暗殺ギルドの下っ端さん

海蛇

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一章.夜烏

七話.錆びた刃は持ち手を斬った(後)

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 夜霧の中。男は佇んでいた。
なんとも静かな夜で、月隠れ。
風の音は無く、静かに肌を濡らす霧ですら柔らかく。
そんな、落ち着きすら感じさせる闇の中、ただ『その時』を待っていた。
「……来たか」
ある時、彼は呟く。
音も無く。風も無く。月の光すら無く。
だというのに、殺気ばかりは散らしきれぬのか。
顔を上げた先に立っていた目標は、暗殺者を捉え、にぃ、と口元を歪ませた。

 互いに無言であった。語る事など何も無い。
目標となった彼は元々は追う側であり。
職人である彼は目標に感傷など持たぬ事としていた。
互いに黒装束。互いに闇に紛れ、互いに夜を背に、得物を構える。
「――っ!!」
先に動いたのはナイトであった。得物は親指ほどの太さの鉄杭。
両の掌、指の間に幾本も構え、これによる刺突を狙う。
「むぅっ」
後手となってクロウは、左にダガーナイフを持ちこれを弾く。
かと思えば、もう片方の手で投擲を行い、ナイトの脚を狙った。
しかしかわされてしまう。俊敏な動きであった。その飛び退き様すら鮮やかに。

「……良い腕だ。これがギルドの回した『俺の後釜』か」
「そりゃどうも。あんたの後釜になった覚えはないんだがな」
距離が開き、ようやく二人、言葉を交わした。
「本来なら聞くようなことでもないのだろうが、俺を殺す者の名を聞かせて欲しい」
「――カマル」
武器を構えたまま、クロウは皮肉げに応えた。
しかし、ナイトは噴き出してしまう。
「嘘をつけ。カマルは少し前に俺が殺した」
笑いをこらえるように言うのだ。
あっさりと看破され、クロウは若干、居心地の悪さを感じていた。
「クロウだ」
「――お前が、あの。ほう……思ったより若いな」
こちらは嘘と思わなかったのか。
ナイトは感心しながらも、油断無く視線を這わせていた。
「どのように伝わっているのかは解らんが。私は仕事をこなすだけだ」
「そうだろうな。後追いの仕事を任されるのはそのような者のみだ。俺のように、仕事に疑問を抱く者には決して任されん」
それが可笑しくて仕方ないのか。口元にやつかせ、また駆ける。
「だが、俺は今でも仕事を任されればこなす自信がある。私情など挟まん。ただ、こなすのみだ」
「私も同じだっ」
がきり、ダガーと鉄杭が拮抗する。
ギリギリと金切りの音が闇に響き、互いの腕が震えた。
「がぁっ」
ナイトががなる。叫びと共に右手を突き出し、必殺の一撃をクロウの首筋に打ち込まんとした!
「おぉぉぉっ!!」
しかし、それは届かない。近接とは何もナイトだけの領分ではないのだ。
ダガーを手に、クロウは正面に倒れこみ、ナイトの腿に刃先を付きたてた!!
「ちぃっ」
一撃を受け、ナイトはすぐに逆手の鉄杭を足元に投げつけるも、一瞬早くクロウが横に転がり込み回避する。
そうなれば後は、起こさぬように狙い撃とうとするナイトと、かわし続け起き上がろうとするクロウの勝負であった。
ナイトは一本ずつ、クロウの動きを読むように鉄杭を撃ち込むも、脚の痛みが響いてか、わずかにそれが届かない。
「うぉっ――ぐっ」
しかし、器用に鉄杭をかわして見せたクロウも、起き上がる際には流石にわずかばかりの隙が生まれてしまう。
立ち上がった直後、今度はクロウの左肘に鉄杭が突き刺さった。
「やってくれる!!」
「お前もなっ!!」
互いに憎らしげに、しかし、どこか愉しげに口元を歪めていた。

 苦痛もある。だが、そんなものは気にならぬほどの闘いがそこにはあった。
それは、遣り甲斐とでも言うべきものだろうか。
ただこなすだけの仕事ではなく、このように猛者と、手練れと戦いたいという気持ちが、両者の中にもあったのかもしれない。
いや、そうではないのだ。
職人として、より成し難き仕事をこなしたいと、そう願っていただけに過ぎなかった。
ここにいるのは『狩る者と狩られる者』ではなく、『両者共狩る者』であった。故に、闘いは拮抗する。

「ぬぅぅぅぅっ!!」
「ふぬぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
再び組み合う。得物が舐めあい、互いを押し込もうとする。
「ぐぅっ」
押し込まれたのはクロウ。
片足を傷つけたナイトも踏ん張りが利かなかったが、それ以上にクロウは片腕をやられ劣勢となっていた。
無理に噛みあう事の不利を悟り、クロウは即座に飛び退こうとする。
しかし、同時にナイトの二の手で鉄杭が放たれた。
拳にて穿たれるかと思われた鉄杭は、しかし今度は指弾となってクロウの左肩を抉る。
「ぐっ――うぉぉぉぉぉぉっ!」
更なる一撃を喰らい、逆にクロウは腹が決まっていった。
痛みとは人を覚醒させるものである。
怯えとは逆の、怒りとは違う興奮を呼び覚ます。
クロウは駆けた。前に跳んだ。
わずかな距離である。すぐさまナイトの手が迫っていた。
まさに狙うがまま。ナイトの一撃は、クロウの両の肩を叩きつぶす。
「――ふはははっ」
笑っていた。笑うしかなかった。痛みに泣くなど勿体無いことはしない。
ただ、肩を潰され、不敵に笑うこの男を前に、クロウは笑い返してやりたかったのだ。

「ぐ――」
そして、一撃が決まった。
両肩潰れ、腕が動かぬクロウは、しかし姿勢を崩しながらに足先を伸ばし、不恰好なまま『蹴り』を入れていた。
ぐちゃ、という生っぽい音。黒の中、わずかな朱が零れ落ちた。
ナイトの腹から滴るそれを目に、クロウは笑みをしまいこむ。

「まさか――蹴りが来るとは思わなかったよ」
腹を抱え、うずくまるように膝を付くナイト。
皮肉げに口元を歪めながら、それでも尚も言葉を紡ぐ。
「私も、鉄杭を指弾として飛ばす奴がいるなんて思いもしなかった。どれだけ指を鍛えればそうなるんだ?」
息を整えながらに、クロウは笑った。
安堵からではない、ただ、顔が笑っていただけなのだ。
「な……に。ほんの四十年もやってりゃ――お前さんでもできるようになるさ」
ヒクヒクと身を痙攣させながら、ナイトは指の間の鉄杭を、クロウに向けて放り投げた。
乾いた鉄の音と共に足元に転がってきたそれを拾いながら、クロウはナイトを見つめる。
「私には使いこなせないさ。あんたほど長く生きられる自信は……正直ないな」
「そう言うなよクロウさんよ。あんたいい筋してる。ああ――『職人の最期』としちゃ、そう悪くない死に様だな」

 やがて倒れこみ、荒くなった息を抑えることも出来ず、ナイトはその身を夜に晒した。
どうする事も出来ず、クロウはその先を待つ。
この男が、最期に何を言うのか。
職人として生きたこの男が最後の最後、何を思い何を告げるのか。興味があったのだ。

「ああ、納得――いかねぇ」
間を空け、ナイトが呟く。無念と言うよりは、ただなんとなしに口にしているような、そんな様子で。
「なんで、俺はカマルを殺さ……きゃいけなかったんだろ――な。あの女、さい――話し……らなかった」
つまらねぇ、と、ただ甲斐がなかったのだと呟きながら、静かに眼を閉じる。

「――毒の一つも使えば、こっちも一緒に倒れてたはずだぞ、爺さん」

 そんな年寄りを前に、クロウは面白くなさげに一言、空気を読まずに聞かせてやった。
この老人が今力を失っていくのも、身を震わせ冷たくなっていくのも、いずれもダガーに仕込まれた毒の所為である。
特にやり口を指定されなければ、得物に毒を塗りこむのは職人の常道とも言えたもののはずであった。
実際、肘をやられた際にはクロウも相打ちを覚悟していたほどである。
しかし、クロウはこうして生き、ナイトは倒れ、その生を終えようとしていた。

「お前さんは職――人だか――な。俺ぁ……ただの――」

 それは最期の揺らぎ。夜霧に溶け込むように静かに、そしてささやかに残り。
最後の言葉はクロウにも聞き取れず、ただ唇だけがかすかに震え。
にぃ、とだけ笑い、旅立っていった。




「――終わったようですね」
いつしか雨露は雪へと変わり、夜を白に染めていた。
フィアーが姿を現したのはどれほど経った頃だったか。
闇の中、白く浮き上がったクロウを前に、フィアーは神妙な顔のまま、クロウの反応を待っていた。
「あんたの方は?」
そこで、ようやく声を掛ける気になっていた。
しばし何も考えたくなかったのだが、必要なこと故に気を向けていた。
「手を下す必要もありませんでした。私が『彼女』の元に出向いた時には既に――」
「そうか。この爺さん、やること・・・・はやってから死んだらしい」
既に雪に埋もれようとしていた死体を前に、クロウは口角を吊り上げる。

「貴方もただでは済まなかったようですね。手当てが必要でしょう。帰りますよ」
両肩や肘に突き刺さったままの鉄杭を見てか、フィアーは表情こそ変えないものの、クロウの腕を取り歩き出した。
「――ああ」
そう、手当てが必要には違いなかった。言われるまま歩き出す。
白くなった死体を背に、しかし、一つだけ気になり、ぽつり、クロウは呟いた。
「爺さんは、どうなる?」
「『職人』として死んだ者を、ギルドは決して捨て置きませんよ。回収し、然るべき場所へ葬ります。それなりに豪華なお墓つきで」
そう悪いものでもないでしょう、と、フィアーは見上げる。
「――悪くないな。職人のまま死ぬのも、そう悪いもんじゃない」
豪華な墓は魅力的だった。ただ野垂れ死に獣の餌になるのと比べれば。
痛みすら薄れ、クロウは笑う。本日何度目かの笑顔か解らない。
彼自身、『今日はやたら笑う日だな』と、不思議な気持ちになりながら。
フィアーと二人、家へと帰っていった。



「ナイトを担当していた仕立て屋……『ペイン』と言うのですが、彼女はどうも、私怨によって、他の幹部が担当していた職人を抹殺していたらしいのです。ナイトを使って」
家に帰るや、鉄杭を引き抜き、手当てながら、フィアーは事の内訳を説明し始めていた。
「つっ――幹部同士の、いざこざだったっていう事か……?」
ベッドの上にうつ伏せになり、痛みに悶えながら、クロウは問う。
「幹部同士というか……勝手な思い込みと言いますか。元々彼女は『後追い』を中心とした仕事を任されていたのですが、その職務は苛烈を極めていまして……」
クロウが激痛に唸っているのは無視し、広がっていた傷口に軟膏を塗りたくり、包帯をぎりぎりと巻いてゆく。
なんとも乱暴な手当てであった。
「マスターをはじめ、他の幹部達はそのようなつもりは全く無かったのですが、当のペインは閑職に回されていると思い込んでしまっていたようなのです」
「うぐっ――ぐ、ぎ……も、もう少し、手心を、だな」
刺された時よりも抉られた時よりも手当ての時の方が痛く苦しい。クロウとしてはたまったものではなかった。
冷静になった分だけ辛かったのだ。最早フィアーの言葉など半分も耳に入っていなかった。

「まあ、そのあたりが彼女の限界と言いますか。所詮は幹部と言ってもその程度の人でしかなかったという事ですね。嫉妬と疑心にさいなまれた彼女は、他の幹部を失脚させるべく、その傘下の職人達をナイトに殺害させていた、と」
「はぁっ――くっ、そ、それで、結果的にはナイトの反感を買った、という事か」
息を荒げ、嫌な汗を流しながらの言葉であった。
「まあ、そういう事でしょうね。身の危険を感じてギルドの名の元に始末しようとしたものの時既に遅く、貴方が仕事に移った際には既に片付けられて・・・・・・いたようですが」
皮肉なもんですね、と、フィアーは苦笑していたが。
手当ての為、寝そべった腰上に乗られているため、その表情はクロウからは見えていなかった。

「よくもまあ、短時間のうちにそこまで調べ上げたな」
「まあ、曲がりなりにもこの街の管理を任されてる立場ですから。使える権限を全て使って、彼女の配下の職人や『掃除屋』、『家族』や『恋人』……全部、ぜーんぶ尋問して周ってまとめました」
私ってすごいんですよ、と、胸を張りながら自慢げに澄まし顔になる。
「ああ、ほんと、あんたはすごいな――」
その行動力は間違いなく認められるものであった。
伊達に若くして幹部の座についている訳ではないらしいのも、クロウには良く解った。

「すごいのは解るんだが――いい加減どいてくれると助かる」

 しかし、一つだけ許容できない事があった。
腰の上に座り込み、いつまでも動こうとしないのだ。
彼としては正直、重かったのだ。

「あら、手当ての為に必要だから乗ってるんですよ? こうして腰の上に乗って包帯をぎゅーっと締め付けないと、このくらいの怪我だと止血も簡単にはできないんですから」
全く悪びれず、フィアーはもっともらしくのたまうが。
「――嘘をつけ。段々解ってきたぞ。あんた、からかってるんだろう?」
クロウもいい加減慣れたものであった。
この女が何を考え何をしようとしているのか、薄々ではあるが解るようになってきていた。
「さて、何のことでしょうかね。大体このような状況なら、貴方はもっと喜んでも良いのでは? この世の中、恋人でもなしに女性に上に乗ってもらうにはお金が掛かるんですよ?」
実際には見えてはいないが、クロウには解っていた。
――この女は今、多分、悪戯っぽく口元をにやけさせながら笑っている。
「私にそんな趣味は無い」
なので、にべも無く跳ね除けようとしていた。
「まあいいじゃないですか。別に重いものでも無しに」
「重いんだ。傷に響くんだ。さっさとどいてくれ」
「まあひどい。女性に重いだなんて。殺しますよ」
実に物騒な女であった。さらに都合が悪いことにこの女は本当にそれをやりかねなかった。

「……まあ、いいでしょう。折角手当てをしたのに殺すのも趣がありません。クロウ。私はこれで帰りますが、目下、その傷を癒すために全てを費やしなさい」
ふう、と、小さなため息が聞こえたかと思えば、腰上を支配していた重みが薄れていく。
そうして、クロウの顔の前にフィアーの顔が現れ、じ、と見つめてくるのだ。
「……なんだ?」
「クロウ。『職人』を手に掛けたのは、辛かったですか?」
それは、『幹部』としてのフィアーの眼であった。
感情を感じさせない、冷たい、しかし、どこか心惹き寄せられる瞳であった。
「いいや。私は私だ。同じ職人とも思わない。あれは、全く別の、私が殺すべき目標だった」
「そうですか。ならいいのです」
そう、それならいいのだ。まだクロウには、利用価値がある。
職人として生きるだけの価値が彼には十分残っているのだと、『幹部の』フィアーは認識した。

 それで満足だとばかりに背を向け、そのまま去っていった。
去り際、いつものようにエリーを演じたりはせず。ただ静かに。
明けの夜空の中、晴れ渡る白の中、音も無く消えていった。
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