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1話 私の出逢いと妹の別れ
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今日、4月6日。私は晴れて高校に入学した。私の名前は二森 夢叶(ふたもり ゆめか)今年からこの、コクバ高校に入学する高校1年生!
この高校は体育祭や文化祭がこの周りでは1番充実している、ということで有名な高校だ。
生徒通しの仲の良さ、団結力が強い。元気に大切な青春3年間を送って欲しい、といったコンセプトらしい。
既にこの道を通った時にもカップルが多く、高校側もそれを容認し応援しているそうだ。
中学生時代男と殆ど関わらず過ごしていたので自分を変えるため、などの理由がありこの高校を選ぶことにした。ただ結局選んだ理由は家との距離と自分の学力と相談をした結果である。
そうして私は指定された教室へ向かうのであった……。
私は教室に入った。既に数人席に座っていて入学式の日特有の緊張感と静かな教室だった。
入学式の日特有の静かな静寂な雰囲気、なにより図書室よりも静かなみな1度は体験したことがあるであろう様子であった。
そうして座席を確認して自分の席に向かって行ったのだが……。
夢「……っ!??」
少し驚いたことになった。私の真後ろに座っている男性、とてもカッコよかった。女の子のように整っている髪、その瞳は真っ直ぐでとても優しそうな印象を持ち、でも可愛くてやっぱりカッコよくって……。
そうして私は入学式の日、いきなり1人の男の子に不覚にも恋をしてしまうのであった。
そうして入学式が終わりそそくさと家に帰ってきた。そういえば妹も今日クラス替えの日だったなぁ。
ドタドタと妹の足音、駆け寄ってきたのがわかった。
友「お姉ちゃん!カッコいい人いた?恋した?」
この子の名前は妹の二森 友愛(ふたもり ゆうあ)学校では恋愛マスターと名乗っている。
彼女は小2で既に付き合い、中学も合わせて13年間で4人も彼氏ができたという……なんてアクティブな子なのだろうか、本当に羨ましい限りである。
ただ、今の友愛の言葉に違和感を覚えた。
この子は嘘をつくのが極端に下手だ。なので多分今なにか隠している。いや、言いたくないことがあるのだろうと思った。
しかしどうしても気になるので尋ねてみることにしたのだった。
夢「友愛、あなたなんかいつもと違うない?」
友「え?突然どうしたのお姉ちゃん、そんなことないよ」
夢「まず違和感がありすぎ、あなたが嘘をつけない性格なのは知っているけれどもね、お姉ちゃんっていう時大体そうよ、その様子から察するに何かしらあったんでしょう?」
間髪いれずに問い詰めることにした。
夢「彼氏と別れたとか、そういうところじゃないの?あなた普段と違くてちょっと嫌なのよ……」
友愛は少し押し黙った。そうして少しの沈黙の後涙ぐみながら声を出した。
友「………あ、の。……晴暉(はるき)くんが引っ越した……らしくて……なにも、言われてないのに……。」
夢「晴暉くんは一切連絡してないの?」
友「連絡来てない…返信来ないの」
夢「なんでそんな重要なこと言わなかったのかしらね……」
友愛のことは好きだけれどこの子は本当に勉強ができない人だ、平均点越えなんて聞いたことないし内申16と正直救いようがないレベルだった。
それに対して晴暉くんは頭がいい人だ。だからまぁ高校は違うだろうなぁとは思っていたのだが……。
正直言いすぎたか?いや、私は何度も彼女に勉強をさせようと努力したがダメだった。こうなることは必然だったとも言えるのかもしれない。
友「……は?え?」
突然後ろから声がしたので振り返る。
夢「どうしたの?」
友「晴暉くんからの連絡が来て、日曜日会えたら直接やっぱりちゃんと会って話したいって言われて」
夢「ずっと思ってるけど晴暉くんって優しいんだか優しくないんだか……」
友「まぁ、そんな気遣いとかも合わせて好きなんだけれどもね!」
2人「フフッ」
友愛にまた笑顔が戻り、安心をする私なのでした。
この高校は体育祭や文化祭がこの周りでは1番充実している、ということで有名な高校だ。
生徒通しの仲の良さ、団結力が強い。元気に大切な青春3年間を送って欲しい、といったコンセプトらしい。
既にこの道を通った時にもカップルが多く、高校側もそれを容認し応援しているそうだ。
中学生時代男と殆ど関わらず過ごしていたので自分を変えるため、などの理由がありこの高校を選ぶことにした。ただ結局選んだ理由は家との距離と自分の学力と相談をした結果である。
そうして私は指定された教室へ向かうのであった……。
私は教室に入った。既に数人席に座っていて入学式の日特有の緊張感と静かな教室だった。
入学式の日特有の静かな静寂な雰囲気、なにより図書室よりも静かなみな1度は体験したことがあるであろう様子であった。
そうして座席を確認して自分の席に向かって行ったのだが……。
夢「……っ!??」
少し驚いたことになった。私の真後ろに座っている男性、とてもカッコよかった。女の子のように整っている髪、その瞳は真っ直ぐでとても優しそうな印象を持ち、でも可愛くてやっぱりカッコよくって……。
そうして私は入学式の日、いきなり1人の男の子に不覚にも恋をしてしまうのであった。
そうして入学式が終わりそそくさと家に帰ってきた。そういえば妹も今日クラス替えの日だったなぁ。
ドタドタと妹の足音、駆け寄ってきたのがわかった。
友「お姉ちゃん!カッコいい人いた?恋した?」
この子の名前は妹の二森 友愛(ふたもり ゆうあ)学校では恋愛マスターと名乗っている。
彼女は小2で既に付き合い、中学も合わせて13年間で4人も彼氏ができたという……なんてアクティブな子なのだろうか、本当に羨ましい限りである。
ただ、今の友愛の言葉に違和感を覚えた。
この子は嘘をつくのが極端に下手だ。なので多分今なにか隠している。いや、言いたくないことがあるのだろうと思った。
しかしどうしても気になるので尋ねてみることにしたのだった。
夢「友愛、あなたなんかいつもと違うない?」
友「え?突然どうしたのお姉ちゃん、そんなことないよ」
夢「まず違和感がありすぎ、あなたが嘘をつけない性格なのは知っているけれどもね、お姉ちゃんっていう時大体そうよ、その様子から察するに何かしらあったんでしょう?」
間髪いれずに問い詰めることにした。
夢「彼氏と別れたとか、そういうところじゃないの?あなた普段と違くてちょっと嫌なのよ……」
友愛は少し押し黙った。そうして少しの沈黙の後涙ぐみながら声を出した。
友「………あ、の。……晴暉(はるき)くんが引っ越した……らしくて……なにも、言われてないのに……。」
夢「晴暉くんは一切連絡してないの?」
友「連絡来てない…返信来ないの」
夢「なんでそんな重要なこと言わなかったのかしらね……」
友愛のことは好きだけれどこの子は本当に勉強ができない人だ、平均点越えなんて聞いたことないし内申16と正直救いようがないレベルだった。
それに対して晴暉くんは頭がいい人だ。だからまぁ高校は違うだろうなぁとは思っていたのだが……。
正直言いすぎたか?いや、私は何度も彼女に勉強をさせようと努力したがダメだった。こうなることは必然だったとも言えるのかもしれない。
友「……は?え?」
突然後ろから声がしたので振り返る。
夢「どうしたの?」
友「晴暉くんからの連絡が来て、日曜日会えたら直接やっぱりちゃんと会って話したいって言われて」
夢「ずっと思ってるけど晴暉くんって優しいんだか優しくないんだか……」
友「まぁ、そんな気遣いとかも合わせて好きなんだけれどもね!」
2人「フフッ」
友愛にまた笑顔が戻り、安心をする私なのでした。
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