
朝茂が運転する車の中、二人分の後部座席の上で寝転がる雅は、先程握られた手をハンカチで執拗に拭っていた。
「あの青二才、盛りの犬みたいにベタベタ触ってきやがって……こちとら葯天楽財閥の御曹司だぞ。カネを取っても良いくらいだ」
雅は使ったハンカチを備えられていたゴミ箱に捨て、同じく備品である煙草に手を伸ばした。
「雅様、会談前の喫煙はお勧めしません」
朝茂の言葉に、雅は一つ舌打ちをして持っていた煙草を投げ捨てた。
「おい、今日楽屋に来たあの大根。後で会社に連絡して辞めさせとけ。彼奴とは二度と会いたくない」
「わかりました」
雅の命令に抑揚無く応える朝茂は、会談する料亭までの道のりを少しスピードを上げて走り抜けた。
今の時代は上位文化の全盛期で、人々はその類の娯楽に足を運ぶことが多かった。その中でも芸術面に趣を向け、歌や芝居、舞踏などにのめり込む者も少なくなかった。
ただ、それ以外の者は傍観者としてそれに熱中することがある種の嗜好となっていた。
そして今、劇場には数百を超える客が押し寄せ、舞台上の存在に釘付けになっている。
女のように華奢で引き締まった体、真珠のように滑らかな純白の肌、夕焼けに照らされた荒波を彷彿とさせる艶やかにうねった長い赤髪、あどけなさを残すも大人の色気を漂わせる艶美な顔立ち、世界中に存在するどの赤色よりも紅く深い瞳。
照明に照らされた舞台、その上に佇む男は、観客に向けて高らかに声を上げた。声は女のように清廉で、しかし、男らしく強かに歌い上げる。
その声に観客は我を忘れて悲鳴をげたが、それは恐ろしいなど悲しいなどという類の悲鳴ではなく、熱意の対象であるものに向ける黄色の悲鳴だった。観客は男の姿から目を離さず、半狂乱になって手を伸ばす。届くわけもないのだが、それが欲しいと言わんばかりに、観客達は男の魅力に惹かれていた。
男が歌を歌い終えると、歓声はより一層増幅し、劇場内で反響を巡った。
理由を知らぬ誰しもが異質だと思う劇場で、ただ一人、舞台の男はにこやかに観客へと手を振り、立ち去っていった。
「雅様、今日もお疲れ様です」
舞台裏へ帰ってきた男……雅を出迎えたのは、青いスーツを着た男だった。
「今後の予定ですが、18時に劇場での夕食会、21時に湯浅ホールディングス社長との会談がございます」
出会って早々淡々と話していく男は、雅のマネージャー兼芸能会社『雪花』の幹部である朝茂康太であった。朝茂が予定の書かれた手帖をめくり上げる中、雅はそそくさと楽屋に戻り、机に置かれていた茶菓子を一口頬張っている。その姿さえ妖艶で見惚れるほどに美しいのだが、何年間も共にいた朝茂は慣れたようで見向きもしなかった。
しかし、それを無礼にも覗き見るものがいた。それは暫しの間雅を見つめていたが、遂に楽屋の扉を開けると、何事も無かったかのように楽屋へと入ってきた。
「雅さん、お疲れ様です。今日も素晴らしい舞台でしたね」
それは、雅よりも先の公演に出ていた役者であった。
まだこの業界に入って間も無い彼は、雅の容姿に恋慕と憧憬を抱いていたが、今の今までそれを隠し、遂に今日露わにしたのだ。ただ、露わといっても、曝け出したわけではない。あくまで後輩として、先輩に挨拶するのが当たり前のように、平然を装って雅へと近付いた。
「……………」
役者は返答を期待したが、雅は彼を一瞥することもなく、ましてや声もかけようとはせず、目の前の菓子をもう一つ、また一つと頬張っている。名も無い役者は声がかけられることを期待して暫く待っていたが、雅は不意に此方へ振り返ると、役者ではなく朝茂の方に目を向けた。
「朝茂、今の時刻は」
「次の予定まで残り半刻です」
「だったら急いで化粧係を呼べ。さっきの客の熱気で化粧が寄れた」
「はい」
朝茂が化粧係を呼びに楽屋を出ると、部屋には静寂が訪れた。何をするでもなく、雅は椅子に腰掛けて扇子を仰いでいる。
「……あ、あの、雅さん」
役者が勇気を出してもう一度声をかけると、雅は間を置いて重苦しそうに溜息を吐き、椅子に腰掛けたままゆっくりとその役者の方を振り向いた。その目は人を見るような目ではない、冷たい目をしていた。
「何か?」
鈴のような麗しい声とは裏腹に、その真意は役者の左心房に冷たく触れた。しかし、役者も憧れの大御所の前で恥をかかぬようにと、雅の目を見てはっきりと喋り出した。
「あの、今日の舞台、とても素敵でした!憧れの貴方の舞台が観られて光栄です!役者になる前から貴方のことをずっと見ていましたが、こうして今目の前にいることも夢のようで……」
「…………」
興奮で顔を赤くした彼の懸命な言葉を、雅は鼻で笑った。
「それだけ?」
「え……」
「褒め言葉にしては及第点だけど、口説き文句としては落第点だね。これが演技だとしたら君は役者失格だよ」
低く言い放った言葉に、部屋の空気が一瞬で凍り付いた。雅は堰を切ったように、喋り始めた。
「君の公演を見ても思ったけど、君ってかなり大根だよね。まだ僕のファンの方が上手く口説くよ」
「み、雅さん」
「あと、さっき其処から覗いてたよね?気味が悪くて仕方無かったよ。君は変質者の素質のがあるんじゃないのか?今すぐにでもこんな仕事辞めちまいなよ」
まるで掌で転がされるような声色に、役者は背筋の汗が滲むのを感じた。
「雅さん、僕は……」
「あ、来たみたいだね。もう出ていってくれないか?化粧直しを見られるのは癪でね」
雅が一瞥した所を見やると、丁度化粧係が部屋に入ってきていた。
「雅様、御化粧直しに参りました」
「ああ、待ちくたびれた。早くしてくれ」
部屋の鏡へと顔を向けた雅は、もう役者の方に視線を向けることはなかった。あまりに一瞬で長かった時間に、役者はその場を動けずにいたが、雅の一声によって再び時が動き出すこととなる。
「まだいるのか?さっさと出て行かないと名も無い役者でも警備員を呼ぶからね」
「!……し、失礼しました!」
我に帰った役者は、逃げるように楽屋から飛び出し走り去ってしまった。
それを廊下にいた朝茂は見ていたが、あらかた見えなくなると興味を無くしたのか、楽屋の方に目を向けた。
楽屋では、雅が化粧係に対して嫌味を愚痴っている最中だった。
『葯天楽雅様!今宵も素晴らしい御公演、有難う御座いました!』
司会者の音声と共に、劇場内から拍手喝采が巻き起こる。その中心にいる雅は、微笑んで周りに会釈をした。先程の冷たい顔は何処へやら、艶やかな笑みを浮かべて愛嬌を振りまいていた。
雅は、葯天楽財閥の一人息子で、絶世の美丈夫としてこの業界に降り立った。その業績は光の速さで知れ渡り、忽ちに世界中の人々を魅了した。しかし、その裏は悲しきかな、傲慢かつ横暴で自尊心に塗れた人間であった。
雅は先の役者のように、目下に対して辛辣な態度を取り、目上に対しても自分の美しさを自負するような男だった。それを良く思う者は業界内にいる筈も無く、しかしながら、その美しさが完璧なのも事実で、誰も口を出そうとはしなかった。
そして雅はかなりの世渡り上手で、裏があれば表があるのも当然で、愛嬌も良く礼儀正しい振る舞いから騙される者が多かった。
実際、劇場の関係者達は雅の愛想笑いに機嫌が良くなる者、顔を赤く染める者など、それぞれ違う反応ではあるが、雅に食ってかかろうとする者はいなかった。
「雅さん、初めてお目にかかりしましたが、実物の方がうんと美しいですね」
「そんなこと言ってくださるなんて、お世辞が上手い人なんですね」
「いえいえ、お世辞なんかじゃありませんよ。貴方は本当に綺麗だ」
「ふふふ、有難く受け取りますね。その言葉」
そう言って少し笑うと、握手していた手が強く握られる。目の前の人は顔を赤らめて恥ずかしがっているようだった。
雅は、汗ばんだ手に心の裏で舌打ちをした。
「雅様、湯浅様との会談ですが、少し遅れると連絡しておきます」
「ああ」
朝茂が運転する車の中、二人分の後部座席の上で寝転がる雅は、先程握られた手をハンカチで執拗に拭っていた。
「あの青二才、盛りの犬みたいにベタベタ触ってきやがって……こちとら葯天楽財閥の御曹司だぞ。カネを取っても良いくらいだ」
雅は使ったハンカチを備えられていたゴミ箱に捨て、同じく備品である煙草に手を伸ばした。
「雅様、会談前の喫煙はお勧めしません」
朝茂の言葉に、雅は一つ舌打ちをして持っていた煙草を投げ捨てた。
「おい、今日楽屋に来たあの大根。後で会社に連絡して辞めさせとけ。彼奴とは二度と会いたくない」
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