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出立編
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* * * *
翌朝、令嬢が動き出す前に俺たちは、宿の食事を堪能させて貰って居た。
「王都までの道のり、お嬢様を護衛しながらでは、俺たちだけの旅と違って何かしら起きる事を前提にしないとな」
「そうだな。アレクが居るから何とかなったが、俺たちは徒歩で嬢ちゃんは馬車だ。ここの村で馬を借りれたら良いんだが…」
徒歩でこの村に来れたのは、運が良かっただけなのだ。
馬車が立ち往生したのが村の入り口に近い場所だったからこそ、歩きでも支障はない。
だが、次の村に向かうまでの距離を考えると馬車を追いかけながら徒歩での移動は難しいのだ。
「宿の主人に厩舎が有るか聞いて見るか」
「それが一番、手っ取り早く馬が居るか居ないかを把握出来るだろう」
令嬢が着替えるのには時間が掛かるのは、(恋愛)小説(で「ざまぁ」を好んで読んで居た)から知識として持ち合わせては居た。
「ご主人、この村に馬を王都まで借り受けられる厩舎は有りますか?」
「ええ。次の村に向かう境に貸し馬を生業とする者がおります」
「それは有難いな。教えてくれて有難う」
この先は野盗すら出る危険地域を通らねば王都へ行けぬ場所が存在する。
そうなると馬車を先に走らせるか守りながら向かわなくては、いくら阿呆な令嬢でも襲われれば凌辱されるのは間違いない。
それを避けるにも馬は必須なのだ。
「アレク、村の出口に厩舎が有るそうだ」
「借り受けられそうで良かった。早速、借りに行ってくれるか?流石に2人で馬を借りに向かう訳には…」
「あー…俺が行った方が無難っちゃー無難か。判った」
護衛依頼で令嬢と行動する事が決まった時点で、1人は必ず見張りとして近くに残らなくてはならないと思って居たからこそ、アレクはバルトに2頭分を借りて来て貰う事にしたのだ。
侍女の手により支度を整えられた令嬢が、2階の一室から降りて来て一般市民(こちらの言い方では民と言うんだっけか)と同じ品を食する訳で…我がまま言いそうだな。
「・・・わたくしに民と同じ物を食せと言うのですか?」
「逆に問わせて頂きますが、貴族様の屋敷から料理人をお連れになられていらっしゃらないのですか?お…私の記憶では爵位を持つ方は料理人を伴って居たのですが?」
押し問答して居る所にバルトが借り受けた馬を引き連れて戻って来た。
「そ…それは…貴方たちの名前を聞いてませんでしたわね」
「名乗るのが遅くなり、申し訳ありません。私はバルトと申します」
「私はアレク。平民で苗字が有りませんのでご了承ください」
「では、こちらの宿で一番良い食事を出して頂けるよう進言なさい。支払いは…」
そこまで言って侍女から強烈な駄目出しを食らったのだ。
「お嬢様、申し訳有りませんが、バルト殿とアレク殿に1日金貨10枚をお渡しする事を決められましたので、食費は無いに等しい状態となっております」
やっぱり馬鹿だったな。
普通なら、宿泊費と食費は別にして依頼料を払うのに、考えなしに依頼してたもんなぁ。
小声でバルトと話し合って見っか。
『バルト、俺らだけなら王都まで金貨5枚で何とか行けるよな?』
『2人で1日金貨10枚か…馬を借りる金子は足りたから何とかなるな』
「我々の依頼料を1人、金貨10枚ではなく2人で金貨10枚に減らして頂いて構いません。こちらの金貨10枚を返却しますので、そちらからお支払い下さい」
驚いてるが目が明らかに嬉しそうだわね。
まあ王都までの辛抱だとは言え前途多難の予感がする(内心の声も男にした方が楽そうだな)
翌朝、令嬢が動き出す前に俺たちは、宿の食事を堪能させて貰って居た。
「王都までの道のり、お嬢様を護衛しながらでは、俺たちだけの旅と違って何かしら起きる事を前提にしないとな」
「そうだな。アレクが居るから何とかなったが、俺たちは徒歩で嬢ちゃんは馬車だ。ここの村で馬を借りれたら良いんだが…」
徒歩でこの村に来れたのは、運が良かっただけなのだ。
馬車が立ち往生したのが村の入り口に近い場所だったからこそ、歩きでも支障はない。
だが、次の村に向かうまでの距離を考えると馬車を追いかけながら徒歩での移動は難しいのだ。
「宿の主人に厩舎が有るか聞いて見るか」
「それが一番、手っ取り早く馬が居るか居ないかを把握出来るだろう」
令嬢が着替えるのには時間が掛かるのは、(恋愛)小説(で「ざまぁ」を好んで読んで居た)から知識として持ち合わせては居た。
「ご主人、この村に馬を王都まで借り受けられる厩舎は有りますか?」
「ええ。次の村に向かう境に貸し馬を生業とする者がおります」
「それは有難いな。教えてくれて有難う」
この先は野盗すら出る危険地域を通らねば王都へ行けぬ場所が存在する。
そうなると馬車を先に走らせるか守りながら向かわなくては、いくら阿呆な令嬢でも襲われれば凌辱されるのは間違いない。
それを避けるにも馬は必須なのだ。
「アレク、村の出口に厩舎が有るそうだ」
「借り受けられそうで良かった。早速、借りに行ってくれるか?流石に2人で馬を借りに向かう訳には…」
「あー…俺が行った方が無難っちゃー無難か。判った」
護衛依頼で令嬢と行動する事が決まった時点で、1人は必ず見張りとして近くに残らなくてはならないと思って居たからこそ、アレクはバルトに2頭分を借りて来て貰う事にしたのだ。
侍女の手により支度を整えられた令嬢が、2階の一室から降りて来て一般市民(こちらの言い方では民と言うんだっけか)と同じ品を食する訳で…我がまま言いそうだな。
「・・・わたくしに民と同じ物を食せと言うのですか?」
「逆に問わせて頂きますが、貴族様の屋敷から料理人をお連れになられていらっしゃらないのですか?お…私の記憶では爵位を持つ方は料理人を伴って居たのですが?」
押し問答して居る所にバルトが借り受けた馬を引き連れて戻って来た。
「そ…それは…貴方たちの名前を聞いてませんでしたわね」
「名乗るのが遅くなり、申し訳ありません。私はバルトと申します」
「私はアレク。平民で苗字が有りませんのでご了承ください」
「では、こちらの宿で一番良い食事を出して頂けるよう進言なさい。支払いは…」
そこまで言って侍女から強烈な駄目出しを食らったのだ。
「お嬢様、申し訳有りませんが、バルト殿とアレク殿に1日金貨10枚をお渡しする事を決められましたので、食費は無いに等しい状態となっております」
やっぱり馬鹿だったな。
普通なら、宿泊費と食費は別にして依頼料を払うのに、考えなしに依頼してたもんなぁ。
小声でバルトと話し合って見っか。
『バルト、俺らだけなら王都まで金貨5枚で何とか行けるよな?』
『2人で1日金貨10枚か…馬を借りる金子は足りたから何とかなるな』
「我々の依頼料を1人、金貨10枚ではなく2人で金貨10枚に減らして頂いて構いません。こちらの金貨10枚を返却しますので、そちらからお支払い下さい」
驚いてるが目が明らかに嬉しそうだわね。
まあ王都までの辛抱だとは言え前途多難の予感がする(内心の声も男にした方が楽そうだな)
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