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第1章
第8話 新しいおもちゃ登場
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非常にまずいことになった。今まで通りの生活を送れる気がしない。今日は学級委員長として、10月に開催される体育祭の選手決めをしなければならない。当然、皆の前に出て話す必要があるが、その中に佐野もいる。
ド変態の俺のことだ。佐野に見つめられれば、以前の佐野との行為を思い出し、自身の前が暴れ出すだろう。皆が見ている目の前で、あられもない姿を曝け出すのは避けたい。
こうなったら、佐野に欠席してもらうしかない。その代わり、佐野には優先的に楽そうな競技の選手にさせてあげれば良い。こんな形で学級委員長の権限を使いたくはないが、これも学級会を円滑に回すためには仕方のないことだ。
クラスを見渡すと、すぐに佐野を見つけることができる。相変わらずきらびやかな人種と戯れているからだ。
こういう派手な生徒たちは苦手だ。態度や声が大きいだけではなく、突然意味の分からないことで爆笑することがある。俺にはいろいろと理解できない人々だ。あまり関わりたくない。
だが不運なことに、その中でも中心にいる佐野と関わりを持ってしまった。きらびやかな人々を刺激しないように気をつけながら、佐野に話しかけた。
「佐野くん、ちょっといいかな」
「あ、委員長!俺も用があったんだよね」
佐野が笑いかけてきて、ドキリとした。佐野の笑顔は、パッとひまわりが咲くような華やかさがある。女生徒に人気なのも頷ける。
「名津、委員長と仲良かったっけ?」
「うん、めちゃくちゃ仲良し。ちょっと行ってくるわー」
きらびやかな人々が不審がっている。俺が佐野に話しかけるなんて、珍しすぎるだろう。それに対して『めちゃくちゃ仲良し』と返答するとは…。素直に嬉しいと思ってしまった。
佐野が俺の腕をひっぱり、早歩きでどこかに向かっている。なぜか佐野がバッグを持っているのも気がかりだ。
「さ、佐野くん。どこに向かってるの?」
「多目的室に決まってるじゃん。俺らの秘密部屋」
『俺らの秘密部屋』?秘密とは、セックスのことだろうか?だとしたら、佐野はこれから俺とセックスをしようとしているのか?これはまずい。
「佐野、佐野くん。ちょっと止まって」
「何?ああ、ごめん。腕痛かった?」
「いや、そうじゃなくて…これから学級会でしょ?今日はさすがにサボれないし、その…エ、エ、エ、エッチはできないかな…」
自分で『エッチ』と言ったのだが、顔から火が出るかと思うほど赤面してしまった。
「そんなにしたい?エッチ」
「いや!誘っているとかでは断じてなくて!」
多目的室に続く廊下なので、そこまで人はいないが、何の恥じらいもなく『エッチ』と言う佐野の声量が気になる。誰にも聞かれていないと良いが…。
「なんだー。委員長が俺に話しかけてくれたのは、したくなったからなのかなって期待しちゃった。じゃあ何の用だったの?」
ここは、ストレートにお願いするしかない。佐野を刺激しないように、丁寧に。
「今日は体育祭の選手を決める大事な学級会だ。非常に申し訳ないのだが、佐野くんには学級会を休んでもらいたい。その代わり、佐野くんを楽そうな競技の選手にしておくので…。どうだろう?検討してくれないか」
「え?なんで俺が休む必要があるの?」
「その……佐野くんに見られていると、思い出してしまいそうで…この間の行為のことを…」
「へえー…そっかぁ」
佐野の微笑に怖さを感じるのはなぜだろうか。
「ごめん、休むことはできないな。その代わり、良いもの持ってきたよ。これを使えば問題ないと思う」
そう言って、佐野がバッグから出してきたのは、黒い細長い棒状の物体だった。
「これは……何?」
「委員長、おもちゃが好きなのかなーと思ってネットで買ってみた。『尿道バイブ』だよ」
「なっ……!」
なんだそれは。いかにも卑猥な道具のようだが、これがあれば大丈夫とはどういうことなのか。
「ちょっと使ってみよう」
佐野は俺の腕を掴み、多目的室に連れ込んだ。
ド変態の俺のことだ。佐野に見つめられれば、以前の佐野との行為を思い出し、自身の前が暴れ出すだろう。皆が見ている目の前で、あられもない姿を曝け出すのは避けたい。
こうなったら、佐野に欠席してもらうしかない。その代わり、佐野には優先的に楽そうな競技の選手にさせてあげれば良い。こんな形で学級委員長の権限を使いたくはないが、これも学級会を円滑に回すためには仕方のないことだ。
クラスを見渡すと、すぐに佐野を見つけることができる。相変わらずきらびやかな人種と戯れているからだ。
こういう派手な生徒たちは苦手だ。態度や声が大きいだけではなく、突然意味の分からないことで爆笑することがある。俺にはいろいろと理解できない人々だ。あまり関わりたくない。
だが不運なことに、その中でも中心にいる佐野と関わりを持ってしまった。きらびやかな人々を刺激しないように気をつけながら、佐野に話しかけた。
「佐野くん、ちょっといいかな」
「あ、委員長!俺も用があったんだよね」
佐野が笑いかけてきて、ドキリとした。佐野の笑顔は、パッとひまわりが咲くような華やかさがある。女生徒に人気なのも頷ける。
「名津、委員長と仲良かったっけ?」
「うん、めちゃくちゃ仲良し。ちょっと行ってくるわー」
きらびやかな人々が不審がっている。俺が佐野に話しかけるなんて、珍しすぎるだろう。それに対して『めちゃくちゃ仲良し』と返答するとは…。素直に嬉しいと思ってしまった。
佐野が俺の腕をひっぱり、早歩きでどこかに向かっている。なぜか佐野がバッグを持っているのも気がかりだ。
「さ、佐野くん。どこに向かってるの?」
「多目的室に決まってるじゃん。俺らの秘密部屋」
『俺らの秘密部屋』?秘密とは、セックスのことだろうか?だとしたら、佐野はこれから俺とセックスをしようとしているのか?これはまずい。
「佐野、佐野くん。ちょっと止まって」
「何?ああ、ごめん。腕痛かった?」
「いや、そうじゃなくて…これから学級会でしょ?今日はさすがにサボれないし、その…エ、エ、エ、エッチはできないかな…」
自分で『エッチ』と言ったのだが、顔から火が出るかと思うほど赤面してしまった。
「そんなにしたい?エッチ」
「いや!誘っているとかでは断じてなくて!」
多目的室に続く廊下なので、そこまで人はいないが、何の恥じらいもなく『エッチ』と言う佐野の声量が気になる。誰にも聞かれていないと良いが…。
「なんだー。委員長が俺に話しかけてくれたのは、したくなったからなのかなって期待しちゃった。じゃあ何の用だったの?」
ここは、ストレートにお願いするしかない。佐野を刺激しないように、丁寧に。
「今日は体育祭の選手を決める大事な学級会だ。非常に申し訳ないのだが、佐野くんには学級会を休んでもらいたい。その代わり、佐野くんを楽そうな競技の選手にしておくので…。どうだろう?検討してくれないか」
「え?なんで俺が休む必要があるの?」
「その……佐野くんに見られていると、思い出してしまいそうで…この間の行為のことを…」
「へえー…そっかぁ」
佐野の微笑に怖さを感じるのはなぜだろうか。
「ごめん、休むことはできないな。その代わり、良いもの持ってきたよ。これを使えば問題ないと思う」
そう言って、佐野がバッグから出してきたのは、黒い細長い棒状の物体だった。
「これは……何?」
「委員長、おもちゃが好きなのかなーと思ってネットで買ってみた。『尿道バイブ』だよ」
「なっ……!」
なんだそれは。いかにも卑猥な道具のようだが、これがあれば大丈夫とはどういうことなのか。
「ちょっと使ってみよう」
佐野は俺の腕を掴み、多目的室に連れ込んだ。
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