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30.ジョンside
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(時は少し戻り、ジョンがレイラたちを襲撃する前の話)
* * * * * * * *
サバンナ邸で暮らし始めて1週間も立たないうちに金子が底をついてしまった。
ひとえに私が王子としての衣食住を求めたからだと理解できて居なかった。
そんな私をサバンナも見捨て何処かへと消えた事に気付いたのは目覚めた時だった。
「サバンナ…?」
隣で眠って居る筈のサバンナが全ての持ち物と一緒に消えて居た。
テーラー邸の家令に
「サバンナを見なかったか?」
と尋ねたが
「お嬢様は屋敷から出て行かれました。ジョン様とは離縁すると申しておりました」
な…ん…だと?!サバンナが離縁したがって居る?そんな馬鹿な。
「認めんぞ…離縁など認めぬ!今すぐサバンナを連れ戻せ!」
「・・・無理で御座います。お嬢様はフェリシア王国へと向かわれました」
「な、に…フェリシアだと?」
「はい。詳しく教えては下さいませんでしたが何でも伝手が有るそうでして、頼られると申されておりました」
「くそっ!」
こうなったらテーラー邸に有る家財道具を売り払ってでも贅沢してヤル!
* * * * * * * *
売る品も無くなった…サバンナも姿を消した…全て…全て失った原因はレイラ。
アイツを殺さなくては気が済まない!
確か今日がアレクサンダー王子と結婚する日だったよな?
警備は第一王子より厳しくないだろう。
ならば隙は生まれる…か。
剣を携えヴァリューからヴィクトリアへ抜け道から向かい、恐らく第一王子と同じ場所での式となる筈。
結婚してしまえば表舞台には出て来ないだろうからチャンスは1回。
何が何でもレイラに一太刀、浴びせねば気が済まない。
王城まで何とか辿り着けたが…見つけた。
警備の薄い場所は前回の訪問で把握できたからな。
音を立てずに忍び込まなければ・・・。
歪んだ憎しみが己の破滅へと向かわせる等、その時の私は考えられなかった。
* * * * * * * *
「レイラァっ!!死ねぇー!」
抜き身にした剣を振りかざして、一直線にレイラへと走り寄った。
「・・・っ?!」「くっ…レイラこちらへ!」
アレクサンダー王子め…邪魔しおって!
「敵襲か?!皆の者、アレクとレイラ、ローガン殿を襲撃者から守るのだ!」
「「「「「はっ!」」」」」
レイラ目掛けて行こうと試みるのだが、近づけないのはアレクサンダーの所為か!?
「・・・隣国の…元王子。レイラを殺(あや)めて如何(いか)に致すのだ?!」
「もう終わりだ…。金子も尽きた…サバンナも私を捨て何処かへ消えた…。私は生活する事すら難しくなったのだ。これをレイラの所為にしなくて誰の所為にしろと言うのだ!?」
「「「・・・お前だろ」」」
何故、私なのだ?
「ジョン男爵、そなたが王子だった頃の感覚で金銭を使いまくれば『どうなるか』くらい学習できなかったのか?」
そうだった。兄上は招待を受けて訪問なされて居た。
兄上ならば理解して下さる筈!
「兄上っ?!兄上ならば私の有用性を理解して下さるでしょう!?私の身分を戻して下さるよう母上に進言して下さい!」
「無理だ」
「何故に御座いますかっ!!」
「お前に有用性など皆無だからだ」
「この私は天才なのですよ?!優秀な王家の血筋を男爵へなど許される筈が…「ある」ええっ!?」
「1つ学習能力が皆無で有る、1つ一度学んだ事柄を忘れてしまう、1つ身分を剥奪されたら戻す事は不可能だと理解して居ない・・・これらの観点から、お前は有用な人材では無いと判る」
何故…何故、理解して下さらないのだ?兄上!!
声に出せない叫びは届く事なく、私は衛兵に両脇を抱えられ、ヴィクトリアの牢屋へと幽閉されてしまった
* * * * * * * *
サバンナ邸で暮らし始めて1週間も立たないうちに金子が底をついてしまった。
ひとえに私が王子としての衣食住を求めたからだと理解できて居なかった。
そんな私をサバンナも見捨て何処かへと消えた事に気付いたのは目覚めた時だった。
「サバンナ…?」
隣で眠って居る筈のサバンナが全ての持ち物と一緒に消えて居た。
テーラー邸の家令に
「サバンナを見なかったか?」
と尋ねたが
「お嬢様は屋敷から出て行かれました。ジョン様とは離縁すると申しておりました」
な…ん…だと?!サバンナが離縁したがって居る?そんな馬鹿な。
「認めんぞ…離縁など認めぬ!今すぐサバンナを連れ戻せ!」
「・・・無理で御座います。お嬢様はフェリシア王国へと向かわれました」
「な、に…フェリシアだと?」
「はい。詳しく教えては下さいませんでしたが何でも伝手が有るそうでして、頼られると申されておりました」
「くそっ!」
こうなったらテーラー邸に有る家財道具を売り払ってでも贅沢してヤル!
* * * * * * * *
売る品も無くなった…サバンナも姿を消した…全て…全て失った原因はレイラ。
アイツを殺さなくては気が済まない!
確か今日がアレクサンダー王子と結婚する日だったよな?
警備は第一王子より厳しくないだろう。
ならば隙は生まれる…か。
剣を携えヴァリューからヴィクトリアへ抜け道から向かい、恐らく第一王子と同じ場所での式となる筈。
結婚してしまえば表舞台には出て来ないだろうからチャンスは1回。
何が何でもレイラに一太刀、浴びせねば気が済まない。
王城まで何とか辿り着けたが…見つけた。
警備の薄い場所は前回の訪問で把握できたからな。
音を立てずに忍び込まなければ・・・。
歪んだ憎しみが己の破滅へと向かわせる等、その時の私は考えられなかった。
* * * * * * * *
「レイラァっ!!死ねぇー!」
抜き身にした剣を振りかざして、一直線にレイラへと走り寄った。
「・・・っ?!」「くっ…レイラこちらへ!」
アレクサンダー王子め…邪魔しおって!
「敵襲か?!皆の者、アレクとレイラ、ローガン殿を襲撃者から守るのだ!」
「「「「「はっ!」」」」」
レイラ目掛けて行こうと試みるのだが、近づけないのはアレクサンダーの所為か!?
「・・・隣国の…元王子。レイラを殺(あや)めて如何(いか)に致すのだ?!」
「もう終わりだ…。金子も尽きた…サバンナも私を捨て何処かへ消えた…。私は生活する事すら難しくなったのだ。これをレイラの所為にしなくて誰の所為にしろと言うのだ!?」
「「「・・・お前だろ」」」
何故、私なのだ?
「ジョン男爵、そなたが王子だった頃の感覚で金銭を使いまくれば『どうなるか』くらい学習できなかったのか?」
そうだった。兄上は招待を受けて訪問なされて居た。
兄上ならば理解して下さる筈!
「兄上っ?!兄上ならば私の有用性を理解して下さるでしょう!?私の身分を戻して下さるよう母上に進言して下さい!」
「無理だ」
「何故に御座いますかっ!!」
「お前に有用性など皆無だからだ」
「この私は天才なのですよ?!優秀な王家の血筋を男爵へなど許される筈が…「ある」ええっ!?」
「1つ学習能力が皆無で有る、1つ一度学んだ事柄を忘れてしまう、1つ身分を剥奪されたら戻す事は不可能だと理解して居ない・・・これらの観点から、お前は有用な人材では無いと判る」
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