53 / 66
53:その手が選んだのは、勝利じゃなかった
しおりを挟む
50話に挿絵いれてます
ーーーーーーーーーーー
試合が終わった。
わあああと歓声が上がる。
ユーグストは剣を下ろし、息を整えながら、対峙していた相手――フォートに視線を向ける。
そのフォートの肩もまた、大きく上下しながら、まるで何かを堪えるように震えていた。
先程の、戦いの最中、走りながら詠唱していた彼が、気を取られたことに気がつき、その隙を狙ったのだが。
ユーグストには分かった。
彼は俺の攻撃を読んでいた。
それでも、何かに手を伸ばし、守ろうとしていた。
まるで、反撃することを諦めたかのように。
彼がアリセアに向ける気持ちは本物だった。
だが、その戦いを蹴ってまで、何を守りたかったのか。
それにしても。
「フォート、本調子じゃないな」
ユーグストの言葉に、フォートがふいっと視線を逸らす。
「だったらなんだ」
いつもの敬語が完全に崩れたフォートの憎まれ口。
ユーグストは眉を寄せた。
(これが、本調子なら……この、戦いはどうなっていたのか)
様々な名のある指導者と手合わせしてきた身の己だが、フォートはその中でも抜きん出ている。
鋭い洞察と魔法の応酬。
どれほどの高位詠唱でも、走りながら、躊躇なく詠み上げてみせるその姿。
とにかく瞬時の判断が早く、また、魔法行使速度が並外れていた。
柔軟な思考力もあり、また、それを実現させる力もあることから隙をまったく見せなかった。
けれど……ユーグストは戦いの中で彼の異変に気がついていた。
最初はコンマ1秒の遅れ。
それが、時間が経つにつれて伸びてくる。
疲れとも違う。何か。
額に汗を浮かべ、歯を食いしばりながらも、なお食らいつく彼の姿に、ユーグストは深い畏敬の念を覚えた。
彼の燃えるような闘志を、ユーグストもまた、感じ取っていた。
ふと、彼が飴玉の包み紙を、持っているのに気がつく。
無意識だろうか、ぼうっとしながら、彼はそれを指で弄っていて。
一瞬、その包み紙から顔を覗かせた透明な飴玉が、キラリと輝いた気がした。
それを見た瞬間、フォートの瞳にかすかな動揺が走った気がした。
彼はその包み紙を見つめながら、小さく溜息を吐いて、大切そうにポケットにそっとしまう。
まさか、試合中、空中で拾ったのは、飛び出た飴玉……?
(いや、そんなハズない。アリセアより飴玉なんてーー)
「いい試合だったよ、フォート」
フォートの、アリセアに対しての態度は思うところがたしかにある。
あの日、フォートに。
「アリセアを守れないなら、俺がもらう」
そう言われた時の激情は、まだ、心の奥に燻っている。
それでも、今日の戦いを経て思う。
フォートの想いが真剣であることも、
実力が本物であることも、否応なしに伝わってきたのだ。
(フォートの……この強さ。簡単に断ち切れる想いじゃないな)
それに、この彼の強さ……やはり。
この戦いは、ユーグストにとっても、彼にとっても負けられない戦いだった。
それでも、今日この日の最善の実力は、お互いに出せたはず。
****
「あぁ……戦えて……良かった」
フォートは、1度深く瞑目し、溜息を吐き、立ち上がった。
歓声の中にあっても、フォートの瞳はどこか遠くを見つめていた。
(アリセアがお守り石を軽い気持ちでくれたとしても......俺にとっては大事なものだった)
試合中、服から飛び出た"飴玉”
それを見た瞬間、もう何も考えれなくなった。
飴玉がアリセアと重なって見えた。
無垢で、儚くて、ほんの少しの衝撃で――壊れてしまうような。
そう思った瞬間、詠唱のことなど頭から抜けて、咄嗟に手を伸ばしていた。
攻撃が来ると分かっていても。
それでも、守りたかった。
今回は負けた。
だが――
アリセアへの想いは、決して負けていなかった。
フォートは、静かに笑みを浮かべた。
「……俺って、諦め悪かったんだな」
*******
「フォート!ユーグスト殿下!良い試合だった!」
明るく声を上げたのは教員のひとりだった。
ユーグストはその声に振り返る。
続けて数人の教師たちが駆け寄り、ふたりを労うように声をかけた。
「先生たち……いつの間に」
フォートが少し気まずそうに笑い、ユーグストもつられて苦笑を返す。
その時だった。
――空気が変わる。
まるで、そこだけ時間の流れが違うかのように。
人混みの中、ひときわゆっくりと歩み寄る姿があった。
白髪を整えた、気品ある老人。
ユーグストは、思わずその場で背筋を正す。
「……学園長」
ユーグストの前に、学園長が立ち止まった。
「お疲れ様、実に、良い試合だった」
柔らかな皺を刻んだ顔に、穏やかな笑みが浮かんでいた。
その笑顔に、不思議と心が落ち着いていく。
「ありがとうございます」
労いの言葉に、ユーグストも微笑する。
その顔を見て、学園長はふっと含みある微笑をした。
「今回の対抗戦は、気に入って貰えたかね」
「......え?」
「ふふっ、開催したかいがあったね。......今日はゆっくりと休むといい」
そのまま、何かを語ることもなく背を向け、歩き去っていく。
残されたユーグストは、その背を見つめながら――
胸の奥に、微かなざわめきを感じていた。
(まさか......)
偶然かと思われたこの試合。
(……仕組まれていた?)
ユーグストは、ちらりと彼を見ると、フォートは、まだ教師と話しをしているところだった。
(学園長は......どこまで知っているのか)
じっとそのままフォートを見ていると。
彼はそっとアリセアの方に顔を向けた。
一瞬、切なげな表情を浮かべる。
まるで、届いてほしいのに届かない願いのように。
ふわりと口は微笑むも、すぐに閉じ。
フォートの顔に、一瞬、陰りが見えた気がした。
その後、静かに選手集合場所へと歩み去った。
「……君でも、そんな顔するんだな」
しばらくそのまま瞑目し、心をおちつける。
言葉では届かない想いが、あの瞬間、たしかに交差した。
彼の強さと真っ直ぐな気持ちが、胸に染み込んでくるようで――
けれど、きっと俺の想いも届いている。
そう信じている。
そっと視線を向けると、アリセアと目が合った。
柔らかな風に髪をなびかせ、
彼女は涙を浮かべながらも、穏やかな微笑みをたたえていた。
そうして、胸ポケットから取り出したハンカチを掲げる。
彼女は優しく笑って手を振ってくれた。
笑ってくれた彼女が、今はただ愛おしかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
―終わりを知らぬ愛を、願ったー
―始まりを信じて、手を伸ばしたー
ーーーーーーーーーーー
試合が終わった。
わあああと歓声が上がる。
ユーグストは剣を下ろし、息を整えながら、対峙していた相手――フォートに視線を向ける。
そのフォートの肩もまた、大きく上下しながら、まるで何かを堪えるように震えていた。
先程の、戦いの最中、走りながら詠唱していた彼が、気を取られたことに気がつき、その隙を狙ったのだが。
ユーグストには分かった。
彼は俺の攻撃を読んでいた。
それでも、何かに手を伸ばし、守ろうとしていた。
まるで、反撃することを諦めたかのように。
彼がアリセアに向ける気持ちは本物だった。
だが、その戦いを蹴ってまで、何を守りたかったのか。
それにしても。
「フォート、本調子じゃないな」
ユーグストの言葉に、フォートがふいっと視線を逸らす。
「だったらなんだ」
いつもの敬語が完全に崩れたフォートの憎まれ口。
ユーグストは眉を寄せた。
(これが、本調子なら……この、戦いはどうなっていたのか)
様々な名のある指導者と手合わせしてきた身の己だが、フォートはその中でも抜きん出ている。
鋭い洞察と魔法の応酬。
どれほどの高位詠唱でも、走りながら、躊躇なく詠み上げてみせるその姿。
とにかく瞬時の判断が早く、また、魔法行使速度が並外れていた。
柔軟な思考力もあり、また、それを実現させる力もあることから隙をまったく見せなかった。
けれど……ユーグストは戦いの中で彼の異変に気がついていた。
最初はコンマ1秒の遅れ。
それが、時間が経つにつれて伸びてくる。
疲れとも違う。何か。
額に汗を浮かべ、歯を食いしばりながらも、なお食らいつく彼の姿に、ユーグストは深い畏敬の念を覚えた。
彼の燃えるような闘志を、ユーグストもまた、感じ取っていた。
ふと、彼が飴玉の包み紙を、持っているのに気がつく。
無意識だろうか、ぼうっとしながら、彼はそれを指で弄っていて。
一瞬、その包み紙から顔を覗かせた透明な飴玉が、キラリと輝いた気がした。
それを見た瞬間、フォートの瞳にかすかな動揺が走った気がした。
彼はその包み紙を見つめながら、小さく溜息を吐いて、大切そうにポケットにそっとしまう。
まさか、試合中、空中で拾ったのは、飛び出た飴玉……?
(いや、そんなハズない。アリセアより飴玉なんてーー)
「いい試合だったよ、フォート」
フォートの、アリセアに対しての態度は思うところがたしかにある。
あの日、フォートに。
「アリセアを守れないなら、俺がもらう」
そう言われた時の激情は、まだ、心の奥に燻っている。
それでも、今日の戦いを経て思う。
フォートの想いが真剣であることも、
実力が本物であることも、否応なしに伝わってきたのだ。
(フォートの……この強さ。簡単に断ち切れる想いじゃないな)
それに、この彼の強さ……やはり。
この戦いは、ユーグストにとっても、彼にとっても負けられない戦いだった。
それでも、今日この日の最善の実力は、お互いに出せたはず。
****
「あぁ……戦えて……良かった」
フォートは、1度深く瞑目し、溜息を吐き、立ち上がった。
歓声の中にあっても、フォートの瞳はどこか遠くを見つめていた。
(アリセアがお守り石を軽い気持ちでくれたとしても......俺にとっては大事なものだった)
試合中、服から飛び出た"飴玉”
それを見た瞬間、もう何も考えれなくなった。
飴玉がアリセアと重なって見えた。
無垢で、儚くて、ほんの少しの衝撃で――壊れてしまうような。
そう思った瞬間、詠唱のことなど頭から抜けて、咄嗟に手を伸ばしていた。
攻撃が来ると分かっていても。
それでも、守りたかった。
今回は負けた。
だが――
アリセアへの想いは、決して負けていなかった。
フォートは、静かに笑みを浮かべた。
「……俺って、諦め悪かったんだな」
*******
「フォート!ユーグスト殿下!良い試合だった!」
明るく声を上げたのは教員のひとりだった。
ユーグストはその声に振り返る。
続けて数人の教師たちが駆け寄り、ふたりを労うように声をかけた。
「先生たち……いつの間に」
フォートが少し気まずそうに笑い、ユーグストもつられて苦笑を返す。
その時だった。
――空気が変わる。
まるで、そこだけ時間の流れが違うかのように。
人混みの中、ひときわゆっくりと歩み寄る姿があった。
白髪を整えた、気品ある老人。
ユーグストは、思わずその場で背筋を正す。
「……学園長」
ユーグストの前に、学園長が立ち止まった。
「お疲れ様、実に、良い試合だった」
柔らかな皺を刻んだ顔に、穏やかな笑みが浮かんでいた。
その笑顔に、不思議と心が落ち着いていく。
「ありがとうございます」
労いの言葉に、ユーグストも微笑する。
その顔を見て、学園長はふっと含みある微笑をした。
「今回の対抗戦は、気に入って貰えたかね」
「......え?」
「ふふっ、開催したかいがあったね。......今日はゆっくりと休むといい」
そのまま、何かを語ることもなく背を向け、歩き去っていく。
残されたユーグストは、その背を見つめながら――
胸の奥に、微かなざわめきを感じていた。
(まさか......)
偶然かと思われたこの試合。
(……仕組まれていた?)
ユーグストは、ちらりと彼を見ると、フォートは、まだ教師と話しをしているところだった。
(学園長は......どこまで知っているのか)
じっとそのままフォートを見ていると。
彼はそっとアリセアの方に顔を向けた。
一瞬、切なげな表情を浮かべる。
まるで、届いてほしいのに届かない願いのように。
ふわりと口は微笑むも、すぐに閉じ。
フォートの顔に、一瞬、陰りが見えた気がした。
その後、静かに選手集合場所へと歩み去った。
「……君でも、そんな顔するんだな」
しばらくそのまま瞑目し、心をおちつける。
言葉では届かない想いが、あの瞬間、たしかに交差した。
彼の強さと真っ直ぐな気持ちが、胸に染み込んでくるようで――
けれど、きっと俺の想いも届いている。
そう信じている。
そっと視線を向けると、アリセアと目が合った。
柔らかな風に髪をなびかせ、
彼女は涙を浮かべながらも、穏やかな微笑みをたたえていた。
そうして、胸ポケットから取り出したハンカチを掲げる。
彼女は優しく笑って手を振ってくれた。
笑ってくれた彼女が、今はただ愛おしかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
―終わりを知らぬ愛を、願ったー
―始まりを信じて、手を伸ばしたー
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
秘密の館の主に囚われて 〜彼は姉の婚約者〜
七転び八起き
恋愛
伯爵令嬢のユミリアと、姉の婚約者の公爵令息カリウスの禁断のラブロマンス。
主人公のユミリアは、友人のソフィアと行った秘密の夜会で、姉の婚約者のカウリスと再会する。
カウリスの秘密を知ったユミリアは、だんだんと彼に日常を侵食され始める。
押しつけられた身代わり婚のはずが、最上級の溺愛生活が待っていました
cheeery
恋愛
名家・御堂家の次女・澪は、一卵性双生の双子の姉・零と常に比較され、冷遇されて育った。社交界で華やかに振る舞う姉とは対照的に、澪は人前に出されることもなく、ひっそりと生きてきた。
そんなある日、姉の零のもとに日本有数の財閥・凰条一真との縁談が舞い込む。しかし凰条一真の悪いウワサを聞きつけた零は、「ブサイクとの結婚なんて嫌」と当日に逃亡。
双子の妹、澪に縁談を押し付ける。
両親はこんな機会を逃すわけにはいかないと、顔が同じ澪に姉の代わりになるよう言って送り出す。
「はじめまして」
そうして出会った凰条一真は、冷徹で金に汚いという噂とは異なり、端正な顔立ちで品位のある落ち着いた物腰の男性だった。
なんてカッコイイ人なの……。
戸惑いながらも、澪は姉の零として振る舞うが……澪は一真を好きになってしまって──。
「澪、キミを探していたんだ」
「キミ以外はいらない」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる