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第十四章 氷結界
第143話 チュートリアル:ゆめうつつ
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三体のうちの一体である龍――ヴリューナク。
強靭な前足、強靭な後ろ脚、強靭な尾を持つ、強靭無比な龍であるグングニルと違い、ヴリューナクは芸術的なしなやかさを持つ美麗な龍である。
その鱗は陽の光の射し加減で翠玉、紅玉、藍玉の色に変わる美しさ。頭から尻尾までの影は綺麗な曲線を描きつつも流動で、身を包む程の大きな翼は氷の結晶の様にも見える。
鋭利の中にも美しさを見せる顎。閉じた顎からは時折雪の結晶が溢れ、その結晶は溶ける事は無いとされる。
相対した魔神の数は、三対の龍の中で一番多い。
それは何故か。
氷結界の一族の考え、回答とすれば、たまたま偶然魔神と対した事が多かったから。とされている。実際に彼らにはそう見えたからだ。
しかしそれはあくまで人間の感性であり、突き詰めると氷結界の一族だけの見解。
ヴリューナクが多くの魔神と対峙した理由。それは至極簡単なものだった。
――我以上に美麗とは何事か。その者達、万死に値する。
氷の刃が魔神を貫き、吐く息で凍結させ、矢じりの様な尾で両断し、嚙砕いた腕からは体液が流れ顎を伝う。
ヴリューナクはいずれも魔神を屠り、その度に歓喜を感じ、身に映す美麗極まりない姿から想像も付かないような強暴さを見せるのであった。
魔神の中でも最高の地位を持つ神の一つ――レヴィアタン。
数多の同胞を屠り今尚怒りに身を任せ暴れているヴリューナクを見た神は、その凶暴さを見せる中に麗しい美しさを感じ、恍惚な表情を作り思わずため息を付いたと言う。
赤をベースとし金の装飾を散りばめた鎧。紅い二翼の翼を畳み、玉座から降りたレヴィアタンはこう言ったそうな。
「この辺境にここまで美しい龍がいたとは。気に入った。そちを私の愛玩動物に加えて進ぜよう」
ヴリューナクは激怒した。
この魔神の言葉は分からないが、卑下している事は分ったヴリューナク。
大気を震わせる咆哮は何処までも響いたと言う。
「そうか。ならば蟲同様、そちを屠ねばな」
魔神レヴィアタンは殺意無く優しい口調でそう言ったが、内心は穏やかではない。
事が思い通りに成らなければ同胞だろうが血の繋がった肉親だろうが、一切の躊躇なく切り捨てる残忍さを持ちつつ、非常に嫉妬深い。
ヴリューナクの美しさに嫉妬しつつも、嫉妬を司る魔神と言われたレヴィアタンが我慢できたのは、この美しさを自分の所有物にできるからと思っていたからだ。
結果、ヴリューナクは激怒し、嫉妬に狂ったレヴィアタンは我慢を解き、殺意に塗れた形相で襲い掛かる。
「その美しさは罪だ!! ここからいなくなれえええええええ!!」
激突する魔神と龍。
その戦いは地を裂き海を割り、地殻を露出させ空を裂く。
三日三晩続いた嫉妬と激怒の戦いは世界を股にかけ、球状の世界を実に7周し、成層圏を突破し舞台は無空間世界へと突入。
成層圏へ落下しながらも、最終的にはヴリューナクの尾がレヴィアタンの心臓を貫き、勝敗を決した。
ヴリューナクが地上に降り立った時には、既に飛来体は氷漬けにされ粉々に。生き残った魔神はレヴィアタンと同じ階級の魔神を頼るも、もう一体の龍により諸共止められ、この世界に魔神という存在は居なくなったのである。
雌雄を決す。
「■」
「◇」
「▽▲▽」
もう邪魔者は居ない。龍たちはしのぎを削った面々を吼え称え、世界が暗雲に包まれた時に起こった。
――――――――ッ
三体の龍は集約される様に密集。禁忌の龍として再封印されたのであった。
そして現在。
何が起こったのかは分からないが、衰弱しつつも解放されたヴリューナク。
他の二体の存在を感じつつも、まずは体を休ませる。
弱り切った体に氷鎧が生成された時だった。
「――元凶と見られるモンスターを発見!」
ロシア部隊が大群を引き連れヴリューナクの前へ現れたのである。
――敵意すら湧かない。
この身体。衰弱していても蟲以下の存在がワラワラと集まった所で、氷鎧を貫く事は無いと判断。
「くらええええ!!」
小さな剣を振り回そうが、魔術を駆使し爆ぜさせようが、とぐろを巻いて休むヴリューナクを傷つける事は叶わなかったロシア部隊。
敵意を見せるどころか、関心の意図すら見せないヴリューナク。
メッセージ画面による警告が出ないのがその証拠。大人しい龍をいい事に、ロシア部隊は舐められたと言うプライドを感じつつも、苦肉の策として調査に乗り出したのだ。
恙なく進展する調査。
どことなく余裕も現れ雑談交じりで調査する部隊員。
それが仇となる。
うたたね状態のヴリューナクは不意に顎を下げ、小さいながらも態勢を変えた。
まぁそう言う事もあるだろうと顎に近づいた部隊員は、不用心にもさかむけの様に逆立った鱗に触れてしまう。
「――ッッ!!」
閉じていた眼を一瞬で開き、その部隊員を顎で圧し潰し起き上がった。
奇しくも触れてしまったさかむけ――それは逆鱗。
文字通り、休息に身を置いていたヴリューナクは逆鱗に触れられ激怒。敏感な場所でもあり一番美しい鱗を矮小な生物に触れられ、結果的にはロシア部隊を壊滅させたのだった。
再び休息をとるヴリューナク。そのおかげか体に纏った氷鎧は全盛期の頃よりかは劣るも美しさを露にし、先より頑丈な物に戻っていた。
――我の休息を邪魔する者は許さない。
その意志を感じさせる咆哮を撫子は浴びるのだった。
最初に攻撃を放ったのはヴリューナク。
周囲の空気を凍結させ、人間大の氷塊を無数に生成した。
――飛礫を受けろ。
「ガアアア◇ア◇!!」
咆哮と共に宙に浮いた氷塊が撫子に向かって飛ぶ。
「――」
――ッドス!
――ッッドッドッドドド!!
氷山の面を穿つ氷塊。撫子は見定めながら顔色一つ崩す事無く淡々と避ける。
それを知ってか知らずか、飛来する氷塊が粉々に砕け、鋭い刃と化した氷片が土砂降りの雨の様に撫子を襲う。
「……」
凛――
一瞬の煌き。
鈴の様な音が鳴ると同時に雨の様に襲う氷片が勢いを殺され粉々になる。
――鬱陶しい!!
「ッボ!!」
爆発音と共に強靭な顎から白い猛煙が地面に向け噴出される。
氷結界の龍には共通の攻撃手段がある。それは何者の凍結させる驚異の息。
このブレスは魔神はおろか蟲ですら成すすべなく凍結させた自慢の攻撃。
例に漏れず、風の様に駆ける撫子の脚が凍結した。
そのはずだった。
――パリン!
「!」
ヴリューナクは戸惑った。
――バリン!!
「!?」
ヴリューナクは信じられなかった。
――バババババババ!!
人を覆うには十二分のブレス。触れた壁や地面は今尚氷の棘を作り続けているのに対し、凍り続けている脚、全身が、凍ったしりから瓦解し、撫子の駆けりを止めるどころか攻撃が効いているとは思えない。
無理やり瓦解させどこ吹く風だと言わんばかりの撫子に、ヴリューナクは慄いた。
――この者はいったい何なのだ。
気付けば遠くに居た矮小な生物が目の前まで駆けてきた。
――我の氷鎧にその身を映すな!!
「ガアアアアアアアアアアア!!!!」
ヴリューナク。激怒――
「――大和流抜刀術・四ノ型」
瞬間、ヴリューナクの眼前から姿を消した撫子。
「!?!?」
尻尾に痛みを感じて身を震わす。
――なんだこれは。
ッドスっと落ちてきた物は良く知る自分の尾。
「――一つ目、一富士」
それからは怒涛であった。
「二鷹――」
落とされる右後脚。
「三ノ茄子――」
飛ぶ左腕。
「四扇――」
千切れる左翼。
「五煙草――」
刎ねる右翼。
「――六座頭」
一閃。
ヴリューナクは困惑した。
何故身体が動かず、頭が地面に着いているのか。
何故矮小な生物が背を向け去っていくのか。
「夢現・初夢」
大きな目玉に光が消えていく。
強靭な前足、強靭な後ろ脚、強靭な尾を持つ、強靭無比な龍であるグングニルと違い、ヴリューナクは芸術的なしなやかさを持つ美麗な龍である。
その鱗は陽の光の射し加減で翠玉、紅玉、藍玉の色に変わる美しさ。頭から尻尾までの影は綺麗な曲線を描きつつも流動で、身を包む程の大きな翼は氷の結晶の様にも見える。
鋭利の中にも美しさを見せる顎。閉じた顎からは時折雪の結晶が溢れ、その結晶は溶ける事は無いとされる。
相対した魔神の数は、三対の龍の中で一番多い。
それは何故か。
氷結界の一族の考え、回答とすれば、たまたま偶然魔神と対した事が多かったから。とされている。実際に彼らにはそう見えたからだ。
しかしそれはあくまで人間の感性であり、突き詰めると氷結界の一族だけの見解。
ヴリューナクが多くの魔神と対峙した理由。それは至極簡単なものだった。
――我以上に美麗とは何事か。その者達、万死に値する。
氷の刃が魔神を貫き、吐く息で凍結させ、矢じりの様な尾で両断し、嚙砕いた腕からは体液が流れ顎を伝う。
ヴリューナクはいずれも魔神を屠り、その度に歓喜を感じ、身に映す美麗極まりない姿から想像も付かないような強暴さを見せるのであった。
魔神の中でも最高の地位を持つ神の一つ――レヴィアタン。
数多の同胞を屠り今尚怒りに身を任せ暴れているヴリューナクを見た神は、その凶暴さを見せる中に麗しい美しさを感じ、恍惚な表情を作り思わずため息を付いたと言う。
赤をベースとし金の装飾を散りばめた鎧。紅い二翼の翼を畳み、玉座から降りたレヴィアタンはこう言ったそうな。
「この辺境にここまで美しい龍がいたとは。気に入った。そちを私の愛玩動物に加えて進ぜよう」
ヴリューナクは激怒した。
この魔神の言葉は分からないが、卑下している事は分ったヴリューナク。
大気を震わせる咆哮は何処までも響いたと言う。
「そうか。ならば蟲同様、そちを屠ねばな」
魔神レヴィアタンは殺意無く優しい口調でそう言ったが、内心は穏やかではない。
事が思い通りに成らなければ同胞だろうが血の繋がった肉親だろうが、一切の躊躇なく切り捨てる残忍さを持ちつつ、非常に嫉妬深い。
ヴリューナクの美しさに嫉妬しつつも、嫉妬を司る魔神と言われたレヴィアタンが我慢できたのは、この美しさを自分の所有物にできるからと思っていたからだ。
結果、ヴリューナクは激怒し、嫉妬に狂ったレヴィアタンは我慢を解き、殺意に塗れた形相で襲い掛かる。
「その美しさは罪だ!! ここからいなくなれえええええええ!!」
激突する魔神と龍。
その戦いは地を裂き海を割り、地殻を露出させ空を裂く。
三日三晩続いた嫉妬と激怒の戦いは世界を股にかけ、球状の世界を実に7周し、成層圏を突破し舞台は無空間世界へと突入。
成層圏へ落下しながらも、最終的にはヴリューナクの尾がレヴィアタンの心臓を貫き、勝敗を決した。
ヴリューナクが地上に降り立った時には、既に飛来体は氷漬けにされ粉々に。生き残った魔神はレヴィアタンと同じ階級の魔神を頼るも、もう一体の龍により諸共止められ、この世界に魔神という存在は居なくなったのである。
雌雄を決す。
「■」
「◇」
「▽▲▽」
もう邪魔者は居ない。龍たちはしのぎを削った面々を吼え称え、世界が暗雲に包まれた時に起こった。
――――――――ッ
三体の龍は集約される様に密集。禁忌の龍として再封印されたのであった。
そして現在。
何が起こったのかは分からないが、衰弱しつつも解放されたヴリューナク。
他の二体の存在を感じつつも、まずは体を休ませる。
弱り切った体に氷鎧が生成された時だった。
「――元凶と見られるモンスターを発見!」
ロシア部隊が大群を引き連れヴリューナクの前へ現れたのである。
――敵意すら湧かない。
この身体。衰弱していても蟲以下の存在がワラワラと集まった所で、氷鎧を貫く事は無いと判断。
「くらええええ!!」
小さな剣を振り回そうが、魔術を駆使し爆ぜさせようが、とぐろを巻いて休むヴリューナクを傷つける事は叶わなかったロシア部隊。
敵意を見せるどころか、関心の意図すら見せないヴリューナク。
メッセージ画面による警告が出ないのがその証拠。大人しい龍をいい事に、ロシア部隊は舐められたと言うプライドを感じつつも、苦肉の策として調査に乗り出したのだ。
恙なく進展する調査。
どことなく余裕も現れ雑談交じりで調査する部隊員。
それが仇となる。
うたたね状態のヴリューナクは不意に顎を下げ、小さいながらも態勢を変えた。
まぁそう言う事もあるだろうと顎に近づいた部隊員は、不用心にもさかむけの様に逆立った鱗に触れてしまう。
「――ッッ!!」
閉じていた眼を一瞬で開き、その部隊員を顎で圧し潰し起き上がった。
奇しくも触れてしまったさかむけ――それは逆鱗。
文字通り、休息に身を置いていたヴリューナクは逆鱗に触れられ激怒。敏感な場所でもあり一番美しい鱗を矮小な生物に触れられ、結果的にはロシア部隊を壊滅させたのだった。
再び休息をとるヴリューナク。そのおかげか体に纏った氷鎧は全盛期の頃よりかは劣るも美しさを露にし、先より頑丈な物に戻っていた。
――我の休息を邪魔する者は許さない。
その意志を感じさせる咆哮を撫子は浴びるのだった。
最初に攻撃を放ったのはヴリューナク。
周囲の空気を凍結させ、人間大の氷塊を無数に生成した。
――飛礫を受けろ。
「ガアアア◇ア◇!!」
咆哮と共に宙に浮いた氷塊が撫子に向かって飛ぶ。
「――」
――ッドス!
――ッッドッドッドドド!!
氷山の面を穿つ氷塊。撫子は見定めながら顔色一つ崩す事無く淡々と避ける。
それを知ってか知らずか、飛来する氷塊が粉々に砕け、鋭い刃と化した氷片が土砂降りの雨の様に撫子を襲う。
「……」
凛――
一瞬の煌き。
鈴の様な音が鳴ると同時に雨の様に襲う氷片が勢いを殺され粉々になる。
――鬱陶しい!!
「ッボ!!」
爆発音と共に強靭な顎から白い猛煙が地面に向け噴出される。
氷結界の龍には共通の攻撃手段がある。それは何者の凍結させる驚異の息。
このブレスは魔神はおろか蟲ですら成すすべなく凍結させた自慢の攻撃。
例に漏れず、風の様に駆ける撫子の脚が凍結した。
そのはずだった。
――パリン!
「!」
ヴリューナクは戸惑った。
――バリン!!
「!?」
ヴリューナクは信じられなかった。
――バババババババ!!
人を覆うには十二分のブレス。触れた壁や地面は今尚氷の棘を作り続けているのに対し、凍り続けている脚、全身が、凍ったしりから瓦解し、撫子の駆けりを止めるどころか攻撃が効いているとは思えない。
無理やり瓦解させどこ吹く風だと言わんばかりの撫子に、ヴリューナクは慄いた。
――この者はいったい何なのだ。
気付けば遠くに居た矮小な生物が目の前まで駆けてきた。
――我の氷鎧にその身を映すな!!
「ガアアアアアアアアアアア!!!!」
ヴリューナク。激怒――
「――大和流抜刀術・四ノ型」
瞬間、ヴリューナクの眼前から姿を消した撫子。
「!?!?」
尻尾に痛みを感じて身を震わす。
――なんだこれは。
ッドスっと落ちてきた物は良く知る自分の尾。
「――一つ目、一富士」
それからは怒涛であった。
「二鷹――」
落とされる右後脚。
「三ノ茄子――」
飛ぶ左腕。
「四扇――」
千切れる左翼。
「五煙草――」
刎ねる右翼。
「――六座頭」
一閃。
ヴリューナクは困惑した。
何故身体が動かず、頭が地面に着いているのか。
何故矮小な生物が背を向け去っていくのか。
「夢現・初夢」
大きな目玉に光が消えていく。
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