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~2時間後~
「シュ…シュルク…決まったよ。サンブレ伯爵家から貰うことになった…」
「あらそう。それにしてもなんでタール様そんなに疲れてるの?」
「…ちょっと他の貴族が暴れだしてね…」

なるへそ
「お疲れ様。…養子になった子って今いるの?それとも産まれる子?」
「今いるよ。2人のための部屋を今大急ぎで作ってるとこ。」
「じゃあ私行ってくるね。」
「待って!!シュルクじゃ絶対迷子になるでしょ!!僕も行くよ!!」
うわ~
タール様何気に酷いこと言った
まぁ迷子になるのは認めますけど…
早く子供達のとこ行きたいの~
「タール様。早くして。」
「シュルク…楽しんでる?」
「え?」
「すっごい目がキラキラしてるよ。」
マジで?
「…子供に会うのは楽しみ。」
「そっか。」
…ん?あれ?
なんか急に目線が変わったぞ?
「…タール様。私15歳。勝手に抱き上げないで。」
「まだ大人じゃないでしょ。」
そ~でした~
この世界では結婚出来ても大人じゃなかったんだった~
大人になるのは女の子は16歳から
男の子は17歳から
てことで…タール様(現在18歳)はもう大人なのです
「…大人じゃないからって抱き上げてもいい理由にはならない。」
「まぁいいじゃん。僕がしたいんだから。」
スタスタ歩いてしまった…
もう…
メイドとかの暖かな視線が嫌だ…
逃げたい…
絶対顔真っ赤だ…
誰か…help
この溺愛しまくる親子をどうにかして…
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