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溶ける背徳
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しおりを挟む「いっ、く……ぅ、ぁ……っ」
鈍い痛みが、背中まで駆け上がる。
体の奥が引き裂かれるような圧迫に、あまねはただ目を閉じて、必死に耐えた。
「痛い?……あまねちゃん、処女だったんだ。やば、めっちゃ嬉しい」
頭を撫でながら、歯を食いしばる口元に、清澄がついばむようなキスを落とす。
「ごめんね、辛いよね。慣れるまではこのままでいるから。ゆっくり、力抜いて」
「…っ、は、ぁ……む、りぃ……」
「うんうん。初めてだから難しいよね。でも大丈夫。あまねちゃんなら、できるよ」
その言葉に、過去の記憶がふいに重なる。
(……そうだった。眞壁先生は、いつもそう言って……)
初めて学ぶ単元も、苦手な問題も、寄り添いながら丁寧に教えてくれた。そして最後には必ず、「あまねちゃんならできるよ」って。
静まり返った部屋に、あまねの浅く短い呼吸だけが響く。そのあいだ清澄は動かず、抱きしめたまま何度も優しく吸うようにキスを落とし続けた。
「……ナカ、きっついね。気抜いたらすぐ持っていかれそう」
「…っ、は…、は…っ」
「でもだいぶ馴染んできた。……もう少しがんばろうか、あまねちゃん」
そう言うと、清澄の手がゆっくりと胸に伸びる。大きな掌が乳房を包み込み、人差し指と中指で硬くなった尖りを器用につまみ、揺らした。
「んっ…あっ、ゃ、ああ…っ」
「あまねちゃん、胸弱いね。ほら……こっち、ほぐれてきたよ」
「こっち」と囁いた直後、つぼみを指先ではじかれた。「ひあっ…!」と、聞いたこともない声が漏れ、一気に下腹に熱が集まっていく。
ゆるやかに動き出した清澄の熱が、奥をなぞるように出入りするたび、ぐちゅ、ぐちゅ、と水音が重なった。
声を押し殺せば押し殺すほど、その音ばかりがいやに耳に残って、羞恥と戸惑いが肌に滲んでいく。もう、どこにも逃げ場などなかった。
「っ…、そう、上手だよ、あまねちゃん」
息の混じった低い声が、耳元に落とされる。先ほどまでの余裕はすでになく、熱を帯びた吐息に混じるのは、むしろあまねに掻き乱されているような気配だった。
「ねえ、あまねちゃん」
やわらかな声音がすぐそばでしたかと思うと、額に張りついた前髪が、そっと指先で払われる。
その指の優しさとは裏腹に、目に宿るものは支配欲にも似た執着で──見つめ返すことすら、できなかった。
「俺は今、大した抵抗をされないのをいいことに君をおいしくいただいちゃってるわけだけど」
冗談のように笑った声には、どうしようもない“欲”が滲んでいた。
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