藍音のたわごと〜あなたのココロを揺さぶりたい〜

藍音

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106 子供達への「お話」の思い出

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2022年6月28日

さて、先日私の子供時代の「お話」好きについて、おしゃべりしたところですが、うちの子供達はどうだったか、と言う話です。(※103話参照)

私は、独身の子供もいない頃から、一行も書いてないくせに子供に「お話」をしてあげて、それが本になっちゃったらどうしましょ、なんて妄想をしていました。(バカです。しかも昔から妄想癖があったことを再確認)
だって、よくあるじゃないですか、そんなエピソード。
子供のために作った話が面白くて大ヒットなーんてやつ。

でも、現実は厳しいです。

桃太郎の話をすれば、
「それって、いいの?(鬼の財産奪ってめでたしめでたしってどういうこと)」
「‥‥‥だよね」(桃太郎の話って、強盗とかわらないよね?犬だの猿だのキジだの連れてってさあ‥‥‥)

一寸法師の話をすれば、
「一寸って何?」
「さ、三センチぐらい?」
「法師って何?」
「ほ、ほうし‥‥‥お坊さん?」

と、こんな感じにやり込められます。

「打ち出の小槌から財宝が出てきてバンザーイって喜んだんだよ」
「ふーん」

そもそも打ち出の小槌とやらがなんなのか不明なうえに、財宝の価値がわからないので盛り上がりません。
しかもお姫様は全身三センチの男どこがいいのか全く理解不能です。他に男いないのかよって思うもんねえ。ひとつも説得できません。

‥‥‥しくしく。
昔話は世代が合わないようです。

じゃあ、仕方ない創作しようと思い、張り切りだすと、

息子「怖い」(←ビビらせようと気合が入って演技過剰になった)
娘 「もうやめて、これ以上喋らないで。怖いから」
私 「‥‥‥後ろをふりむくと」(←おどろおどろしく)
娘 「ぐぎゃあああああああ、やめてええええええええ」(絶叫)

また、別の日は。
娘 「何一人で興奮してんの」
私 「えっ?」
娘 「ママが一番楽しんでんじゃん。おかしいよね」
私 「ここは手に汗握るシーンなんだよ!!」
息子「手に汗握るって何?」
私 「そ、それは‥‥‥手汗?」

そしてまた、別の日は。
私 「じゃあ、空飛びたくない?」
息子「別に」
娘 「別に」
私 「‥‥‥」

思い出してみると、失敗ばかりしていたようです。
そして最後には、
「もう寝るから、静かにして」
と怒られていたような気がします。くっすん。

ここは仕方ありません。
「母と子のための童話」的なものを買ってきて読んでみました。

‥‥‥ちょっと違う。
突然私によるグリム童話に関する熱い講義が始まりました。
そもそも翻訳とか抄訳がイマイチです。
ここはそうじゃないんだとか、こんな結末は気に入らない、この版じゃない、こんなんじゃないんだとか大騒ぎを始め、やはり追い出されました。

‥‥‥童話はやめておきましょう。好きすぎるから。

と言うわけで、仕方ないから歌でも歌おうかと思っても、

「ぼうやー、よいこだ、金だしなー」

というロクでもない替え歌しか思い出せず、寝ました。
一体何をやっていたのか、思い出したけど、なんだか意味不明なことしかしていなかったなと反省しきりです。

もう一度小さくなってくれたら、何しようかな。
もっともっと小さい時から毎晩お話して私のお話に慣らすように「英才教育」を施したいと思います!

小さくなれなくてよかった、と言う声がどっかから聞こえてきます‥‥‥

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