偽物お嬢様と本物お嬢様

如月花恋

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番外編 子供

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「でも…本当に痛い…」
「大丈夫か?こぶにでもなったのか?」
「かーさま?」
「痛た…頭痛いし…お腹も痛い…」
「!?腹痛はヤバイだろ!!」
輝は急いで私を抱き上げた。
「まだ予定日には程遠い。何かあった後では遅いからな。」
「痛い…」
私はお腹を押さえたまま輝に運ばれた。
「我慢してくれ…後もう少しだから…」
「痛いの…揺らさないで…」
そう言ったが輝は聞く耳を持たなかった。
「おい!!今すぐリーを見てくれ!!」
「…うるさいですね。」
「痛い…輝…うるさい…」
「悪い。」
輝は私を診察ベットに寝かした。
「…痛い…」
「どうしました?輝様に何かやられました?」
「おい!?」
「やられたといえばやられた…お腹痛い…」
「…心配ですね。赤子に何ともないといいんですが…」
「私の…赤ちゃん…助けて…」
「大丈夫です。私はこれでも医療魔道師ですから。この程度は出来ますよ。」
新しいお医者さんは私のお腹に手を当て少し唱えると痛みは収まった。
「治った…」
「私の魔法は凄いんですよ。擦り傷から重症まで全て治せますから。」
「だが…魔法なんてものこの国にはないぞ?」
「私はスゥール国出身ですから。図書館に入り浸って独学で医療魔術を覚えました。」
「スゥール国…あぁ!!リィ様の!!」
「家の国の王女様をご存知なんですか!?」
お医者さんは物凄く食いついてきた。
「えぇ。友人の主様ですから。確か…貴族から王妃にまで上り詰めたとか…」
「そうなんです!!伝説と言われるリィ王妃は凄いんです!!リィ様は小さな時に魔法を全て使い、誰も出来なかった新魔法の開発にまで手を出しました!!」
「魔法…私にも出来るかしら…」
「素質があれば誰でも出来ますよ。」
お医者さんは引き出しから水晶を取り出した。
「この水晶で調べることが可能です。"我ニンフィルの名に置いて命じる。この者の魔力を調べよ!!"」
「きゃあ!!」
水晶は強烈な光を放った。
「あら…光魔法ですか…」
「光魔法?なんですか?それ。ニンフィル様教えていただけます?」
「様なんて滅相もない!!ニンフィルで構いませんよ。光魔法とはその名の通り小さな光を放ったり他の魔法と組み合わせてかなりの威力のものを作り出すこともできます。ですが…大体は医療魔法に使われますね。」
「…ごめんなさい…よく分かりませんでした。」
「…無理すんなっと!!」
輝は私を抱き上げた。
「病み上がりのリーはもう部屋に戻れ。」
「…でも…」
「元気になってからお茶でもすればいい。な?いいだろ?ニンフィル。」
「はい。いつでも構いません。」
「…じゃあニンフィル…また今度…」
私はニンフィルに手を振った。
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