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ヴァリュー王国に有る魔法学校の卒業式が行われる王城には、多くの招待客が集まって居る。
俺、アレクサンダー・ウィリアムスは王城の警備を任され、多くの貴族を案内して居るが実は借りの姿…。
隣国ヴィクトリア王国、第二王子にして騎士、と言う事実を隠して居るのだ。
ヴァリュー王国から聞こえて来る噂を確かめる為に潜入して居る。
「広間へ案内して頂けますでしょうか?」
そう声を掛けられ周囲に目を配って居た俺は、そちらへと体を向け目を見張った。
美しい銀髪を結い上げアイリスの花を模した髪飾りを付け、瞳はアイスブルーの美しい令嬢が困り果てた顔で立って居たのだ。
俺は心を奪われてしまったが、仕事だと即座に切り替え
「広間へご案内いたしますが、迎えの婚約者殿はおられぬのでしょうか?」
そう…婚約者が広間まで送り届けるのが通例なのだが、彼女は侍女しか連れて居ないのだ。
「わたくしの婚約者は、第二王子様ですの。迎えには来れないと言われ騎士に案内して貰えと言われておりますわ」
何と失礼な王子だ。
王子ならば真っ先に迎えに行くのが普通だろうと悪態を内心で付くものの、彼女を送り届けねばと考えを改め
「そのような理由とは存じず、申し訳ありません。ご案内いたしましょう」
手を差し出し、案内する事となった令嬢は
「ありがとう」
と、一言…美しい笑顔を浮かべ、男の俺より小さな手を重ねてくれた。
* * * * * * * *
パーティー会場へ彼女を連れて向かうと、そこには1人の男性が胸を強調した派手なドレスに身を包む女性を伴って待ち構えて居た。
(何だ?!この子女は…礼儀どころか胸元を強調するなど…娼婦のようでは無いか)
娼館で働く女性を悪く言う訳では無いが、この女性は見た目からして淑女からは、かけ離れて居るように見受けた。
「レイラ・ウィルソン!貴様は愛しいサバンナを苛めた罪により婚約を破棄し国外追放にしてくれる!そして私ジョン・ヴァリューは新たにサバンナ・テーラー男爵令嬢との婚約を宣言する!!我が国から出て行くが良い!」
その言葉が発せられた瞬間、レイラと呼ばれた令嬢は血の気を失い、その場に倒れそうになり、近くに有った机の角で頭を打つ寸前で抱き留める事が出来た。
ジョンと言う男は、彼女を快方する事もなく踵(きびす)を返し自分の父に、男爵令嬢との婚姻を認めて貰うべく移動してしまった。
(なっ!?婚約者で有る令嬢を置き去りにして良いのか?!仮にも王子だろ!?)
倒れてしまった令嬢を広間に残すなど、酷い仕打ちをする王子(ジョン)に対しての怒りが沸き、俺は倒れた令嬢を抱き上げ、医務室へと向かう事にしたのだ(怪我では無いが医務室の方が安心するだろうとの思いからでは有った)
* * * * * * * *
真っ青な顔色の女性を連れて来た俺を見た治療師は
「一体、どうなさったのです!?女性の方に何がっ」
そう慌てて駆け寄るのだが、俺は開口一番
「ジョン・ヴァリュー様から婚約破棄を言い渡されて気絶してしまったのだ」
と真実を伝えると、目を見開いて驚いて居る様子だ。
「な、何ですと?!ジョン様がレイラ様との婚約を破棄?!」
「それだけでは無い…。彼女は国外追放まで言い渡されてしまったのだ」
国外追放など本来なら王が通達する事柄。
だが、婚約を破棄されてしまった彼女には王子(阿呆)からの通達でもショックだろう。
「どうしたら…この事実を侯爵様に伝えなければ…」
彼女は侯爵令嬢だったのか、と今更では有るが知る事が出来た。
しかし国外追放を言い渡された令嬢が何時までも王城に居る訳には行かないだろう、と踏み俺は
「彼女の身を守る為にも俺が隣国の知り合いへ預けに向かいましょうか?」
と打診して見た。すると
「…頼んでも良いだろうか?侯爵様が反旗を翻し隣国に向かわれる算段を整える事は容易い。それまで保護して頂けるのならば安心です」
そう伝えて来たのだ。
俺は彼女を連れて別荘として使う屋敷へと連れ戻る事にしたのだ
俺、アレクサンダー・ウィリアムスは王城の警備を任され、多くの貴族を案内して居るが実は借りの姿…。
隣国ヴィクトリア王国、第二王子にして騎士、と言う事実を隠して居るのだ。
ヴァリュー王国から聞こえて来る噂を確かめる為に潜入して居る。
「広間へ案内して頂けますでしょうか?」
そう声を掛けられ周囲に目を配って居た俺は、そちらへと体を向け目を見張った。
美しい銀髪を結い上げアイリスの花を模した髪飾りを付け、瞳はアイスブルーの美しい令嬢が困り果てた顔で立って居たのだ。
俺は心を奪われてしまったが、仕事だと即座に切り替え
「広間へご案内いたしますが、迎えの婚約者殿はおられぬのでしょうか?」
そう…婚約者が広間まで送り届けるのが通例なのだが、彼女は侍女しか連れて居ないのだ。
「わたくしの婚約者は、第二王子様ですの。迎えには来れないと言われ騎士に案内して貰えと言われておりますわ」
何と失礼な王子だ。
王子ならば真っ先に迎えに行くのが普通だろうと悪態を内心で付くものの、彼女を送り届けねばと考えを改め
「そのような理由とは存じず、申し訳ありません。ご案内いたしましょう」
手を差し出し、案内する事となった令嬢は
「ありがとう」
と、一言…美しい笑顔を浮かべ、男の俺より小さな手を重ねてくれた。
* * * * * * * *
パーティー会場へ彼女を連れて向かうと、そこには1人の男性が胸を強調した派手なドレスに身を包む女性を伴って待ち構えて居た。
(何だ?!この子女は…礼儀どころか胸元を強調するなど…娼婦のようでは無いか)
娼館で働く女性を悪く言う訳では無いが、この女性は見た目からして淑女からは、かけ離れて居るように見受けた。
「レイラ・ウィルソン!貴様は愛しいサバンナを苛めた罪により婚約を破棄し国外追放にしてくれる!そして私ジョン・ヴァリューは新たにサバンナ・テーラー男爵令嬢との婚約を宣言する!!我が国から出て行くが良い!」
その言葉が発せられた瞬間、レイラと呼ばれた令嬢は血の気を失い、その場に倒れそうになり、近くに有った机の角で頭を打つ寸前で抱き留める事が出来た。
ジョンと言う男は、彼女を快方する事もなく踵(きびす)を返し自分の父に、男爵令嬢との婚姻を認めて貰うべく移動してしまった。
(なっ!?婚約者で有る令嬢を置き去りにして良いのか?!仮にも王子だろ!?)
倒れてしまった令嬢を広間に残すなど、酷い仕打ちをする王子(ジョン)に対しての怒りが沸き、俺は倒れた令嬢を抱き上げ、医務室へと向かう事にしたのだ(怪我では無いが医務室の方が安心するだろうとの思いからでは有った)
* * * * * * * *
真っ青な顔色の女性を連れて来た俺を見た治療師は
「一体、どうなさったのです!?女性の方に何がっ」
そう慌てて駆け寄るのだが、俺は開口一番
「ジョン・ヴァリュー様から婚約破棄を言い渡されて気絶してしまったのだ」
と真実を伝えると、目を見開いて驚いて居る様子だ。
「な、何ですと?!ジョン様がレイラ様との婚約を破棄?!」
「それだけでは無い…。彼女は国外追放まで言い渡されてしまったのだ」
国外追放など本来なら王が通達する事柄。
だが、婚約を破棄されてしまった彼女には王子(阿呆)からの通達でもショックだろう。
「どうしたら…この事実を侯爵様に伝えなければ…」
彼女は侯爵令嬢だったのか、と今更では有るが知る事が出来た。
しかし国外追放を言い渡された令嬢が何時までも王城に居る訳には行かないだろう、と踏み俺は
「彼女の身を守る為にも俺が隣国の知り合いへ預けに向かいましょうか?」
と打診して見た。すると
「…頼んでも良いだろうか?侯爵様が反旗を翻し隣国に向かわれる算段を整える事は容易い。それまで保護して頂けるのならば安心です」
そう伝えて来たのだ。
俺は彼女を連れて別荘として使う屋敷へと連れ戻る事にしたのだ
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