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* * * * * * * *
レイラとの正式な婚姻を結ぶ為、書類が用意された。
「アレク、これでレイラ嬢との婚姻を結ぶ事となる。そしてジョン王子と阿婆擦れに盛大な残念劇を仕掛けるにあたり、ダニエル王子から支援物資打ち切りの許諾を貰った」
うわぁ…。父上も容赦しないな。
「隣国の民が暴動を起こしますよ」
「構わん。それすら残念劇の一部よ。ダニエル王子は母親が療養して居る別荘地へ向かわれた」
「・・・まさか…才女と歌われし王妃様の手によって断罪が下される事に…?」
「断罪を下すのはダニエル王子だ」
流石だな。賢王の呼び声が上がる程の聡明さを持っておられた、と言う事だな。
「では、どれくらいの期間で残念劇を発動すれば宜しいですか?」
「そうだな。2週間後くらいで十分で有ろう。流石に罪なき民の命をも脅かす事は出来ぬからな」
妥当では有るが少々、気が引けてしまう。
「妥当では有りましょうが、食料が絶たれてしまうのは罪の無い民に申し訳ないですね」
「仕方あるまい?王が愚王(クズ)で第二王子は阿呆。その恋人は阿婆擦れでは無いか」
「そうでは有りますが…」
「ヴァリューの行く末はダニエル王子に託せる。アレクよ」
「はい父上」
「今まで諜報的、役割ばかりさせて申し訳なかった」
「とんでもございません!その任務に赴いたからこそ伴侶と出会う事が出来たのですよ?」
「ふっ…そなたも言うようになったではないか。騎士として第二王子としてジョージとナタリーを支えて欲しい」
「勿論に御座います」
騎士の礼で期待に応える事を宣言した俺は、書類を持ってウィルソン邸へと向かう事にした。
* * * * * * * *
愛馬に跨りウィルソン邸へと到着すると、セバスが迎えに出てくれる。
「おかえりなさいませ旦那様」
「セバス、レイラ嬢とローガン殿を応接間に呼んで欲しい」
「畏まりました」
懐に忍ばせた婚姻の証明書・・・そして我が国では婚約者に指輪を贈る習慣が有る。
だからこそ、彼女をヴィクトリア(こちら)へ避難させた翌日には彼女への贈り物として用意して居たのだ。
セバスの案内でレイラとローガン殿が応接間に来て下さった。
「アレクサンダー王子様、此度の訪問はレイラから聞きましたが婚姻に関する事柄ですかな?」
「ええ。本日はレイラ嬢との正式婚約の書面をお持ちしました。署名して頂くだけで私との婚姻が認められる事となります」
「まぁ…ヴァリューとは大違いなのですね?」
「レイラ左手を出してくれるかい?」
問には答えず左手を出させる事にした。
「これで…宜しいかしら?」
すっ…と差し出された左手薬指に用意した婚約指輪を嵌めて行きつつ
「ヴィクトリアでの婚姻は署名で正式に決まり、そして婚約者となった女性には婚約指輪と呼ばれる品を贈る事が慣例となっております。レイラ…君にも指輪を・・・」
指先に唇を寄せると真っ赤になって瞳をうるませジョン王子から言い渡されてしまった婚約破棄を綺麗に忘れられたら良いのにな…と思った。
「ア、アレク様っ」
「アレク…もう婚約者となったのだからアレクと言ってレイラ」
「うぉっほん」
「ローガン殿…ヴィクトリアの婚姻を説明しただけでは有りませんか。あからさまに咳払いなど、なされずとも宜しいでしょうに」
「レイラ、おめでとう。ジョン王子の事など綺麗に忘れアレクサンダー様と幸福に…な」
「はい。お父様」
邪魔されてしまったが、まあ良いか。2週間後の残念劇が楽しみだな
レイラとの正式な婚姻を結ぶ為、書類が用意された。
「アレク、これでレイラ嬢との婚姻を結ぶ事となる。そしてジョン王子と阿婆擦れに盛大な残念劇を仕掛けるにあたり、ダニエル王子から支援物資打ち切りの許諾を貰った」
うわぁ…。父上も容赦しないな。
「隣国の民が暴動を起こしますよ」
「構わん。それすら残念劇の一部よ。ダニエル王子は母親が療養して居る別荘地へ向かわれた」
「・・・まさか…才女と歌われし王妃様の手によって断罪が下される事に…?」
「断罪を下すのはダニエル王子だ」
流石だな。賢王の呼び声が上がる程の聡明さを持っておられた、と言う事だな。
「では、どれくらいの期間で残念劇を発動すれば宜しいですか?」
「そうだな。2週間後くらいで十分で有ろう。流石に罪なき民の命をも脅かす事は出来ぬからな」
妥当では有るが少々、気が引けてしまう。
「妥当では有りましょうが、食料が絶たれてしまうのは罪の無い民に申し訳ないですね」
「仕方あるまい?王が愚王(クズ)で第二王子は阿呆。その恋人は阿婆擦れでは無いか」
「そうでは有りますが…」
「ヴァリューの行く末はダニエル王子に託せる。アレクよ」
「はい父上」
「今まで諜報的、役割ばかりさせて申し訳なかった」
「とんでもございません!その任務に赴いたからこそ伴侶と出会う事が出来たのですよ?」
「ふっ…そなたも言うようになったではないか。騎士として第二王子としてジョージとナタリーを支えて欲しい」
「勿論に御座います」
騎士の礼で期待に応える事を宣言した俺は、書類を持ってウィルソン邸へと向かう事にした。
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愛馬に跨りウィルソン邸へと到着すると、セバスが迎えに出てくれる。
「おかえりなさいませ旦那様」
「セバス、レイラ嬢とローガン殿を応接間に呼んで欲しい」
「畏まりました」
懐に忍ばせた婚姻の証明書・・・そして我が国では婚約者に指輪を贈る習慣が有る。
だからこそ、彼女をヴィクトリア(こちら)へ避難させた翌日には彼女への贈り物として用意して居たのだ。
セバスの案内でレイラとローガン殿が応接間に来て下さった。
「アレクサンダー王子様、此度の訪問はレイラから聞きましたが婚姻に関する事柄ですかな?」
「ええ。本日はレイラ嬢との正式婚約の書面をお持ちしました。署名して頂くだけで私との婚姻が認められる事となります」
「まぁ…ヴァリューとは大違いなのですね?」
「レイラ左手を出してくれるかい?」
問には答えず左手を出させる事にした。
「これで…宜しいかしら?」
すっ…と差し出された左手薬指に用意した婚約指輪を嵌めて行きつつ
「ヴィクトリアでの婚姻は署名で正式に決まり、そして婚約者となった女性には婚約指輪と呼ばれる品を贈る事が慣例となっております。レイラ…君にも指輪を・・・」
指先に唇を寄せると真っ赤になって瞳をうるませジョン王子から言い渡されてしまった婚約破棄を綺麗に忘れられたら良いのにな…と思った。
「ア、アレク様っ」
「アレク…もう婚約者となったのだからアレクと言ってレイラ」
「うぉっほん」
「ローガン殿…ヴィクトリアの婚姻を説明しただけでは有りませんか。あからさまに咳払いなど、なされずとも宜しいでしょうに」
「レイラ、おめでとう。ジョン王子の事など綺麗に忘れアレクサンダー様と幸福に…な」
「はい。お父様」
邪魔されてしまったが、まあ良いか。2週間後の残念劇が楽しみだな
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