DEATH GAME ー宝玉争奪戦

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2章

21話 ヨーキの実力

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和歌太郎がmadderの配下の1人であるアレクサンダーと出会った頃
ヨーキも又、もう1人の配下と相対していた。

「また来てやったぜ」

ヨーキは眼前の眼鏡を掛けた白衣の男に対して言い放つ。

「君は以前我らから命辛々逃げ出した臆病者じゃないですか。どうして戻って来たんですか?」

チェーン付きの眼鏡の端を中指で押し上げながら話す男
ヨーキは以前宝玉を狙って、"madder"の村に潜入した。しかし、村人達に見つかり、配下のアレキサンダーと目の前にいる眼鏡の男"リッパー"によって止む無く退散に追い込まれた。

「好き勝手言ってくれるぜ。だが今回は前回のようにいかないぜ。宝玉は俺が頂く。そのためだぜ。」

「ふむ、アレキが来ないのはそう言う事ですか。ですが私も彼もmadder様を狙う不埒な輩を何人も返り討ちにして来ました。貴方が協力者を募ろうとも無駄なのですよ」

「お前は奴を侮っているぜ。あいつは必ず勝つぜ。とりあえずお前を倒して先に進ませてもらう。粘土創造クレイメイカー

ヨーキの手に粘土の塊が浮かぶ

「ほぉ~威勢だけはいいようですね!死になさい。風魔法!ドライカッター」

リッパーから放たれる風の刃
ヨーキとリッパーの距離は数メートル。風の刃は一瞬でヨーキに至る。

しかし、ヨーキは上体だけをわずかに反らし、風の刃を避ける。

「遅いぜ。そして、もう終わりだ…」

「何を言ってるんですか!風の刃を避けたくらいでーー」

そこでリッパーは身体の異常に気づく
足元が粘土で固められていたのだ。

「ふっ、魔法自体は早くとも詠唱してるんじゃ、まだまだだぜ」

魔法の発動には、3つの段階を踏む必要がある。
まず1に魔力の練丹、2に魔法の集中、3に魔法詠唱による発動。
魔法詠唱中に1.2を行う事で詠唱終わりと同時に魔法を放つ事ができる。それが最速で魔法を放つ方法と考えられていた。

しかし

「それは……」

リッパーの目が大きく見開かれる。
何も詠唱していないヨーキの頭上に大きな水塊ができていた。

「何故なのです!それは魔力……いや魔法!?このゲームでそんな事できるはずがないのです。無詠唱など……」

「常識に囚われた時点で成長は止まるんだぜ。チェックメイトだぜ」

ヨーキが指パッチンを鳴らすと
大きな水塊が唸りを上げて、リッパーに迫る。

「へッ!私はまだ、まだ…いやダァぁぁぁぁぁ!」

硬質化された粘土より動くことができないリッパーに迫る巨大な水塊

リッパーは"跳躍"のスキルを使用する間もなく闘いは終わった。
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