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「にゃ…にゃー」
「「ぐはっ…」」
タール様、国王陛下
2人して鼻押さえて蹲るのやめてもらえません?
恥ずい
そしてメイドさん?執事さん?
カメラ向けるのやめて?
そして一斉にフラッシュたかないで?
「タール様のせいだからね!!」
「何が?シュルクが可愛いのがいけないんだよ?」
「タール様が私をセンターにするから!!」
「…シュルクがセンター以外とか考えられない。」
「同感だ。」
「ただでさえ私…他の子達と関わり持ったことないんだから…」
私はうずくまった。
だってね?
他のクラスなんて行ったことないんだよ?(初日以外)
そんな子がセンターとか恨み買うでしょ…
「…にゃにゃにゃー…にゃーにゃー…にゃにゃにゃにゃにゃー♪」
…私は恥ずかしかったがセンター用の部分を歌ってみた。
…メイドさん執事さんタール様国王陛下…
皆カメラ向けるのやめて
マジでやめて
こちとら必死なんじゃ
センターだから失敗出来ないんじゃ
集中させてくれ…
「にゃにゃにゃ…にゃ!!」
私はちょっとだけ動きを加えてみた。
これでも前世から運動神経はいいからね。
バク転してみたよ?
もちろん成功したとも
「…」
皆口開けてフリーズしちゃったけど…
スカートでやるべきじゃなかったかな…
ズボンあったかな~
私はクローゼットを漁ってズボンがないことに気づき動きやすいミニスカートに着替えた。
うん
ドレスは動けないからね
「シュ…シュルク。今のは何?」
あら~?
動き出すのが早かったのはタール様か~
「バク転!!」
「…危ないよ。」
「大丈夫。失敗しても突き指程度だから。」
じゃないでしょ。」
「…そんな危ない?私…練習中なんて何度も転んだんだけど?」
そうそう
失敗して上手くなるんだよ
「…シュルクは決められた動き以外禁止。」
「えぇ~…宙返りとか側転とかいっぱいやりたかったのに…」
最近私の禁止事項増えすぎじゃね?
「じゃあこれは?」
私は両手をグーにしてほんの少しだけ高さを変えてにゃーと言ってみた。
「「「「「「「「採用!!」」」」」」」」
採用じゃないよ…
なんでバク転がダメでこのポーズはいいの?
しかもメイドさん達まで言ってたよね?
私の味方はどこに…
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