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夏合宿(前)
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ヘッドギアの複合現実ディスプレイの着陸地点のマークは、日本海に面したプライベート・ビーチの上で点滅している。
そばにある建物は、空から見ても屋敷と呼べる大きさで、高度を下げるとますます大きく感じる豪邸だった。
この瞬間、いつもはまだ地上に降りたくないと思うのだが、今日のみちるはそのマークの上に一刻も早く降り立ちたかった。
砂浜に足をつき、ベゾムとのリンクを切る。
最近はようやく、ここでカットオフするともう二度とイグニッションできないのではないかと不安になることもなくなってきた。
制御が解け、体の周りの魔法のような空気感が現実のそれに置き換わってゆく。エアコンの利いた商業施設から、真夏のアスファルトの上に出た時のような。
「つっ…かれた!」
みちるは叫ぶと、ジャケットを脱いでベゾムと一緒に砂浜に放り出し、その場に寝転がる。
「あつ! あっつ!」
今まで光としか感じなかった太陽と、日なたの砂の熱に飛び上がって慌てて木陰へ逃げる。
木によりかかると、ここまでの疲れがどっと押し寄せてきた。学校から夏合宿会場までの150キロをなんとか足つきなしで飛び切った達成感がうれしい。
「みちるちゃん、お疲れさま。やりましたね」
先に到着していた陽葵がやってきてペットボトルをみちるに手渡す。
「ありがとーうれしー!」
みちるは受け取るや蓋を開けてボトルをあおる。熱や風から護られ、精神力で飛ぶため漕ぐわけでもないベゾムの飛行でも、地上に降りてしまうと走った後のようにぐったりと疲れるのは不思議なものだと感じる。
「どうしたの? 陽葵ちゃん」
陽葵はぶすくれていた。
「…皆さんと夏合宿をするという目的でこの別荘を借りたのに、うちの父ってばメイドを遣わして、掃除から昼食の用意まで全部済ませているんです」
「ええー!すごい! めっちゃいい!」
「もう、みちるさんまで!」
自活に憧れていた陽葵と違い、恐らく他の部員も同じ反応だったのだろう。憤りのやり場がない陽葵の頬はハムスターのようだった。
・ ・ ・
「んー日本海。波高いけど涼しいしめっちゃええわー!」
ドローンで運ばれた荷物を各々の部屋で確認したのち、別荘2階の突き出した屋根の下のバルコニーに集まって昼食。ビーチの向こうに広がる海からの潮風を受けて澪はご機嫌だった。他の部員も、テーブルに用意されたレストランのようなしつらえに歓声を上げる。…陽葵を除いて。
「すっかりウェイトレス目線だねぇ」
涼しげな器に盛られたカペリーニをいただきながら、給仕の細やかな仕草を見つめる咲茉を廣瀬亜紀がからかう。
この二人にみちると陽葵の一年4人、2年生の南宮朱莉と日吉美和、部長、副部長の3年生、計8人が今回の合宿に参加している。一試合最低5人が必要なエアロ・ポルタ、トーナメント戦で勝ち進む事が出来たら連戦は避けられず、秋に向けて部員の底上げが課題だった。
「こんなにおいしいの初めて食べた…」
みちると美和は道中で消費したエネルギーを補充するようにもくもくと食べている。日吉美和は朱莉に話を聞いて活動に復帰した二年生。以前は地方のレースなどに参加していた二人だが、やはり国主催の長距離レースは魅力があるのだ。
「こんなステキな別荘を提供してもらって、ホントに助かったわ。陽葵」
「喜んでいただけて何よりです」
部長の言葉に陽葵は自分の微笑みが引きつっているのが分かった。
「さて、みんな」小春が部長らしく立ち上がる。
「これから秋の大会に向けて、三日間でより実践的な作戦を全員で完成させていきます。見た感じ、たぶん一年生はそろそろSRが出せるはず。私達がサポートするから頑張って身に付けて。二年生は一年生のサポートをしながら、経験を活かしてリレー順の組み立てをお願い。今回の構成はあなた達に任せます」
「勝つ気なんだ?」と朱莉。
部の状況が状況だけに、それは全員の正直な気持ちだろう。
「勝つ気がなければ出ないわ」
小春は答えた。
「春は欠場して、これまで出る事ができるかどうかも怪しかった。でも、一年生が入って、あなたたちも戻って出る事が出来るようになった。出られるなら、勝てるわ」
小春は今、秋杯への自信をそう言えた。
みちるがイグニッションを取り戻してからの一か月、ベゾムの起動はできるようになったものの、それからの復帰は痛々しい程だった。浮かべはするものの、昇れない、速度は出ない状態が続いた。
だが、彼女は折れなかった。毎日早朝に来ては空中をふらふらと漂い続け、放課後も長くなった陽の暮れるまで飛び続けた。ただ飛べることに楽しそうですらあった。
陽葵もまた、そんな彼女のそばで自然にいた。みちるに対する遠慮のない振舞いは、普通ならヒリヒリと近寄りがたい周りにとっても、距離を置かずに済むふるまいだった。
気がつけば、彼女たちを中心にした部の風景は、小春の知っている以前の部の風景だった。
「部長もみちるが移ってきたな」と澪がお決まりのツッコミ。
「「ええ?!」」
小春と、まだ口をもぐもぐさせているみちるが同時に声を上げた。
・ ・ ・
陽葵は来客と聞いて屋敷のエントランスに出てみると、ライダースーツの榊が立っていた。
「陽葵さん、こんにちは。お家のほうに伺ったら合宿中だと聞いて。ちょっとサボりがてら足を伸ばしました」
「まあ、榊さん! ようこそ。暑かったでしょう? バイクで来られたんですか?」
「すみません、こんな格好で。ガソリンで動く骨董品なんで、たまには回してやらないと」
革ツナギの上半身を腰に巻きながら、汗を拭きつつ飄々と答える榊。
「お好きなんですね、お疲れ様です。みちるさんはじき来られると思います。…みちるさんのベゾムは直りましたか?」
「ええ。こちらは普通に…」
話していると、みちるが奥からやってきた。
「あっ榊さん、こんにちは!」
「出雲さん、こんにちは。これを渡しにきました」
榊はそう言って、小型のゴルフクラブのバッグのような物の中から白い包みを取り出し、みちるに手渡す。
「ありがとうございます!」
みちるは包みを受け取り、子犬のように目を輝かせて封を解く。
中から、真新しいカウルのベゾムが現れた。
「わあ」
「もうホウキではないですね」陽葵が言う。
「折れた部分を取って短くなってしまったので、外装を最近のものに替えています」
「これで帰りは楽になるかなあ」にこにこしながらみちるが言う。
「帰り?」榊が聞き返す。
「こっちまでは備品のベゾムで来てたんです」
「…こちらに、自力飛行で来られたんですか?!」
「はい…みんなで来ました…よ?」
予期しない榊の驚いたリアクションに、みちるは少々とまどいながら答える。
「いや、ああ、すみません。大変だったでしょう」
榊は我に返り、少しおどけて続ける。
「良くも悪くもホウキから普通のベゾムになりましたから、楽になるかどうかは」
「飛んでみてもいいですか!」
「ええ、もちろん。あっと、その前に、ここにサインを」
榊はバッグからタブレットを取り出し、機体所有情報の画面を見せる。
「はい。あっ、これ元はお婆ちゃんの物なんです」
みちるのサインで開示された画面を見ながら、榊が話す。
「未成年なのでそうなりますね…今回改造扱いで番号の振り直しになるので…お祖母様のお名前は一畑…めぐみさん? 同居されてます?」
「はい」
「帰りにサイン貰いに寄ろうかな…大丈夫ですか?」
「はい。おばあちゃんに伝えておきます」
「ここからみちるさんのお宅まで走られるんですか?」
陽葵が少し驚いたように言う。
「ええ。ベゾムのジャケット効果には負けますが、バイクも陽葵さんが思う程大変な乗り物ではないのですよ。止まるとこの通りですが」
首に巻いたタオルに手をかけながら榊が言う。
「いまの私と一緒ですね!」
みちるが楽しそうに言う。
・ ・ ・
榊を見送ったあと、みちるは早速真新しいベゾムを持って砂浜に走り出る。そのままイグニッションをかけて飛び上がる。
「…やっぱり、前のホウキじゃないんだなあ…」
そばにある建物は、空から見ても屋敷と呼べる大きさで、高度を下げるとますます大きく感じる豪邸だった。
この瞬間、いつもはまだ地上に降りたくないと思うのだが、今日のみちるはそのマークの上に一刻も早く降り立ちたかった。
砂浜に足をつき、ベゾムとのリンクを切る。
最近はようやく、ここでカットオフするともう二度とイグニッションできないのではないかと不安になることもなくなってきた。
制御が解け、体の周りの魔法のような空気感が現実のそれに置き換わってゆく。エアコンの利いた商業施設から、真夏のアスファルトの上に出た時のような。
「つっ…かれた!」
みちるは叫ぶと、ジャケットを脱いでベゾムと一緒に砂浜に放り出し、その場に寝転がる。
「あつ! あっつ!」
今まで光としか感じなかった太陽と、日なたの砂の熱に飛び上がって慌てて木陰へ逃げる。
木によりかかると、ここまでの疲れがどっと押し寄せてきた。学校から夏合宿会場までの150キロをなんとか足つきなしで飛び切った達成感がうれしい。
「みちるちゃん、お疲れさま。やりましたね」
先に到着していた陽葵がやってきてペットボトルをみちるに手渡す。
「ありがとーうれしー!」
みちるは受け取るや蓋を開けてボトルをあおる。熱や風から護られ、精神力で飛ぶため漕ぐわけでもないベゾムの飛行でも、地上に降りてしまうと走った後のようにぐったりと疲れるのは不思議なものだと感じる。
「どうしたの? 陽葵ちゃん」
陽葵はぶすくれていた。
「…皆さんと夏合宿をするという目的でこの別荘を借りたのに、うちの父ってばメイドを遣わして、掃除から昼食の用意まで全部済ませているんです」
「ええー!すごい! めっちゃいい!」
「もう、みちるさんまで!」
自活に憧れていた陽葵と違い、恐らく他の部員も同じ反応だったのだろう。憤りのやり場がない陽葵の頬はハムスターのようだった。
・ ・ ・
「んー日本海。波高いけど涼しいしめっちゃええわー!」
ドローンで運ばれた荷物を各々の部屋で確認したのち、別荘2階の突き出した屋根の下のバルコニーに集まって昼食。ビーチの向こうに広がる海からの潮風を受けて澪はご機嫌だった。他の部員も、テーブルに用意されたレストランのようなしつらえに歓声を上げる。…陽葵を除いて。
「すっかりウェイトレス目線だねぇ」
涼しげな器に盛られたカペリーニをいただきながら、給仕の細やかな仕草を見つめる咲茉を廣瀬亜紀がからかう。
この二人にみちると陽葵の一年4人、2年生の南宮朱莉と日吉美和、部長、副部長の3年生、計8人が今回の合宿に参加している。一試合最低5人が必要なエアロ・ポルタ、トーナメント戦で勝ち進む事が出来たら連戦は避けられず、秋に向けて部員の底上げが課題だった。
「こんなにおいしいの初めて食べた…」
みちると美和は道中で消費したエネルギーを補充するようにもくもくと食べている。日吉美和は朱莉に話を聞いて活動に復帰した二年生。以前は地方のレースなどに参加していた二人だが、やはり国主催の長距離レースは魅力があるのだ。
「こんなステキな別荘を提供してもらって、ホントに助かったわ。陽葵」
「喜んでいただけて何よりです」
部長の言葉に陽葵は自分の微笑みが引きつっているのが分かった。
「さて、みんな」小春が部長らしく立ち上がる。
「これから秋の大会に向けて、三日間でより実践的な作戦を全員で完成させていきます。見た感じ、たぶん一年生はそろそろSRが出せるはず。私達がサポートするから頑張って身に付けて。二年生は一年生のサポートをしながら、経験を活かしてリレー順の組み立てをお願い。今回の構成はあなた達に任せます」
「勝つ気なんだ?」と朱莉。
部の状況が状況だけに、それは全員の正直な気持ちだろう。
「勝つ気がなければ出ないわ」
小春は答えた。
「春は欠場して、これまで出る事ができるかどうかも怪しかった。でも、一年生が入って、あなたたちも戻って出る事が出来るようになった。出られるなら、勝てるわ」
小春は今、秋杯への自信をそう言えた。
みちるがイグニッションを取り戻してからの一か月、ベゾムの起動はできるようになったものの、それからの復帰は痛々しい程だった。浮かべはするものの、昇れない、速度は出ない状態が続いた。
だが、彼女は折れなかった。毎日早朝に来ては空中をふらふらと漂い続け、放課後も長くなった陽の暮れるまで飛び続けた。ただ飛べることに楽しそうですらあった。
陽葵もまた、そんな彼女のそばで自然にいた。みちるに対する遠慮のない振舞いは、普通ならヒリヒリと近寄りがたい周りにとっても、距離を置かずに済むふるまいだった。
気がつけば、彼女たちを中心にした部の風景は、小春の知っている以前の部の風景だった。
「部長もみちるが移ってきたな」と澪がお決まりのツッコミ。
「「ええ?!」」
小春と、まだ口をもぐもぐさせているみちるが同時に声を上げた。
・ ・ ・
陽葵は来客と聞いて屋敷のエントランスに出てみると、ライダースーツの榊が立っていた。
「陽葵さん、こんにちは。お家のほうに伺ったら合宿中だと聞いて。ちょっとサボりがてら足を伸ばしました」
「まあ、榊さん! ようこそ。暑かったでしょう? バイクで来られたんですか?」
「すみません、こんな格好で。ガソリンで動く骨董品なんで、たまには回してやらないと」
革ツナギの上半身を腰に巻きながら、汗を拭きつつ飄々と答える榊。
「お好きなんですね、お疲れ様です。みちるさんはじき来られると思います。…みちるさんのベゾムは直りましたか?」
「ええ。こちらは普通に…」
話していると、みちるが奥からやってきた。
「あっ榊さん、こんにちは!」
「出雲さん、こんにちは。これを渡しにきました」
榊はそう言って、小型のゴルフクラブのバッグのような物の中から白い包みを取り出し、みちるに手渡す。
「ありがとうございます!」
みちるは包みを受け取り、子犬のように目を輝かせて封を解く。
中から、真新しいカウルのベゾムが現れた。
「わあ」
「もうホウキではないですね」陽葵が言う。
「折れた部分を取って短くなってしまったので、外装を最近のものに替えています」
「これで帰りは楽になるかなあ」にこにこしながらみちるが言う。
「帰り?」榊が聞き返す。
「こっちまでは備品のベゾムで来てたんです」
「…こちらに、自力飛行で来られたんですか?!」
「はい…みんなで来ました…よ?」
予期しない榊の驚いたリアクションに、みちるは少々とまどいながら答える。
「いや、ああ、すみません。大変だったでしょう」
榊は我に返り、少しおどけて続ける。
「良くも悪くもホウキから普通のベゾムになりましたから、楽になるかどうかは」
「飛んでみてもいいですか!」
「ええ、もちろん。あっと、その前に、ここにサインを」
榊はバッグからタブレットを取り出し、機体所有情報の画面を見せる。
「はい。あっ、これ元はお婆ちゃんの物なんです」
みちるのサインで開示された画面を見ながら、榊が話す。
「未成年なのでそうなりますね…今回改造扱いで番号の振り直しになるので…お祖母様のお名前は一畑…めぐみさん? 同居されてます?」
「はい」
「帰りにサイン貰いに寄ろうかな…大丈夫ですか?」
「はい。おばあちゃんに伝えておきます」
「ここからみちるさんのお宅まで走られるんですか?」
陽葵が少し驚いたように言う。
「ええ。ベゾムのジャケット効果には負けますが、バイクも陽葵さんが思う程大変な乗り物ではないのですよ。止まるとこの通りですが」
首に巻いたタオルに手をかけながら榊が言う。
「いまの私と一緒ですね!」
みちるが楽しそうに言う。
・ ・ ・
榊を見送ったあと、みちるは早速真新しいベゾムを持って砂浜に走り出る。そのままイグニッションをかけて飛び上がる。
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