病弱幼女は最強少女だった

如月花恋

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私は思い出の道を辿った。
優しい八百屋のおばさん
すっごくおっきな肉屋のおじさん
駄菓子屋のおばあさんはスーパーボールと飴玉を3個くれた。
「なつかしいなぁ…」
私は飴玉をポケットにしまった。
「…あとは」
小学校と…家だけ
私は先に小学校に向かった。
時間は4時過ぎ。
下校の時間のようでたくさんの生徒が出てきていた。
「…おっきい」
皆が皆大きく見えた。
…私がちっちゃいのか
「…お家」
私はいつもの通学路を通って自宅へ向かった。

「あった…」
表札も何も変わってない
「…君誰?うちに何か用?」
急に(多分)年上の人から話しかけられた。
「…あ」
思い出した
従兄弟のお兄ちゃんだ
…あんまり会ったことはないけど覚えてる
「…迷子?」
「ちがうの…ママに会いに…」
「ママ?ここは僕の家であって君の家ではないよ?」

でも…表札変わってない…
よく見ると私の名前が刻まれた表札の横に真新しい表札があった。
「みせて。だっこ」
お兄ちゃんは苦笑いをして私を抱き上げた。
「…ママ」
私は表札のママの名前を指でなぞった。
…ママの名前
相川あいかわ瑠美るみ
無意識のうちに涙が流れた。
ママの上にはパパの名前
ママの下には私の名前…
「あいかわ…しんら…」
相川深蘭しんら
私の名前
…思い出せた
「ふぇ…ママ…しんら…やっとかえれたよ…ごめんなさい…ママ…ごめんなさい…ママよりも…はやくいっちゃった…」
「…君。どうしてその名前を?」
私はそこで抱き抱えられていることを思い出した。
「深蘭は死んだ僕の従姉妹の名前だ。どうして君がそれを知ってるんだ」
「や…にぃ…いたい…」
私は目を見開いた。
…やっちゃった
にぃって呼んじゃった…
「…ちょっと来て」
にぃは私を抱えたまま家の中に入っていった。
りく。おかえり…その子は?」
「母さん。叔母さんは?いる?」
「…えぇ。部屋に篭ったままよ」
「ありがと。夕食この子の分も一応用意しておいて」
にぃは奥の部屋へノックもせず入った。
「瑠美叔母さん」
「り…く?」
「そう。会ってほしい子がいるんだ」
「やめて…あの子が悲しむわ…ママは深蘭だけのママだって…いつも言うんだから…」
「叔母さん。少しでいいから」
にぃはママの前に私をおろした。
…え
あの…私結構顔変わってるからママでもわかんないと思うんだけど…
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