堕天使ルシファーに連れられて ～天界へ霊体で～

第二章

ラドゥエリエルの再来

俺たちが実戦が終わり、バベルの塔で休んでいるとき空から天使が降りてきた。

「あのそこの悪魔さん、蒼馬いますか」

「ん、嬢ちゃん天使じゃないかここは悪魔の総戦力がいるバベルの塔だぜ分かったら帰んな」

「いいから蒼馬を出しなさい、じゃないと転生させるわよ」

ん、なんか外が騒がしいな誰か来てるのか、蒼馬は窓から外を見てみるとなんかラドゥエリエルと悪魔が言い争っていた。あの門番あいつがラドゥエリエルだって知らねえのか、若すぎるのと性格で俺も最初子供かと思ったが・・・

俺は外に出てラドゥエリエルに会いに行った。

「あ、蒼馬来たわよ」

「蒼馬の知り合いだったのか」

「こいつはラドゥエリエルだぞ」

「ええ、そうだったんですかこれは失礼しました」

そう言うと焦って鬼は持ち場に戻った。

「お前またねとか言ってたが来るの早すぎじゃないか」

「だってあの後帰ってメタトロンに昨日会ったことを報告したら今までずっと説教されてきたんだよ」

「そりゃそうだろ、で、要件は何だ」

「えっとね、実は特にないのよ、昨日はどうやら私があなたたちに泣かされて天使の大群対蒼馬とサタナにするのがメタトロンの思惑だったらしいんだけど、まさかメタトロンも私が泣き止ませられるとは思ってなかったようね」

「自信満々に言うことじゃないだろそれ、ていうかじゃあ今日は何しに来たんだ」

「今日は蒼馬のせいで怒られたから、その償いとして私の愚痴を聞かせに来たのよ」

「え、それ俺のせいかメタトロンの指示が悪いと思うんだが、でも今日はサタナと約束が・・・」

「あんなこと言っておいてサタナを取るんだ」

ここで断ったら、昨日の俺の頑張りが無駄に・・・

「じゃあサタナも一緒にな、それで解決だろ」

「はあ、今日は突然だったんでしょうがないですけど次はよろしくお願いしますよ」

何、次があるのか、と出そうになった声を引っ込めて俺はサタナのもとへ向かった。

「でなんでその子が一緒にいるわけその子は天使でしょ」

「別にいいじゃないですかご一緒するぐらい、昨日私がどれだけ怒られたかあなたにも聞かせてあげますよ、それとも私が一緒にいちゃいけない理由がおありですか」

なんかこわい雰囲気だな、ここで戦わないでくれよ・・・

「分かりました、いいでしょう」

結果的に二人は共通した話題を話し始めて楽しそうに話していた。

「その時言ったんですよ・・・」

「やっぱりかっこいいですね」

俺は自分の部屋に戻り、眠った。

サタナの部屋からは楽しそうな声が響いていた。