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18.ジョージ&ナタリーside
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* * * * * * * *
弟と令嬢の婚約が正式に決まったと父上から聞いて、彼ら(馬鹿ども)への残念劇を行うのは2週間後と決定したのか。
ならばナタリーと打ち合わせしなければならぬな。
引き出しから便箋を取り出し書面をしたためて行く。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
愛しいナタリーへ
阿呆どもへの断罪が2週間後と決定した。
君は王子に書面で愛を囁くのだろう?
私に許可なく行ったとしても問い正したりしないから
存分に夢を見させておやり。
私も阿婆擦れに手紙で愛を囁き夢を見させ
奈落の底へと落としてみせようと思う。
アレクと令嬢の婚約も決まったからね。
彼らが残念がる姿を見るのが楽しみだ
ジョージ・ウィリアムス
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
「ふむ…この内容で良いかな?」
どうせ阿婆擦れにも出さなければならぬが、脳みそが花畑ならば短い文面でも有頂天になりそうでは有るな。
ナタリーへの書面を封蝋を施して執事に託すと、次なる書面をしたためる事にした。
勿論、阿呆…もとい阿婆擦れの男爵令嬢への手紙だ。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
愛しい愛しいサバンナへ
君が別れも告げずに王城から居なくなってしまい
私は寂しい夜を1人で過ごさなくてはならなかった辛さを
君は判ってくれるかい?
嗚呼、1日でも早く君を腕に抱いて眠りたいと
望んではならぬと抑制しても抑えきれない。
君との濃密な一夜を想像するだけで天にも昇りそうだ。
早く逢いたい
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
「・・・我ながら…酷い文面だ」
まあ阿呆なら嬉しがって想像して喚きそうでは有るが…。
「気持ち悪い返事が来そうだな」
苦笑を漏らしつつもナタリーと阿婆擦れ宛てに手紙を託す事にしたのだ。
* * * * * * * *
フェリシア王城、ナタリーの私室にジョージからの書面が一早く、届けられて居た。
「王女殿下、ジョージ様から書状が届いております」
「まぁ…有難う(ジョージったら恐らく例の計画を実行すると言うのでしょうね)」
封蝋を開封しましたら・・・想像通りでは有りましたわね。
2週間後に残念劇が告げられるのですね。
でしたら、わたくしも書面を阿呆(第二王子)に送るべきですわ…よね。
「気持ち悪い文章を返して来そうで怖いですわね」
そうは言ってもジョージも阿婆擦れな男爵令嬢に送られたのでしょうから我慢しなければ…。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
愛しいジョン様
中々わたくしの父上がジョン様との婚姻を
許しては下さいませんが、2週間後までには
良い返事をヴィクトリア王城で出来るよう
奔走しております。
ジョン様に愛される日を心待ちにしておりますわ
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
「些か短くなってしまいましたが、阿呆な頭脳の方でしょうから、これでも十分かも知れませんわね」
男爵令嬢との婚姻を望んでおられた事を鑑みれば、自ずと脳内が花畑となって居る事が予想できますものね。
2週間後にわたくしとジョージが結婚する、と知った時の顔が見ものですわね
弟と令嬢の婚約が正式に決まったと父上から聞いて、彼ら(馬鹿ども)への残念劇を行うのは2週間後と決定したのか。
ならばナタリーと打ち合わせしなければならぬな。
引き出しから便箋を取り出し書面をしたためて行く。
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愛しいナタリーへ
阿呆どもへの断罪が2週間後と決定した。
君は王子に書面で愛を囁くのだろう?
私に許可なく行ったとしても問い正したりしないから
存分に夢を見させておやり。
私も阿婆擦れに手紙で愛を囁き夢を見させ
奈落の底へと落としてみせようと思う。
アレクと令嬢の婚約も決まったからね。
彼らが残念がる姿を見るのが楽しみだ
ジョージ・ウィリアムス
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「ふむ…この内容で良いかな?」
どうせ阿婆擦れにも出さなければならぬが、脳みそが花畑ならば短い文面でも有頂天になりそうでは有るな。
ナタリーへの書面を封蝋を施して執事に託すと、次なる書面をしたためる事にした。
勿論、阿呆…もとい阿婆擦れの男爵令嬢への手紙だ。
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愛しい愛しいサバンナへ
君が別れも告げずに王城から居なくなってしまい
私は寂しい夜を1人で過ごさなくてはならなかった辛さを
君は判ってくれるかい?
嗚呼、1日でも早く君を腕に抱いて眠りたいと
望んではならぬと抑制しても抑えきれない。
君との濃密な一夜を想像するだけで天にも昇りそうだ。
早く逢いたい
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
「・・・我ながら…酷い文面だ」
まあ阿呆なら嬉しがって想像して喚きそうでは有るが…。
「気持ち悪い返事が来そうだな」
苦笑を漏らしつつもナタリーと阿婆擦れ宛てに手紙を託す事にしたのだ。
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フェリシア王城、ナタリーの私室にジョージからの書面が一早く、届けられて居た。
「王女殿下、ジョージ様から書状が届いております」
「まぁ…有難う(ジョージったら恐らく例の計画を実行すると言うのでしょうね)」
封蝋を開封しましたら・・・想像通りでは有りましたわね。
2週間後に残念劇が告げられるのですね。
でしたら、わたくしも書面を阿呆(第二王子)に送るべきですわ…よね。
「気持ち悪い文章を返して来そうで怖いですわね」
そうは言ってもジョージも阿婆擦れな男爵令嬢に送られたのでしょうから我慢しなければ…。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
愛しいジョン様
中々わたくしの父上がジョン様との婚姻を
許しては下さいませんが、2週間後までには
良い返事をヴィクトリア王城で出来るよう
奔走しております。
ジョン様に愛される日を心待ちにしておりますわ
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
「些か短くなってしまいましたが、阿呆な頭脳の方でしょうから、これでも十分かも知れませんわね」
男爵令嬢との婚姻を望んでおられた事を鑑みれば、自ずと脳内が花畑となって居る事が予想できますものね。
2週間後にわたくしとジョージが結婚する、と知った時の顔が見ものですわね
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