偽物お嬢様と本物お嬢様

如月花恋

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番外編 子供

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「…輝?」
「なんだ?まだ痛むか?」
「私…リィ様に会ってみたいの。外に出して?」
「はぁ!?」
輝は乱暴に私をベットに投げ捨てた。
「国の外に出るだと!?お前…それがどれほど危険なことか分かってんのか!!」
「分かっているわ。外には魔物がたくさんいる。だから商人も護衛をつけているのでしょう?」
「分かっているなら何故!!戻ってこれなくなる危険性だってあるんだぞ!!」
「でもカーラはここに来たわ。」
「お前は違うだろ!!」
「…輝に何が分かるのよ!!」
私は輝を突き飛ばして立ち上がった。
「いつもいつも私を閉じ込めて!!私は!!ただカーラの所に行きたいだけよ!!リィ様には魔法のことを聞きたいの!!それの何が悪いの?」
「…俺はお前を出したくない。他の男に見せたくない。今だって自由に城を歩かせるだけで我慢しているんだ。本当は鎖をつけて部屋に閉じ込めてしまいたい。」
「それが嫌なのよ!!……出てく。どうせ私は替え玉よ。替え玉としての仕事はもう果たしたでしょ?子供もいるわ。世継ぎもいる。今お腹にいる子も世継ぎになるわ。それでいいでしょ?」
「良くない。」
「いいえ。あなたの意見は聞かないわ。さようなら。」
私は部屋を出て行った。
ポケットの中に少しの金貨を入れて…
「かーさま?」
「あら詩乃。遊んでたの?」
ちょうど向こうから詩乃が歩いてきた。
「かーさまどこかいくの?うたのもつれてって?」
「…いいの?母様は遠くに行こうとしてるのよ?」
「いいの。かーさまといっしょがいいの。ねぇ!!あいかもつれていこうよ!!」
「…そうね。でも今回は藍歌は連れて行かないわ。キュンと輝とお留守番よ。」
「…わかった。」
詩乃はションボリしながらも私と手を繋いだ。
私は城を出て馬車に乗りスゥール国へ向かった。
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