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閑話~王の策略
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アレク(アレクサンダー)からヴァリュー王国の王と第二王子が能無しだと言う話を聞き、国としてもアレクの計画(残念劇)に参加しようと模索した。
「アレクの話では第二王子が噂通りの阿呆だった…と言うが、王も阿呆なのだろうな。婚約破棄をした息子が新たな婚約を結びたいと申し出て、許可を出すくらいだからな。急激な支援の停止では気付かれてしまう…となると…」
ヴァリュー王国へヴィクトリアは食料支援を行って居るのだ。
野菜類だけでなく、鶏肉、牛肉、魚、くだもの…育たない地域故の支援なのだが、アレクの後押しをするなら少し減らしたとしても、あの王では気付かないと推測できる。
これが聡明な第一王子ならば気づき弟が婚約破棄をしたと知った瞬間に、身内で有っても断罪を下すだろうなとルーカスは思い、留学で滞在して居る第一王子・・・ダニエルを呼ぶ事にしたのだ。
「宰相はおるか?」
「お呼びで御座いますか王様」
「ヴァリュー王国第一王子、ダニエル殿下は王城図書館で勉学中か?」
「今は王子付きの教育者に教えを乞うております」
「ならば、その時間を終えた頃で構わぬ、私の私室に呼びつけて欲しい」
「何をなさるおつもりか伺っても宜しいでしょうか?」
「アレクから聞いた話では有るが隣国は王だけでなく第二王子すら阿呆らしい。第二王子に婚約を破棄され国外追放されてしまった令嬢をアレクが保護し、第二王子と恋仲となった令嬢に最大級の反撃を仕掛ける事となり、私も助力する事にしたのだ」
にやり…と口角を上げる王を見た宰相は、鳥肌を立たせてしまう。
しかしながら、王の考えには賛同できる故に
「お伝えしましょう」
と王子が居室として使って居る一角へと向かい、日本風に言う所の国家的プロジェクトに着手したのだ。
* * * * * * * *
1時間後、ルーカスの私室を緊張の面持ちで訪問するダニエルの姿が有った。
コンコン…
「ダニエル・ヴァリュー、呼び出しに応じ、参上いたしました」
「入りなさい」
「・・・失礼します」
何を申しつけられるのか判らぬダニエルの緊張はピークに達して居るのだが、王が告げる一言で脱力する事となる。
「急に呼びつけて申し訳ないのだが、そなたの祖国…ヴァリューにおいて父君で有る王が第二王子からの婚約破棄を許諾したと言う話を私の息子、アレクサンダーが持ち込み、どうやら新たな婚約者候補すら認めたらしいぞ」
「・・・何と…愚かな事をっ!」
「確か第二王子の名はジョン…だったな?彼に婚約破棄を告げられ、更には国外追放を言い渡され気絶してしまった令嬢をアレクが保護し無慈悲なジョンへの怒りを覚え彼女をアレクの婚約者とし、盛大な反撃を仕掛ける事となってな。我が息子ジョージと隣国の姫ナタリーが計画に賛同し、ジョージは令嬢を誘惑しナタリーはジョンに餌をチラつかせたとの報告を貰っておる。そこでな、そなたの国に支援する品を多少では有るが減らしても良いだろうか?」
詳しい説明を聞かされ、呼び出された理由を知ったダニエルは
「そのような遠慮は必要御座いません。父が愚かにも婚約破棄に気付き断罪すべきなのに許可を出し、挙句の果てには婚約者候補との婚約式を整えるなど言語道断。民から反発を貰うくらいでなければ気付く事もないでしょう。ですので遠慮せず、全ての支援物資を停止して構いません」
決断の速さは流石としか言えぬのだが、ダニエルの決断によってヴァリュー王国が、飢えてしまう事が決定したのだ
「アレクの話では第二王子が噂通りの阿呆だった…と言うが、王も阿呆なのだろうな。婚約破棄をした息子が新たな婚約を結びたいと申し出て、許可を出すくらいだからな。急激な支援の停止では気付かれてしまう…となると…」
ヴァリュー王国へヴィクトリアは食料支援を行って居るのだ。
野菜類だけでなく、鶏肉、牛肉、魚、くだもの…育たない地域故の支援なのだが、アレクの後押しをするなら少し減らしたとしても、あの王では気付かないと推測できる。
これが聡明な第一王子ならば気づき弟が婚約破棄をしたと知った瞬間に、身内で有っても断罪を下すだろうなとルーカスは思い、留学で滞在して居る第一王子・・・ダニエルを呼ぶ事にしたのだ。
「宰相はおるか?」
「お呼びで御座いますか王様」
「ヴァリュー王国第一王子、ダニエル殿下は王城図書館で勉学中か?」
「今は王子付きの教育者に教えを乞うております」
「ならば、その時間を終えた頃で構わぬ、私の私室に呼びつけて欲しい」
「何をなさるおつもりか伺っても宜しいでしょうか?」
「アレクから聞いた話では有るが隣国は王だけでなく第二王子すら阿呆らしい。第二王子に婚約を破棄され国外追放されてしまった令嬢をアレクが保護し、第二王子と恋仲となった令嬢に最大級の反撃を仕掛ける事となり、私も助力する事にしたのだ」
にやり…と口角を上げる王を見た宰相は、鳥肌を立たせてしまう。
しかしながら、王の考えには賛同できる故に
「お伝えしましょう」
と王子が居室として使って居る一角へと向かい、日本風に言う所の国家的プロジェクトに着手したのだ。
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1時間後、ルーカスの私室を緊張の面持ちで訪問するダニエルの姿が有った。
コンコン…
「ダニエル・ヴァリュー、呼び出しに応じ、参上いたしました」
「入りなさい」
「・・・失礼します」
何を申しつけられるのか判らぬダニエルの緊張はピークに達して居るのだが、王が告げる一言で脱力する事となる。
「急に呼びつけて申し訳ないのだが、そなたの祖国…ヴァリューにおいて父君で有る王が第二王子からの婚約破棄を許諾したと言う話を私の息子、アレクサンダーが持ち込み、どうやら新たな婚約者候補すら認めたらしいぞ」
「・・・何と…愚かな事をっ!」
「確か第二王子の名はジョン…だったな?彼に婚約破棄を告げられ、更には国外追放を言い渡され気絶してしまった令嬢をアレクが保護し無慈悲なジョンへの怒りを覚え彼女をアレクの婚約者とし、盛大な反撃を仕掛ける事となってな。我が息子ジョージと隣国の姫ナタリーが計画に賛同し、ジョージは令嬢を誘惑しナタリーはジョンに餌をチラつかせたとの報告を貰っておる。そこでな、そなたの国に支援する品を多少では有るが減らしても良いだろうか?」
詳しい説明を聞かされ、呼び出された理由を知ったダニエルは
「そのような遠慮は必要御座いません。父が愚かにも婚約破棄に気付き断罪すべきなのに許可を出し、挙句の果てには婚約者候補との婚約式を整えるなど言語道断。民から反発を貰うくらいでなければ気付く事もないでしょう。ですので遠慮せず、全ての支援物資を停止して構いません」
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