23 / 288
第四章 嫉妬の抱擁
第23話 チュートリアル:ダブルデート
しおりを挟む
「ダブルデート」とは何なのか。俺は今、この言葉の意味を理解できないでいる。
まず「デート」とは何なのかを考えなくてはいけない。
「デート」は、男女が日時を決めて会う。おおまかだが合っているだろう。
男女のどちらかが一方に好意を抱いている。だから相手に好意を抱いてもらうためにデートする。これも合っているだろう。
そして付き合いはじめてもデートはもちろん成立する。互いの愛を育むためだ。
それと「デート」の解釈は、仲のいい友人どうしでも成立する点だ。まぁ昨今の基準だが。
では本題の「ダブルデート」はどうだろう。
「ダブルデート」は付き合っている二組のペアが、同じ日時で、同じ場所で、パートナーとの愛を育む。それが「ダブルデート」。まぁ合っているだろう。
そして今の現状は成立しないのだ。「ダブルデート」は成立しない。
大吾と花田さんは何ら問題ない。付き合ってるから。でも俺と瀬那はそう言った間柄ではない。クラスメイトであり、信頼できるチームメンバーだ。とどのつまり、この時点で「ダブルデート」は破綻している。
だが、別観点から見るとそうでもない。仲の良いどうしなら成立する。
清楚系の花田さん。黒ギャルパリピな瀬那。対極的な二人が仲いいのは驚きだが、仲が良いのは俺と大吾も同じだ。
それを踏まえるとこういった構図になる。
♡花田さん×瀬那♡
♡俺×大吾♡
これだと「ダブルデート」が成立する。
まぁ結局俺が言いたいのは――
「近寄ってくんなホモ野郎!!」
「それはこっちのセリフだホモ野郎!!」
大吾が花田さんの後ろに隠れ、俺は瀬那の後ろに隠れる。どうやら大吾も俺と同じチンパンな思考回路だったらしい。
「あはは、仲いいね!」
「何やってんの二人とも……」
四人で昼食を終え、複合施設の中を探索している。土曜日なだけあって客足は多い。
「あのさ萌、その服装暑くないの?」
「暑いよ普通に。今は冷房効いててマシだけど」
びっしり黒スーツな俺と違って、瀬那は本当に涼しそうなファッションだ。露出が多いから少し心配だが、単純に目の毒だ。
「バカだろ萌ちゃん。夏日でそれはないな」
「俺は形から入るんだよ! 俺はそう、ジェントルマンだ」
「……やっぱバカだろ」
大吾が辛辣すぎる。まぁ今回は全面的に俺が暴走したから何も言えないが。
「あ、コレ可愛い~!」
「こっちも可愛いかも~!」
立ち寄ったアクセサリーショップで黄色い声をあげる女子二人。俺と大吾は店の前で静かに立っている。
「……で? いつから付き合ってんの」
普通に疑問を投げかけた。
「二ヶ月前だ」
盛り上がっている女子を瞳に映し、大吾が腕を組んだ。
「実家に用があって本土に帰った時にたまたまな。それから何回か会って、付き合った」
大吾の横顔が凛々しく見える。これが一皮剥けた男の姿か。
「どう言って告ったんだよ。全校生徒の憧れの的だぞ。どうせクッサイセリフで言ったんだろ?」
頭を掻く大吾。一間置いて、口を開いた。
「……蕾から告ってきた」
気恥ずかしそうに頬を掻いて俺に言った。
俺は大吾の言葉が一瞬分からなかったが、花田さんが大吾に好意を抱くのも、分からないでもなかった。
男の俺から見ても、よくできた男だと思う。成績優秀で誰にでも声をかける。おまけにイケメンときたから、女子は放っておかないだろう。知らんけど。
そんな事を考えていると、沸々と怒りが湧いてきた。
大吾の肩に手を置いた。
「うん、死ね」
「笑顔で言ってんじゃねーよ!?」
彼女ができても変わらないツッコミで安心した。
「男子ー! 女子に荷物持たせるのー?」
「「あいよー」」
瀬那の声を聞き、花田さんのホクホク顔を見て返事した。
それからというもの、ファッション雑貨やメイク売り場。ゲーセンで遊んだり、ペットショップを覗いたりもした。俺と大吾が女子二人にコーデされ爆笑されたり、何気ない会話で盛り上がったり。俺も自然と、顔が綻んだ。
「あのさ、提案あるんだけど」
休憩がてらに寄ったカフェ。瀬那が笑顔で言ってきた。
「夏休みさ、みんなで海行かない?」
「学園都市のビーチか」
「そう! リンスタでも人気だし、絶対楽しいって!」
「うん楽しそう! 行こうよ!」
三人が盛り上がってるなか、俺は少し、いや、めっちゃ嫌だった。
海とか陽キャ御用達のコンテンツだろ。青い空、広い海、そして和気あいあいな陽キャたち。陰キャの入る場所は無い。完全にアウェーだ。
「……おい」
嫌だ嫌だとコーヒーを啜る俺に、大吾が迫る。
「水着姿の蕾を想像して鼻の下伸ばしてんじゃねーよ。俺の彼女だぞ」
「お前だろ想像してんのは!?」
俺の声にも反応があった。
「え、大吾くんも花房くんも私を? やだ、恥ずかしい……」
「むー……」
恥じらう清楚系は大変よろしいが、黒ギャルが俺を睨んでいるのは何故なのか。
気まずさ交じりに流し目で瀬那を見る。
「ちゅ~。ん」
ちょうどストローから口を離した瞬間。唾液の糸がストローから途切れた光景は一秒も満たないが、俺は見てはいけない物を見た気持ちになった。
「んー、じゃあ休憩終わり! 早速水着見に行こ!」
場所は移ってファッションフロア。男性用水着はあるにはあるが、この周辺は女性用の水着が大半を占めている。
他の女性客もいる中、一応女性連れの俺たちは居心地が悪い。って言うか、目のやり場に困る。
「へぇ結構可愛いのいっぱいあるじゃん」
居心地悪いの、俺だけだったわ……。
「蕾ぃ、これ試着してみてよ~」
「ええ! これはちょっと……」
瀬那がいたずら顔で持って来た水着は、健全男子にはよろしくない危ない水着だ。上と下が一体化したやつで、なかなかにきわどい。つかよく売ってんなこんなの。
「い、い、いいんじゃないかな俺見てみたいなぁ蕾の水着姿~」
興奮を抑えられないのか、早口で目が血走っている。鼻の下を伸ばしてるのは大吾だ。
「大吾くんの頼みでもこれはちょっと……」
「そ、そうか」
「でもね、可愛い水着を選んで、大吾くんに見せてあげるね!」
「うん、うんうん!」
イチャつきやがってリア充爆発しろ! くっそー俺だって一回くらい言われたいっての!
「萌はさ、どんな水着好きなの……?」
「え、俺?」
カップルが隣でラブラブしてる側で、瀬那が質問してきた。
「とりあえずソレはないかな。こっちが恥ずかしくなる」
「じゃ、じゃあどんなの?」
「うーん」
水着かぁ。俺のものさしは某格ゲーのおっぱいバレーだけど、実に制作陣が変態極まっているからなぁ。危ないやつからスク水まである。
「絵に描いたような女性水着かなぁ」
「それ分からないって……」
「だって瀬那似合わない水着ないっての」
「っ!」
素直な感想だ。瀬那ってモデル顔負けのスタイルだし、肌を露出する抵抗もないから、堂々と水着姿で遊べるだろうし。もう根っからの陽キャだな。
「ほ、褒めても何も出ないって!」
「少し褒めたられたからって何赤くなってんだよ」
瀬那は褒められる事に慣れていないらしい。まぁ俺もだが、瀬那は顔に出てるぶん顕著だ。
「大人びてるところあるけど、素直に恥ずかしがるの、かわいいと思うわ」
「ッッ~~! これ戻しといて! 違うの探して来る!」
俺に危ない水着を押しつけて早足で去って行く。忖度無い俺の感想、そんなに恥ずかしいか?
「……これどこにあったんだよ」
水着を見てため息をつき、辺りを見渡すと、視界の端でカップルがニヤついていた。
「なんだよ」
「いやー萌ちゃんも言うねぇ~」
「瀬那かわいかった~」
まったくこれだから恋愛脳なカップルはめんどくさい。何を期待してるんだか。
「瀬那に限ってないから。むこうギャル陽キャだぞ。陰キャな俺には眼中にないって」
「どうかな~」
「どうだろ~」
お互いに目を見て感想を言い合っている。イチャイチャしていてとても腹が立つ。
「はぁ、あのさ花田さん。これどこにあったか分かる?」
普通の質問をしたはずだが、大吾が迫ってきた。
「おい、エグイ水着を着た蕾を想像して鼻の下伸ばしてんじゃねーよ。俺の彼女だぞ」
彼女が絡むとめんどくさいと再認識した。
まず「デート」とは何なのかを考えなくてはいけない。
「デート」は、男女が日時を決めて会う。おおまかだが合っているだろう。
男女のどちらかが一方に好意を抱いている。だから相手に好意を抱いてもらうためにデートする。これも合っているだろう。
そして付き合いはじめてもデートはもちろん成立する。互いの愛を育むためだ。
それと「デート」の解釈は、仲のいい友人どうしでも成立する点だ。まぁ昨今の基準だが。
では本題の「ダブルデート」はどうだろう。
「ダブルデート」は付き合っている二組のペアが、同じ日時で、同じ場所で、パートナーとの愛を育む。それが「ダブルデート」。まぁ合っているだろう。
そして今の現状は成立しないのだ。「ダブルデート」は成立しない。
大吾と花田さんは何ら問題ない。付き合ってるから。でも俺と瀬那はそう言った間柄ではない。クラスメイトであり、信頼できるチームメンバーだ。とどのつまり、この時点で「ダブルデート」は破綻している。
だが、別観点から見るとそうでもない。仲の良いどうしなら成立する。
清楚系の花田さん。黒ギャルパリピな瀬那。対極的な二人が仲いいのは驚きだが、仲が良いのは俺と大吾も同じだ。
それを踏まえるとこういった構図になる。
♡花田さん×瀬那♡
♡俺×大吾♡
これだと「ダブルデート」が成立する。
まぁ結局俺が言いたいのは――
「近寄ってくんなホモ野郎!!」
「それはこっちのセリフだホモ野郎!!」
大吾が花田さんの後ろに隠れ、俺は瀬那の後ろに隠れる。どうやら大吾も俺と同じチンパンな思考回路だったらしい。
「あはは、仲いいね!」
「何やってんの二人とも……」
四人で昼食を終え、複合施設の中を探索している。土曜日なだけあって客足は多い。
「あのさ萌、その服装暑くないの?」
「暑いよ普通に。今は冷房効いててマシだけど」
びっしり黒スーツな俺と違って、瀬那は本当に涼しそうなファッションだ。露出が多いから少し心配だが、単純に目の毒だ。
「バカだろ萌ちゃん。夏日でそれはないな」
「俺は形から入るんだよ! 俺はそう、ジェントルマンだ」
「……やっぱバカだろ」
大吾が辛辣すぎる。まぁ今回は全面的に俺が暴走したから何も言えないが。
「あ、コレ可愛い~!」
「こっちも可愛いかも~!」
立ち寄ったアクセサリーショップで黄色い声をあげる女子二人。俺と大吾は店の前で静かに立っている。
「……で? いつから付き合ってんの」
普通に疑問を投げかけた。
「二ヶ月前だ」
盛り上がっている女子を瞳に映し、大吾が腕を組んだ。
「実家に用があって本土に帰った時にたまたまな。それから何回か会って、付き合った」
大吾の横顔が凛々しく見える。これが一皮剥けた男の姿か。
「どう言って告ったんだよ。全校生徒の憧れの的だぞ。どうせクッサイセリフで言ったんだろ?」
頭を掻く大吾。一間置いて、口を開いた。
「……蕾から告ってきた」
気恥ずかしそうに頬を掻いて俺に言った。
俺は大吾の言葉が一瞬分からなかったが、花田さんが大吾に好意を抱くのも、分からないでもなかった。
男の俺から見ても、よくできた男だと思う。成績優秀で誰にでも声をかける。おまけにイケメンときたから、女子は放っておかないだろう。知らんけど。
そんな事を考えていると、沸々と怒りが湧いてきた。
大吾の肩に手を置いた。
「うん、死ね」
「笑顔で言ってんじゃねーよ!?」
彼女ができても変わらないツッコミで安心した。
「男子ー! 女子に荷物持たせるのー?」
「「あいよー」」
瀬那の声を聞き、花田さんのホクホク顔を見て返事した。
それからというもの、ファッション雑貨やメイク売り場。ゲーセンで遊んだり、ペットショップを覗いたりもした。俺と大吾が女子二人にコーデされ爆笑されたり、何気ない会話で盛り上がったり。俺も自然と、顔が綻んだ。
「あのさ、提案あるんだけど」
休憩がてらに寄ったカフェ。瀬那が笑顔で言ってきた。
「夏休みさ、みんなで海行かない?」
「学園都市のビーチか」
「そう! リンスタでも人気だし、絶対楽しいって!」
「うん楽しそう! 行こうよ!」
三人が盛り上がってるなか、俺は少し、いや、めっちゃ嫌だった。
海とか陽キャ御用達のコンテンツだろ。青い空、広い海、そして和気あいあいな陽キャたち。陰キャの入る場所は無い。完全にアウェーだ。
「……おい」
嫌だ嫌だとコーヒーを啜る俺に、大吾が迫る。
「水着姿の蕾を想像して鼻の下伸ばしてんじゃねーよ。俺の彼女だぞ」
「お前だろ想像してんのは!?」
俺の声にも反応があった。
「え、大吾くんも花房くんも私を? やだ、恥ずかしい……」
「むー……」
恥じらう清楚系は大変よろしいが、黒ギャルが俺を睨んでいるのは何故なのか。
気まずさ交じりに流し目で瀬那を見る。
「ちゅ~。ん」
ちょうどストローから口を離した瞬間。唾液の糸がストローから途切れた光景は一秒も満たないが、俺は見てはいけない物を見た気持ちになった。
「んー、じゃあ休憩終わり! 早速水着見に行こ!」
場所は移ってファッションフロア。男性用水着はあるにはあるが、この周辺は女性用の水着が大半を占めている。
他の女性客もいる中、一応女性連れの俺たちは居心地が悪い。って言うか、目のやり場に困る。
「へぇ結構可愛いのいっぱいあるじゃん」
居心地悪いの、俺だけだったわ……。
「蕾ぃ、これ試着してみてよ~」
「ええ! これはちょっと……」
瀬那がいたずら顔で持って来た水着は、健全男子にはよろしくない危ない水着だ。上と下が一体化したやつで、なかなかにきわどい。つかよく売ってんなこんなの。
「い、い、いいんじゃないかな俺見てみたいなぁ蕾の水着姿~」
興奮を抑えられないのか、早口で目が血走っている。鼻の下を伸ばしてるのは大吾だ。
「大吾くんの頼みでもこれはちょっと……」
「そ、そうか」
「でもね、可愛い水着を選んで、大吾くんに見せてあげるね!」
「うん、うんうん!」
イチャつきやがってリア充爆発しろ! くっそー俺だって一回くらい言われたいっての!
「萌はさ、どんな水着好きなの……?」
「え、俺?」
カップルが隣でラブラブしてる側で、瀬那が質問してきた。
「とりあえずソレはないかな。こっちが恥ずかしくなる」
「じゃ、じゃあどんなの?」
「うーん」
水着かぁ。俺のものさしは某格ゲーのおっぱいバレーだけど、実に制作陣が変態極まっているからなぁ。危ないやつからスク水まである。
「絵に描いたような女性水着かなぁ」
「それ分からないって……」
「だって瀬那似合わない水着ないっての」
「っ!」
素直な感想だ。瀬那ってモデル顔負けのスタイルだし、肌を露出する抵抗もないから、堂々と水着姿で遊べるだろうし。もう根っからの陽キャだな。
「ほ、褒めても何も出ないって!」
「少し褒めたられたからって何赤くなってんだよ」
瀬那は褒められる事に慣れていないらしい。まぁ俺もだが、瀬那は顔に出てるぶん顕著だ。
「大人びてるところあるけど、素直に恥ずかしがるの、かわいいと思うわ」
「ッッ~~! これ戻しといて! 違うの探して来る!」
俺に危ない水着を押しつけて早足で去って行く。忖度無い俺の感想、そんなに恥ずかしいか?
「……これどこにあったんだよ」
水着を見てため息をつき、辺りを見渡すと、視界の端でカップルがニヤついていた。
「なんだよ」
「いやー萌ちゃんも言うねぇ~」
「瀬那かわいかった~」
まったくこれだから恋愛脳なカップルはめんどくさい。何を期待してるんだか。
「瀬那に限ってないから。むこうギャル陽キャだぞ。陰キャな俺には眼中にないって」
「どうかな~」
「どうだろ~」
お互いに目を見て感想を言い合っている。イチャイチャしていてとても腹が立つ。
「はぁ、あのさ花田さん。これどこにあったか分かる?」
普通の質問をしたはずだが、大吾が迫ってきた。
「おい、エグイ水着を着た蕾を想像して鼻の下伸ばしてんじゃねーよ。俺の彼女だぞ」
彼女が絡むとめんどくさいと再認識した。
470
あなたにおすすめの小説
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる