86 / 288
第十章 対抗戦 予選
第86話 チュートリアル:脊髄ぶっこ抜き(グロ注意)
しおりを挟む
場所は変わって入場ゲート前の待機スペース。
ノイズの様なその咆哮は風を巻き起こし髪を激しくなびかせる。
光を屈折するクリスタル体の塔のボス。実際には運営が用意した強力なモンスターだが、萌たちからすればボスの認識で間違いない。
そしてその認識はチーム戦を鑑賞する三年の西園寺たち、一年の氷室たちも同じ認識だった。
(さて……)
(お手並み拝見します)
萌は知らない事だが、この二人も同じ塔に昇りボスにチャレンジしていた。しかし今映像に映るボスはクリスタル体でエネルギーを循環してる容姿だが、鬼のようなモンスター、爬虫類のようなモンスターと、二人とも違うボスと対峙した。
他のクラスが結託しBクラスをほぼ壊滅させ、それを生き残り脱出した萌たちに感心した。
しかし、まず最初に二人が驚いたのは、苦労して攻撃を浴びさせ、やっとの思いで開けた塔の門をものの一撃で開門した萌の攻撃力だ。
至高肉体という類を見ない希少なスキルから繰り出される圧倒的破壊力。それに熟練度が高いスキルオーラを加えればもはや手の付けられないレベルだ。
《うわあああああ!!》
映像から生徒の悲鳴が響く。ボスの鋭利な腕攻撃でどこかのチームメイトが退場した。
《◇□◇□》
クリスタル体のボスは瞬間移動を繰り返し一気に近づいて攻撃してくる。だが攻撃の予備動作でワンテンポ遅れるため、萌たちは難なく防ぎ、避ける事ができた。
だが萌たちの敵はボスだけではない。
《スキあり!!》
《ちょ!?》
放たれた三本の炎の矢を体を逸らして避ける萌。吉 明子は隙あらば迷いなく攻撃する胆力があった。
《それそれー!》
《しつこいぞ佃ッ》
それは短刀を振り回す佃も同じで近くに居た月野をターゲットに。仕留め損ねたからか吉 明子より攻めっけがあった。
《フー―!!》
《みんな今ヤバいの分からないの!? ボスめっちゃ暴れてるじゃん!!》
《あなた達をリタイアさせてからボスを相手――きゃ!?》
《ほら言ったじゃん!》
瀬那も同じく狙われるが側には帝江が三匹陣取り守っている。吉のクラスメイトが瀬那と対峙したが、ボスに攻撃をされ吹き飛ぶ始末。
そしてボスは光の線を残して瞬間移動。
手先の鋭利な得物の次の狙いは――
《フー―!!》
朝比奈 瀬那の背中だった。
《――――》
それを目撃した萌が目を大きく開き声にならない悲鳴を叫ぶ。
刹那、気配を感じた瀬那の目がゆっくりと横を向く。
《――ッ》
風を発生させる威力がある槍の様な手を背中からくるりと避け、伸びきったボスの腕を確認し、添える様に左手を頭部へ持っていき力の流れを変え、無防備なボスの背中に向けてゼロ距離攻撃。
《如意! 爆砕花!!》
ドンと爆発音が映像から響き、ボスの体であるクリスタルが一部砕け散らばり、本体は爆発の勢いのまま床に激突。その線の後を残し遠くで停止し、瞬間移動で姿を消した。
現地でそれを目撃した人は瀬那の常人離れした動きに驚愕し、爆発で気付いた生徒は何が起きたんだと混乱した。
同じく驚愕したのは観戦している先輩後輩もだった。
「……凄い」
ゼロ距離攻撃の威力に対してなのか、ボスの攻撃を流した力量に対してなのか、誰かがそう呟いた。
距離を測る様に何度も瞬間移動するボス。次なるターゲットは。
《◇□》
《それー!》
《っく!》
佃の猛攻を回避する月野だった。
光の跡を残す佃のナイフ捌き。それを意図してか佃の攻撃の直ぐ後に追撃と言わんばかりにボスも攻撃した。
《ッ!?》
驚愕する月野。
ボスの凶刃という手が襲い来る。佃は内心ボスの攻撃に驚いた物のそのまま攻撃をくらい退場しろとほくそ笑んだ。
しかし――
《ッッギ――》
細かな火花がパチパチと飛び散る。
顔面を捉えた手槍を、ガントレットの手甲を挟むことでギリギリダメージを削いだ形となった。
しかし月野は避けるだけで終わらない。
《ヌッ!》
伸びきったボスの腕を掴み、背中を丸めて背負い――
《フンッ!!!!》
《◇□!?》
ボスを一本背負い。大きく砕かれる床。
確実なダメージに苦悶をあげるボス。
しかしまだ終わらないのが月野 進太郎の技。
黄色の線を浮かばせるガントレットの力を使い、方向を変え、倒れているボスの腕を力任せに引っ張り背中に背負う。
ここで驚いたのは佃だった。
床を砕くほどの背負い投げ。それも先よりも威力はあるであろう一本投げを自分目掛けて倒して来るとあっけにとられた佃だった。
《やっべー――》
《ヌ゛ン゛!!》
ズシンッと床が揺れる程の威力。佃は背負い投げされたボスの下敷きになり、目がグルグルと回っている。どうやらバリアはギリギリ保っている様だ。
だが気づけばボスはまた瞬間移動で行方をくらませた。
「……」
三年の西園寺は思った。花房だけではなく、月野も相当なものだと。
(ボスに狙われている緊張感に加え、ギリギリで攻撃を防いだという切迫感を振り切り、あまつさえ背負い投げの反撃をする胆力……。肝が座っているのは花房くんだけではなかったか)
「……」
一年の氷室は思った。花房センパイだけではなく、朝比奈センパイも相当なものだと。
(映像では拾えない音が瞬間移動にはあるのか……? 気付いたとしても後ろからの奇襲を振り向かずに対処できるのは実際に凄い。爆発した攻撃に目が行きがちだけど、力の流れを変えたであろう技も凄い。さすが花房センパイの彼女さんだ)
二人がほくそ笑んだのは仕方のない事だった。まさか二年B組に強者が群雄割拠していたのだから。
だが心残りは、梶 大吾の不参戦だ。彼の戦闘も見たかったと悔やんでしかたないと思った二人。
「来たぞ」
「!」
仲間の声で我に返る二人。映像に映るのはボスの挙動。
中央に陣取り、嵐を巻き起こす程の力を溜めている。
二人が戦ったボスはクリスタル体のこのボスではないが、今みたく第二形態へ移行した。第一形態とは違い、パワーに加えスピード、戦闘パターンの増加や繰り出される技の数々。本番はこれからだという事だった。
しかも、学年で頭一つ二つ抜き出ている二人に加えチーム総出で挑んでも時間いっぱいまで遂に倒しきれなかった。
それほど手を焼いたモンスターであり、ボスVS他クラスVSB-5チームと言った、デ○アルガVSパ○キアVSダー○ライの様な混沌とした状況。
はたして萌たちはどう切り抜けるか、非常に興味があった。
しかし、状況は西園寺と氷室の期待を大きく欺く事になる。
《◇□■◆◇■!!!!》
浮かび上がって光の粒子を吸収し、途切れ途切れの咆哮をあげるボス。形態変化を兆すこの異常な光景に誰もが動けず呆然と見守るしかなかった。
萌以外は。
映像が写したのは、突然後頭部を掴まれ一瞬で画面から消えたボス。轟音が鳴り響きすぐさま映像が切り替わる。
そこには――
《……おい》
《!?!?》
床が大きく瓦解し、後頭部が食い込みクリスタルが欠けるほど握られたボスの無惨な姿だった。
《第二形態なんてめんどくさいのはもうこりごりなんだよ……》
ッゴと鈍い音が鳴り床が砕ける。
後頭部を持ってそのまま勢いよく床に顔面を叩きつける。
《俺は優しくないよ?》
砕ける。
《特撮なら俺もまつけど》
何度も砕ける。
《お約束は無しだっての》
苦悶の声すらあげられないボス。そのクリスタルな顔は原型が無い程砕け、見ている他者ですら吐き気を覚えた。
そして。
《派手さなんて今いらないんだよなぁ》
そう言いながら萌はボスの背中が砕けるほど踏みしめ、右手で頭部を、左手で首部分を持ち、思いっ切り――――
《◇□――――》
バリバリと頭部を胴体から抜いた。首からは脊椎の様な……――――
筆舌に尽くし難い非道な止めさし。
「……」
《……》
静寂。
リストバンドから点数が入る音が無機物に鳴る。
誰もが黙り込み動く事すらできない中、萌たちを狙うか、ボスを狙うか、混沌の渦中で永遠に悩み続け、結局は何もしなかったダーク=ノワールが全員の気持ちを代弁する。
《♰マジでドン引きなんだけど♰》
映像に映るのは、明るい背景で影になる萌。目部分が不気味に光り、口からは可視化した吐息が確認。
((公私ともに敵に回しちゃダメだ……! 怒らせないでおこう!))
西園寺と氷室は白目を向いて誓ったのだった。
ノイズの様なその咆哮は風を巻き起こし髪を激しくなびかせる。
光を屈折するクリスタル体の塔のボス。実際には運営が用意した強力なモンスターだが、萌たちからすればボスの認識で間違いない。
そしてその認識はチーム戦を鑑賞する三年の西園寺たち、一年の氷室たちも同じ認識だった。
(さて……)
(お手並み拝見します)
萌は知らない事だが、この二人も同じ塔に昇りボスにチャレンジしていた。しかし今映像に映るボスはクリスタル体でエネルギーを循環してる容姿だが、鬼のようなモンスター、爬虫類のようなモンスターと、二人とも違うボスと対峙した。
他のクラスが結託しBクラスをほぼ壊滅させ、それを生き残り脱出した萌たちに感心した。
しかし、まず最初に二人が驚いたのは、苦労して攻撃を浴びさせ、やっとの思いで開けた塔の門をものの一撃で開門した萌の攻撃力だ。
至高肉体という類を見ない希少なスキルから繰り出される圧倒的破壊力。それに熟練度が高いスキルオーラを加えればもはや手の付けられないレベルだ。
《うわあああああ!!》
映像から生徒の悲鳴が響く。ボスの鋭利な腕攻撃でどこかのチームメイトが退場した。
《◇□◇□》
クリスタル体のボスは瞬間移動を繰り返し一気に近づいて攻撃してくる。だが攻撃の予備動作でワンテンポ遅れるため、萌たちは難なく防ぎ、避ける事ができた。
だが萌たちの敵はボスだけではない。
《スキあり!!》
《ちょ!?》
放たれた三本の炎の矢を体を逸らして避ける萌。吉 明子は隙あらば迷いなく攻撃する胆力があった。
《それそれー!》
《しつこいぞ佃ッ》
それは短刀を振り回す佃も同じで近くに居た月野をターゲットに。仕留め損ねたからか吉 明子より攻めっけがあった。
《フー―!!》
《みんな今ヤバいの分からないの!? ボスめっちゃ暴れてるじゃん!!》
《あなた達をリタイアさせてからボスを相手――きゃ!?》
《ほら言ったじゃん!》
瀬那も同じく狙われるが側には帝江が三匹陣取り守っている。吉のクラスメイトが瀬那と対峙したが、ボスに攻撃をされ吹き飛ぶ始末。
そしてボスは光の線を残して瞬間移動。
手先の鋭利な得物の次の狙いは――
《フー―!!》
朝比奈 瀬那の背中だった。
《――――》
それを目撃した萌が目を大きく開き声にならない悲鳴を叫ぶ。
刹那、気配を感じた瀬那の目がゆっくりと横を向く。
《――ッ》
風を発生させる威力がある槍の様な手を背中からくるりと避け、伸びきったボスの腕を確認し、添える様に左手を頭部へ持っていき力の流れを変え、無防備なボスの背中に向けてゼロ距離攻撃。
《如意! 爆砕花!!》
ドンと爆発音が映像から響き、ボスの体であるクリスタルが一部砕け散らばり、本体は爆発の勢いのまま床に激突。その線の後を残し遠くで停止し、瞬間移動で姿を消した。
現地でそれを目撃した人は瀬那の常人離れした動きに驚愕し、爆発で気付いた生徒は何が起きたんだと混乱した。
同じく驚愕したのは観戦している先輩後輩もだった。
「……凄い」
ゼロ距離攻撃の威力に対してなのか、ボスの攻撃を流した力量に対してなのか、誰かがそう呟いた。
距離を測る様に何度も瞬間移動するボス。次なるターゲットは。
《◇□》
《それー!》
《っく!》
佃の猛攻を回避する月野だった。
光の跡を残す佃のナイフ捌き。それを意図してか佃の攻撃の直ぐ後に追撃と言わんばかりにボスも攻撃した。
《ッ!?》
驚愕する月野。
ボスの凶刃という手が襲い来る。佃は内心ボスの攻撃に驚いた物のそのまま攻撃をくらい退場しろとほくそ笑んだ。
しかし――
《ッッギ――》
細かな火花がパチパチと飛び散る。
顔面を捉えた手槍を、ガントレットの手甲を挟むことでギリギリダメージを削いだ形となった。
しかし月野は避けるだけで終わらない。
《ヌッ!》
伸びきったボスの腕を掴み、背中を丸めて背負い――
《フンッ!!!!》
《◇□!?》
ボスを一本背負い。大きく砕かれる床。
確実なダメージに苦悶をあげるボス。
しかしまだ終わらないのが月野 進太郎の技。
黄色の線を浮かばせるガントレットの力を使い、方向を変え、倒れているボスの腕を力任せに引っ張り背中に背負う。
ここで驚いたのは佃だった。
床を砕くほどの背負い投げ。それも先よりも威力はあるであろう一本投げを自分目掛けて倒して来るとあっけにとられた佃だった。
《やっべー――》
《ヌ゛ン゛!!》
ズシンッと床が揺れる程の威力。佃は背負い投げされたボスの下敷きになり、目がグルグルと回っている。どうやらバリアはギリギリ保っている様だ。
だが気づけばボスはまた瞬間移動で行方をくらませた。
「……」
三年の西園寺は思った。花房だけではなく、月野も相当なものだと。
(ボスに狙われている緊張感に加え、ギリギリで攻撃を防いだという切迫感を振り切り、あまつさえ背負い投げの反撃をする胆力……。肝が座っているのは花房くんだけではなかったか)
「……」
一年の氷室は思った。花房センパイだけではなく、朝比奈センパイも相当なものだと。
(映像では拾えない音が瞬間移動にはあるのか……? 気付いたとしても後ろからの奇襲を振り向かずに対処できるのは実際に凄い。爆発した攻撃に目が行きがちだけど、力の流れを変えたであろう技も凄い。さすが花房センパイの彼女さんだ)
二人がほくそ笑んだのは仕方のない事だった。まさか二年B組に強者が群雄割拠していたのだから。
だが心残りは、梶 大吾の不参戦だ。彼の戦闘も見たかったと悔やんでしかたないと思った二人。
「来たぞ」
「!」
仲間の声で我に返る二人。映像に映るのはボスの挙動。
中央に陣取り、嵐を巻き起こす程の力を溜めている。
二人が戦ったボスはクリスタル体のこのボスではないが、今みたく第二形態へ移行した。第一形態とは違い、パワーに加えスピード、戦闘パターンの増加や繰り出される技の数々。本番はこれからだという事だった。
しかも、学年で頭一つ二つ抜き出ている二人に加えチーム総出で挑んでも時間いっぱいまで遂に倒しきれなかった。
それほど手を焼いたモンスターであり、ボスVS他クラスVSB-5チームと言った、デ○アルガVSパ○キアVSダー○ライの様な混沌とした状況。
はたして萌たちはどう切り抜けるか、非常に興味があった。
しかし、状況は西園寺と氷室の期待を大きく欺く事になる。
《◇□■◆◇■!!!!》
浮かび上がって光の粒子を吸収し、途切れ途切れの咆哮をあげるボス。形態変化を兆すこの異常な光景に誰もが動けず呆然と見守るしかなかった。
萌以外は。
映像が写したのは、突然後頭部を掴まれ一瞬で画面から消えたボス。轟音が鳴り響きすぐさま映像が切り替わる。
そこには――
《……おい》
《!?!?》
床が大きく瓦解し、後頭部が食い込みクリスタルが欠けるほど握られたボスの無惨な姿だった。
《第二形態なんてめんどくさいのはもうこりごりなんだよ……》
ッゴと鈍い音が鳴り床が砕ける。
後頭部を持ってそのまま勢いよく床に顔面を叩きつける。
《俺は優しくないよ?》
砕ける。
《特撮なら俺もまつけど》
何度も砕ける。
《お約束は無しだっての》
苦悶の声すらあげられないボス。そのクリスタルな顔は原型が無い程砕け、見ている他者ですら吐き気を覚えた。
そして。
《派手さなんて今いらないんだよなぁ》
そう言いながら萌はボスの背中が砕けるほど踏みしめ、右手で頭部を、左手で首部分を持ち、思いっ切り――――
《◇□――――》
バリバリと頭部を胴体から抜いた。首からは脊椎の様な……――――
筆舌に尽くし難い非道な止めさし。
「……」
《……》
静寂。
リストバンドから点数が入る音が無機物に鳴る。
誰もが黙り込み動く事すらできない中、萌たちを狙うか、ボスを狙うか、混沌の渦中で永遠に悩み続け、結局は何もしなかったダーク=ノワールが全員の気持ちを代弁する。
《♰マジでドン引きなんだけど♰》
映像に映るのは、明るい背景で影になる萌。目部分が不気味に光り、口からは可視化した吐息が確認。
((公私ともに敵に回しちゃダメだ……! 怒らせないでおこう!))
西園寺と氷室は白目を向いて誓ったのだった。
151
あなたにおすすめの小説
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる